最近、乳酸菌という言葉をよく耳にしますよね。
テレビの健康番組などでも大々的に取り上げられるようになり、その効果に注目が集まっています。
では、「プラズマ乳酸菌」という言葉はご存じでしょうか?
今回は「プラズマ乳酸菌」の効果・効能や摂取方法について紹介していきます!
- そもそも乳酸菌って何?
- 乳酸菌とプラズマ乳酸菌の違いは?
- プラズマ乳酸菌はここがすごい!
- プラズマ乳酸菌の3つの効果!
- プラズマ乳酸菌を摂取する方法3選
- プラズマ乳酸菌を摂るタイミングは?
- プラズマ乳酸菌を摂取するときの注意点!副作用は?
そもそも乳酸菌って何?
乳酸菌という言葉をよく耳にしますし、実際にその効果を期待して口にすることもあるでしょう。
しかし実際のところ、乳酸菌って何?という方も多いのではないでしょうか。
乳酸菌とは、オリゴ糖などの糖をエサにしながら酸を作り出す細菌の総称です。
乳酸菌とひとことでまとめられていますが、現在確認されているものだけでも250種の菌が認められているのですよ!
乳酸菌のキャッチフレーズとして「生きたままで腸まで届く」というのも聴いたことがあると思います。
この言葉からも分かるように、乳酸菌は生きたまま腸まで届くものと、途中で死滅してしまうものに分けられます。
生きたまま腸まで届いた乳酸菌はそのまま腸内に定着し、悪玉菌を退治したり善玉菌をふやす役割を果たします。
途中で死滅した乳酸菌は、善玉菌との闘いに破れた悪玉菌の排出にも役立っているのです。
悪玉菌が撃退され、腸内のバランスが整うことでこのような効果が期待できます。
- 便通・下痢の解消
- 免疫力アップ
- アレルギー症状の緩和
- ガン予防
- 脂肪減少
- 肌荒れ改善、美肌
- ストレス・不安解消
乳酸菌とプラズマ乳酸菌の違いは?
プラズマ乳酸菌はキリンと小岩井乳業によって共同開発されている乳酸菌です。
では、プラズマ乳酸菌と従来の乳酸菌とでは何が違うのでしょうか?
一言で言うなら、「免疫メカニズム」に違いがあるのです。
従来の乳酸菌
従来の乳酸菌は、数ある免疫細胞のうち一部だけを活性化させる働きを持っています。
プラズマ乳酸菌
プラズマ乳酸菌は、対ウイルス免疫の親分ともいえるpDC(プラズマサイトイド樹状細胞)を活性化させることにより、全ての免疫細胞を活性化させることができるのです。
このことによって、ウイルスに対抗する力が従来の乳酸菌よりパワーアップするのです。
ちなみに、普段pDCは眠っている状態なのだそう。
pDCが目覚めたらウイルスにとっては、脅威の存在です。
プラズマ乳酸菌はここがすごい!
プラズマ乳酸菌の誕生秘話!
過去には、「乳酸菌が免疫細胞全体を活性化させることは出来ない」と研究論文で発表されていた事もありました。ですが、この不可能とされていた説にチャレンジする研究チームが現れました。それが先ほどご紹介した、飲料メーカーのキリンと小岩井乳業の共同研究チームです。
彼らが、チーズ由来の乳酸菌が免疫細胞を直接活性化させることを発見!その乳酸菌を「プラズマ乳酸菌」と命名したのです。
「プラズマ乳酸菌」は、プラズマサイトイド樹状細胞を活発にするたった1つの乳酸菌です!
プラズマサイトイド樹状細胞とは?
(引用元:http://health.kirin.co.jp/about/)
これまでの乳酸菌は、pDCを活性化する事はなく、一部の免疫細胞しか活性化させることが出来ませんでした。
(引用元:http://health.kirin.co.jp/about/)
プラズマ乳酸菌を摂取することでプラズマサイトイド樹状細胞が、体内の免疫細胞を活性化するように命令をだします。いわば、ウイルスと戦うための司令塔と思って下さい。
- プラズマ乳酸菌がプラズマサイトイド樹状細胞(司令官)に活性化するように働きかけます。
- プラズマサイトイド樹状細胞(司令官)が免疫細胞達にウイルスを探すように命令をだします。
- 命令をだされた免疫細胞達はいつでも戦えるように臨戦態勢になります。外敵のウイルスを探して、撃退するようになるのです。
ウイルスが侵入する前から常に臨戦態勢の状態になるので、ウイルスが体内に侵入することを拒絶するようになるのです。また、細胞が活性化することで免疫力が常に高い状態になり、健康状態を保つことができます。
プラズマ乳酸菌の効果でウイルスの増殖・感染を予防!!
