矯正歯科の費用安い高い?平均額やローンについて&歯列矯正の種類


歯並びが悪いと気にはなっているけど、矯正歯科の費用が心配で、なかなか治療の一歩を踏み出せないという方は多いです。
「具体的には知らないけど、矯正歯科は結構な費用がかかる」という認識が一般的かと思います。
では実際、矯正歯科の費用は安いのでしょうか?高いのでしょうか?

目次

  1. 矯正歯科とは?
  2. 矯正歯科について知ろう!歯列矯正の種類
  3. 気になるのは矯正歯科の費用!
  4. 矯正歯科費用の平均額やローンについて

矯正歯科とは?

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まずは、基本となる矯正歯科というものについて、知っておく必要があります。
矯正歯科とは、歯科の診療科の一つです。
歯科と一言でいいましても、例えば一般歯科といって、虫歯を治すというようなベーシックな治療や、虫歯や歯周病にならないよう、未然に口腔内トラブルを抑制するための予防歯科など、さまざまな診療科があります。
つまり、矯正歯科とは一般歯科や予防歯科などと並ぶ診療科のことなのです。
矯正歯科は、歯並びの悪さや噛み合わせを治す治療を行う診療科のことを指しています。

具体的な治療法ですが、多くの方が「歯を動かしている」と考えていますが、実際は歯を動かしているのではなく、歯や顎の骨を動かして、歯列や噛み合わせを整える治療を行っています。

矯正歯科と聞くと、審美的なメリットを思い浮かべる方が大半かと思いますが、実際には、見た目の美しさはもちろんなのですが、歯並びや噛み合わせを整えることで、発音や滑舌がよくなったり、しっかり噛んで食事をいただけるようになったり、肩こりや片頭痛などのトラブルを解消できたりと、さまざまな効果が期待できる治療です。

ちなみに医業においては標榜診療科といって、外部に広告が可能な医業・歯科医業の診療科名というものが決まっています。
これは医療法において制定されているものなので、守らなければならないものです。

歯科に関して標榜していいものは、昭和23年の医療法制定時は、歯科だけでありましたが、
昭和53年の法改正時に矯正歯科、小児歯科が追加され、平成8年の政令改正時に歯科口腔外科が追加となりました。
つまり現在、歯科が標榜してよいものは、歯科、矯正歯科、小児歯科、歯科口腔外科の四つになっています。

矯正歯科について知ろう!歯列矯正の種類

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矯正歯科とは、歯や顎の骨を動かして、歯列や噛み合わせを整える治療を行うものだとお話をしましたが、その治療法にはいくつか種類があります。

ワイヤーブラケット矯正

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(引用:
http://arakawa-shika.com/shirosouchi)

歯列矯正と聞いて、まず思い描くのがこのワイヤーブラケット矯正だと思います。
矯正歯科の分野のなかでも、一番オーソドックスな治療法であり、現代の矯正歯科の礎を築いたのも、このワイヤーブラケット矯正治療だといえるでしょう。

こちらは、歯に一つずつブラケットという装置を装着し、そのブラケットにワイヤーを通して、ワイヤーの力を利用して歯の骨や顎の骨を動かして、歯並びと噛み合わせを整えていきます。

矯正という意味ではとても効果的な方法ですが通常、痛みが生じます。
特に、最初の装着時の痛みを激しく感じる方が多いです。
また、見た目がどうしてもグロテスクなので、数年の治療となる歯列矯正という観点で考えると、この部分に抵抗を覚える方や職業柄、ちょっと問題があるという方も多いのが実情です。
ただ、昔はブラケットが金属のものしかなかったのですが、現在は白や透明のプラスチックやセラミックで出来たものもあるので、このような素材をチョイスすれば、目立ちにくくはなってきています。

あと、金属アレルギーの方の場合は、避けたほうがよい治療法でもあります。
今現在、金属アレルギーではなくても、この治療法を行ったことでアレルギーが出てしまったという症例もあります。

ワイヤーブラケット矯正は、ワイヤーの調整をしながら歯の骨や顎の骨を動かしていくので、月に一回、正確に言うと四週に一回のワイヤー調整を行う必要があることから、頻繁な通院が必要になります。

裏側矯正

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(引用:
http://ortho.happiness-dc.com/uragawa/)

仕組みとしては、ワイヤーブラケット矯正と似ています。
ただ、ブラケットとワイヤーを歯の裏側につける方法です。
リンガル矯正ともいいます。

この方法の最大のメリットは、表から矯正装置が見えないので、大口開けて笑ったりすれば当然丸見えではありますが、普通にしている分には、見た目があまり気になりません。
また、裏側に装着することで、表につけるよりも虫歯リスクを軽減できます。

その反面、一般的なワイヤーブラケット矯正と比較すると、最初違和感を覚える人が多いようです。
また、一般的なワイヤーブラケット矯正を行っている歯科医師はたくさんおりますが、裏側矯正となりますと、取り扱っている歯科医師数が少なくなります。

マウスピース矯正

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(引用:
http://ha-mouthpiece.jugem.jp/)

今注目を集めているのが、このマウスピース矯正です。
種類やメーカーによって装着時間の指定は異なりますが、一日大体20時間前後となっています。
食事のときは外すことになっているので、つまりは食事の時間以外は、装着をするということです。