コンビニやスーパーなどで販売されているヨーグルト7製品とプラズマ乳酸菌から、プラズマサイトイド樹状細胞(司令官)が免疫細胞の1つインターフェロン(ウイルスによる感染症を防ぐ優秀な細胞)をどれほど活発化させているか下記のグラフで紹介していますので参考にして下さい。
(引用元:http://health.kirin.co.jp/#)
8製品の中でプラズマ乳酸菌の免疫細胞生産量が群を抜いています。これだけ効果が違うと普段食べているヨーグルトには効果がないと思ってしまうかもしれませんが、もちろん栄養もありますし体にも良いです。ですが、グラフを見て頂いた通り、プラズマ乳酸菌の効果が凄いだけなのです!
プラズマ乳酸菌の効果で、免疫細胞に変化!!
(引用元:http://www.kirin.co.jp/company/rd/result/report/report_016.html)
上の写真は活性化したプラズマサイトイド樹状細胞(司令官)が変化した姿です。
活性化した細胞は、見た目にも変化が現れています。他の細胞と比べても大きさも違いますし、自ら外敵を探し、外敵の情報を受けとるために樹状(クラゲみたいな足の部分)の突起がでています。また、この樹状の突起がでていることで仲間にも情報を伝える効果も持っています。
プラズマ乳酸菌が総合的に免疫力の活性化を高める
プラズマ乳酸菌を摂取することで下記の免疫細胞を活性化します。
NK細胞(ナチュラルキラー細胞)
免疫力は体の中に複数います。そのなかでも、悪性の菌が入ってきたら1番早くに現場まで行き、悪性の菌(ウイルス・ガン細胞・細菌)と戦う特攻部隊の免疫細胞です。
キラーT細胞
正常な細胞には攻撃せず、ウイルスなどに感染してしまった細胞などに狙いを決めて攻撃します。また、感染を予防する性質も持っています。
インターフェロン
インターフェロンは、体の中に侵入してきた、細菌・ウイルスを攻撃して繁殖を防ぐようにしてくれます。おもに、悪性の細菌の感染を抑えるために体内で多く作られます。
近頃では、人工的に作ったインターフェロンを注射で体に注入して、体内のいるウイルスを防ぐ方法があります。
プラズマ乳酸菌がpDCを目覚めさせる!
プラズマ乳酸菌が普段はぐっすり眠っている、抗ウイルス免疫の親分であるpDCを起こすことがわかりました。
これによって、プラズマ乳酸菌自体がウイルスと戦っているわけではないという事がわかります。
しかし、免疫細胞の親分を起こすという非常に重要な役割を果たしています。
起こされたpDCがどのような活躍をするのか確認しておきましょう。
プラズマ乳酸菌を加えることで活性化したpDCの働き
1.ウイルスをつかまえる!
2.他の免疫細胞に指令を与える!
3.ウイルスを撃退する!
(引用:
http://health.kirin.co.jp/about/)
従来の乳酸菌で活性化される免疫細胞は、ほんの一部だけ。
それに対して全免疫細胞でウイルスと戦えるとなればその差は歴然ですね。
プラズマ乳酸菌の3つの効果!
ここからは、気になるプラズマ乳酸菌の効果をチェックしてみましょう。
インフルエンザ・風邪予防
まず、一番有名なのがインフルエンザや風邪予防の効果です。
先に紹介したプラズマ乳酸菌の働きをご覧いただくと、この効果も納得ですね。
実際に、過去に実施された臨床試験によってもその効果は実証されています。
プラズマ乳酸菌を摂取したグループと摂取していないグループでは、インフルエンザや風邪の罹患率が6.3%も違っています。
季節が来ると毎年猛威を振るうインフルエンザですが、予防接種と並行してプラズマ乳酸菌を摂取することで、予防・症状の軽減が期待できそうです。
その他にもこんな効果も
喉の痛み・咳の症状を緩和する
風邪を引くと、咳をしただけで喉の痛みや、飲み物も飲めないくらい喉が痛くなる時もあります。
プラズマ乳酸菌には、炎症を抑える効果がありますので風邪で調子が悪い時には対策にもなります。
- 喉の痛みは、プラズマ乳酸菌を摂取した後では、炎症を抑え痛みは半減に!!
- 咳に関しては、プラズマ乳酸菌を摂取した後では、7割以上も緩和する症状が!!
風邪が長引く人や、すぐに喉を痛めてしまう人にはおすすめです。
ロタウイルス感染時の症状緩和
0~6歳の低年齢の患者が多いロタウイルス。
非常に感染力が強く、ほんのわずかなウイルスが侵入するだけで罹患してしまいます。
症状としては激しい嘔吐や下痢症状で、罹患患者の10%は入院に至るといわれる恐ろしいウイルスです。
そのロタウイルスに関しても、プラズマ乳酸菌は効果を発揮することが、マウスを使った実験で明らかにされています。
まず一つ目の効果として、プラズマ乳酸菌を摂取すると、ロタウイルスによる下痢をしても、体重減少などの衰弱が抑えられ成長するということ。
もう一つは、腸内のウイルスが約半数に減少したということです。
小さな子供の下痢や嘔吐は、衰弱を引き起こし重篤な症状になることも考えられます。
プラズマ乳酸菌で症状緩和が期待できるのなら是非活用したいですね。
その他にもこんな効果も
子供のアトピー症状に
アトピー性皮膚炎は、自分自身を攻撃してしまう、アレルギーのことを指します。
プラズマ乳酸菌を小さい子供の頃から摂取させることで、免疫力を上げて免疫細胞が体の中にいるアレルギーやウイルスにも負けない体作りをしてくれる効果があると言われています。
アンチエイジング・長寿効果
なんとプラズマ乳酸菌にはアンチエイジング効果や長寿効果があることも、マウスの実験によりわかっています。
まず女性が気になるアンチエイジング効果についてですが、マウスにおいては週齢を重ねても、皮膚が薄くなる・毛艶が悪くなる・筋肉量が低下するなどの老化現象があまり現れなかったのだとか。
また、マウスの死因は、肺や肝臓の炎症が多いようです。
しかしプラズマ乳酸菌を摂取することによる免疫力アップで、これらの炎症が起こりにくくなったようです。
これを人に当てはめて考えてみると、加齢による肌の衰えや、毛髪の悩み、筋肉量減少による様々な面での老化を食い止めることができるのではないでしょうか?
もちろんマウスの実験と人体ではまったく同じ効果ではないかもしれませんが、免疫力が高くなるということは、やはり美容や長寿に効果的だと考えるのが自然ですよね。
その他にもこんな効果も
ダイエット・便秘改善効果
プラズマ乳酸菌は腸内環境を整える効果があります。
腸まで生きた状態で乳酸菌が届くので、乳酸菌が善玉菌を増やして悪玉菌の増殖を抑えます。腸内環境が良好になることで硬かった便を柔らかくしてスムーズに出るように排便のリズムを整える効果があります。
また、お腹が緩くて下痢をする人は、便の硬さをある程度整えて便通しやすいようにも改善してくれます。
プラズマ乳酸菌を摂取する方法3選
ヨーグルト
プラズマ乳酸菌を摂取できる食品として、一番メジャーで手に入れやすいのがヨーグルトではないでしょうか?
プラズマ乳酸菌の商品開発に参加している小岩井乳業からも「まもるチカラ!プラズマ乳酸菌シリーズ」として、ヨーグルトや飲むヨーグルト、カルシウムが700mg入った乳飲料などが商品化されています。
ヨーグルトは苦手でも、飲むヨーグルトは好きというお子さんも多いので、様々なバリエーションがあるのはうれしいですね。
飲むヨーグルトは自分で作れる!
ヨーグルトも飲むヨーグルトも好きで選び難い、両方買うとなると値段が気になる、という場合もありますよね。
そんな時は、ヨーグルトを用意して好きなときに飲むヨーグルトも作れるようにしておくといいでしょう。
コップにヨーグルトと牛乳を入れ、かき混ぜるだけで飲むヨーグルトができあがります。
お好みで砂糖、はちみつ、レモン汁などを入れてもOKです。
さらに、上記の材料とフルーツをミキサーにかければジュースにも早変わり!
様々なアレンジが楽しめるだけでなく、乳酸菌も手軽に摂取できるのでおすすめです。
プラズマ乳酸菌の水
プラズマ乳酸菌を研究開発しているキリンから発売されているのが、「プラズマ乳酸菌の水」という商品です。
また、「まもるチカラのsupli(サプリ)」という乳飲料も発売されています。
乳酸菌と言えばヨーグルトかのむヨーグルト、もしくは乳飲料というイメージが強いので「水」でプラズマ乳酸菌が摂取できるというのは画期的ではないでしょうか?