とにかく目立ちづらいので、矯正器具の見た目に抵抗を感じている方の場合、おすすめできる治療法です。
痛みもほとんどないので、この点においても気になっている方には理想的といえるでしょう。
金属を一切使っていないので、金属アレルギーの方や妊婦さんも安心です。
通院スパンも、ほかの歯列矯正方法よりも長く治療期間中の通院回数が少ないので、忙しい方にも向いています。

デメリットとしては、マウスピース矯正は進化し続けており、いろいろな症例に対応できるようになってきているとはいえ、まだまだマウスピース矯正では対応できない症例があるということです。
また、取り外しが簡単ゆえに、ちょくちょく外してしまったり、うっかり装着するのを忘れてしまったりすると、もともとの目的である矯正がスムーズに進まないという事態が勃発します。

ハーフリンガル矯正

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(引用:
http://www.hat-ort.com/orthodontics-new/)

これは、一般的なワイヤーブラケット矯正を下あごの歯に行い、見た目的に目立つ上あごの歯に関しては裏側矯正を行う方法です。
一般的なワイヤーブラケット矯正より目立ちにくいというのが最大のポイントとなります。
それ以外のメリットデメリットは、ワイヤーブラケット矯正や裏側矯正とすべて同じです。

セルフライゲーション・ローフリクション・フリクションフリー矯正

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(引用:
https://www.kavo.co.jp/product/ormcoproduct/bracket/damon_system)

見た目は、ワイヤーブラケット矯正と極めて似ているのですが、大きく違う点が、痛みを軽減できるというところです。
一般的なワイヤーブラケット矯正の矯正装置の場合、それぞれの歯にブラケットをつけて、ブラケットにワイヤーを通して、ゴムや細い針金を使ってワイヤーとブラケットを固定しています。
この場合、摩擦抵抗が大きくなり、歯や骨が動くときに摩擦力をシャットアウトする大きな力をかける必要があり、痛みが伴います。

でも、セルフライゲーション・ローフリクション・フリクションフリー矯正の場合は、ブラケット自体にワイヤーを止める蓋があるのです。
そのために摩擦がほぼ起こらず、痛みを軽減できるのです。
実際の矯正にかかる力も10分の1程度となります。
そのため効率よく矯正ができることから、通院スパンも長くなります。

デメリットはただ一つ、ブラケットに蓋がついている分、一般的なワイヤーブラケット矯正よりも厚みがあるのです。
つまり、目立ちますし違和感も覚えやすくなります。

気になるのは矯正歯科の費用!

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歯列矯正には、いろいろな種類があることがお分かりいただけたかと思います。
ここで気になってくるのが、これらの費用です。

一部例外的な症例以外は、基本的に矯正歯科は保険診療適応外です。
またどの治療も、長い年月がかかります。
つまり単刀直入に申しまして、自由診療で費用は高額となります。

矯正歯科費用の平均額やローンについて

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矯正歯科の費用は、矯正方法によって差があります。
ワイヤーブラケット矯正の場合、平均額は約90万円になります。
ただこの金額は、もともとの歯並びによって80万円~100万円と、誤差が出るのは当たり前ですし、部分的な矯正だと、もっともっと安くなります。

マウスピース矯正も大体、ワイヤーブラケット矯正と同じぐらいの費用ですが、マウスピース矯正もいくつか種類があり、安いものですと60万円ぐらいでできるものもあります。

裏側矯正が一般的に一番高く、大体130万円が平均相場です。
ハーフリンガル矯正にすると、裏側矯正よりも少し安価となります。

矯正歯科費用の平均額は、地域によってかなり異なる

実は、歯列矯正の治療方法によっても費用の差があるのですが、それ以上に気にしなければならないのが「地域平均額」です。
正直、大都市は平均額が高い傾向にあります。
そのなかでも東京都や大阪府は、さらに高いといわれています。

たとえば同じ都道府県内であっても、市が違うだけで、驚くほど相場が違うというケースも珍しくありません。
少しでも費用を抑えて、歯列矯正をと考えるのであれば、通える範疇でいくつかリサーチしてみるのが理想的です。

ローンを利用するのが一般的です

リーズナブルな自動車と、同じぐらいの費用がかかる矯正歯科。
決して安いとはいえないことが、お分かりいただけたかと思います。
ほかにもいろいろなことにお金を使う毎日ですから、ここまで高額だと躊躇される方も多いのは当然です。

でもご安心ください。
矯正歯科を行っているクリニックの多くが、デンタルローンというものを用意しています。
つまり多くの方は、ローンを使って治療を行っているのです。

デンタルローンは、ジャックス、スルガ銀行、オリコ、アプラス、千葉銀行など、いろいろなところで取り扱っており、それぞれ審査や金利が違いますが、一般的に審査が緩いといわれています。

また、これはかなり稀なケースですが、良心的な歯科クリニックですと、クリニック独自でローン(もしくは分割や都度払い)を行っているところもあります。
金利がかかりません!という歯科クリニックもありますので、これは患者としてはとても嬉しいお話です。

さいごに

歯並びが綺麗で健康的な人は、やはり魅力的です。
確かに矯正歯科にかかる費用は高額ですが、デンタルローンなどを有効に活用し、なるべく早いうちに、歯並びや噛み合わせは治しておきたいものです。

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