安全な水を使って作られているプラズマ乳酸菌の水は、もちろんカロリーゼロなので、乳製品では糖分やカロリーが気になってあまり積極的に摂取できないという方にもおすすめです。
サプリメント
乳製品や水以外にも、プラズマ乳酸菌のサプリメントがあります。
キリンと総力を結集してつくられた協和発酵バイオの「まもるチカラの乳酸菌・プラズマ乳酸菌サプリ」です。
定期的にプラズマ乳酸菌は摂取したいけれど乳製品は苦手という方や、毎日食べるのはめんどくさいという方、出張が多い、外食が多い方にもおすすめです。
特に決まった時間に摂取する必要もなく、気づいたときに水があればすぐに摂取可能です。
プラズマ乳酸菌を摂るタイミングは?
プラズマ乳酸菌の効果を高めるためにも、摂取するタイミングには気を付けたいものです。
プラズマ乳酸菌に限らず、乳酸菌を摂るのに適した時間帯は食後だと言われています。
乳酸菌は胃酸や熱に弱く、胃酸が濃くなっている空腹時に摂取するとほとんどが死滅してしまう可能性があります。
そのため、食事を済ませ胃酸が薄くなっている時に摂るのが良いとされています。
また、水を1杯飲むだけでも胃酸を薄めることができます。
食後に摂るのを忘れてしまった場合や、寝る前に摂りたい場合に便利な方法です。
あとは、プラズマ乳酸菌の摂取を習慣付けていくことが望ましいでしょう。
乳酸菌は一度摂取したらずっと腸内にとどまっているわけではありません。
排出された分を日々補っていかなければならないので、きちんと効果を得るためにも継続的に摂っていくことが大切です。
プラズマ乳酸菌を摂取するときの注意点!副作用は?
プラズマ乳酸菌で下痢?副作用はあるの?
よくヨーグルトなどの乳製品を食べると下痢になるという人がいます。
では、プラズマ乳酸菌でも下痢になってしまうのでしょうか?
個人差がありますから、言い切ることができませんが、実はヨーグルトを食べることによる下痢にはいくつかの原因があると言われています。
まず、ヨーグルトが冷たいのでお腹を冷やして下痢になってしまうというもの。
次に、ヨーグルトではすでに分解されているといわれる「乳糖」ですが、完全に分解されているわけではないので、乳糖不耐症の方が少量残った乳糖で下痢になっている可能性があるということ。
他には、乳製品の過剰摂取による下痢などです。実際プラズマ乳酸菌には明確な副作用はないと言われています。
ただ、注意点はいくつかあるようなので、次からの項目でチェックしてみましょう。
乳製品アレルギーがある人は要注意!
プラズマ乳酸菌を摂取するにあたり、乳製品アレルギーがある人は注意が必要です。
間違われやすいのですが、乳酸菌は「乳」という言葉が付きますが乳製品ではありません。
しかし、プラズマ乳酸菌を摂取するための製品の、ヨーグルトや飲むヨーグルト、乳飲料などが「乳製品」に該当します。
そのため、プラズマ乳酸菌を摂取したいけれど、乳製品に対してアレルギーがあるという方は、乳製品以外で摂取しなければいけません。
最近では各メーカーのHPにもアレルギー表示されていることも多いです。
また、気になる場合はメーカーに直接問い合わせて確認してからの方が安心して摂取できますね。
糖分過多に要注意
プラズマ乳酸菌を摂取するために、ヨーグルトやのむヨーグルト、乳飲料を飲食する機会が増えるかもしれません。
体にいいものだから、少しぐらい食べすぎてもいいよね、と考えてしまう気持ちも理解できますが、ここで一つ念頭に置いていてほしいことがあります。
それは、乳製品の食べ過ぎによる糖分の過剰摂取です。また前述のとおり、乳製品を過剰摂取するとおなかを壊しやすくなる人もいます。
適量を心がけてくださいね。
過剰摂取
サプリメントで摂取する場合、過剰摂取にも注意が必要です。
体にいいからと言っても、何事も過ぎたるは猶及ばざるが如しです。
さて、プラズマ乳酸菌ですが、実は乳酸菌自体は過剰摂取の心配はあまり考えられてはいません。
ただ、サプリメントとなると乳酸菌以外の成分も含まれている場合があり、その成分によっては過剰症が心配されるものが含まれているかもしれません。
摂取目安量が表示されているはずですので、それを目安に摂取しましょう。
上手に摂取して健康管理!
プラズマ乳酸菌の効果や摂取方法、摂取する際の注意点を紹介しました。
従来の乳酸菌の良さを、さらにパワーアップさせたプラズマ乳酸菌。
インフルエンザや風邪予防などの健康はもちろん、アンチエイジング効果に長寿効果まで!
その効果を知ると積極的に摂取したくなります。
免疫力アップは、私たちの健康を守るうえで欠かせないものです。
病気になったときに慌てるのではなく、常日頃から意識して対策を講じたいですね。