3月と言えば、受験シーズン。
受験なんて、はるか遠い昔だなー、と思いながら電車に乗って通勤していると、ドアの部分の広告に目が行くことがありますよね。
この時期は、予備校の広告が多く目に止まりますが、中でも異彩を放っているのが、「みすず学苑」という予備校の広告です。
今年の広告がリニューアルされているのを見て、全く意味が分からなくて気になったので、折角だから、この広告の謎を色々まとめてみました!
目次
みすず学苑とは?
首都圏の方はよくご存知かもしれませんが、それ以外の方にはあまり馴染みがないかもしれません。
みすず学苑は、「怒涛の英語と個人指導」「怒涛の合格」というキャッチコピーで知られる、首都圏にある大学受験の為の予備校です。
西荻窪・立川・上野・南浦和・千葉・横浜・大宮・所沢の8校のみで展開しているそんなに大きくない予備校でありながら、首都圏での知名度はとても高いです。
その特徴は、下記でも説明しますが、広告やCMのインパクトの強さです。
こういうのが、電車の扉のところに貼ってあるんです。とりあえず二度見しますよね?
管理人も、初めてこの広告を目にしたときの衝撃は、なかなか忘れられません。
本当に予備校なの…?と疑いたくなるようなシュールさです。
ちなみに上記の画像は、みすず学苑のWEBサイトのものです。
なんか、魚とかいますね…?
みすず学苑の実績は意外と高かった
このクレイジーな広告に目が行き過ぎて、肝心の実績をうっかり見落としがちですが、実は結構、進学実績は、良いようです。
これ、今年の広告ですが、難関大学進学率が93.19%だと書かれています。
しかもしれっと書いてあるけど、14年連続9割突破、だそうで。
広告がふざけているのにこの実績は、驚きですね。
みすず学苑の広告は毎年クレイジー
ところでこのみすず学苑の広告、上記でご紹介した画像のように、毎年とてもユニークなものになっています。
その特徴は、ダジャレをふんだんに盛り込んでいること。
では、一部CMをご紹介しましょう。
2010年プリンセス編
2014年野菜編
2016年のCM
これらのように、童話や食べ物、架空の生物など、毎年テーマを変えて、それでもダジャレは外さないで(むしろメインで)CMを作成しています。
「気持ち悪い」「頭がおかしい」などという評価も多いですが、このインパクトから、興味を持つ人も多いようです。
みすず学苑って頭おかしい先生が多いのかなって思うほどなにを伝えたいのかわからないCMやってるよね?でも印象ばっちり?
— 赤井君乃 (@kiminokin) 2016年3月7日
みすず学苑の広告を見ると、ルールなんてクソ喰らえだ!という気持ちになれてとても良い
— tkq (@tkq12) 2016年3月16日
ちなみにこのCM、すべて学苑長の半田晴久氏が作成しているようです。
みすず学苑の公式サイトでCMの謎を解説していた
何でこんなに意味不明な広告ばかりなのだろう?と思っていたのですが、そう思っていたのは管理人だけではなかったようです。
まさかの公式サイトで、その謎について、説明してくれていました。
みすず学苑のCMや広告が意味不明な理由
まず、「意味不明」というのは、本当は間違ってます。なぜなら、みすず学苑の広告には、一貫したポリシーがあるからです。それは、「受験に関する、言葉遊びで一貫してること」です。終始一貫、ダジャレを通し、最後は、「怒濤の合格みすず学苑」を連呼して終わりです。このテレビCMを、見ないで電車内のステッカーや、新聞、駅貼りポスターを見るので、意味が解らないのです。
(中略)
また、15秒、30秒のテレビCMや、ポスター等では、「何か珍しいCMがあるな、みすずのCMだな」と、学校名やキャッチコピーを覚えてもらえばいいのです。
(引用元:http://www.misuzu-gakuen.jp/cm-q/cm1.html)
確かに、電車の広告はCMのキャラクターをただ並べただけなので、意味不明さはCMよりもはるかに上。
…CMもあまりよく意味分かりませんけど。
確かに、インパクトで名前は覚えますね。
みすず学苑のCM見て入ろうっていう人いるの?
こんなきわどい質問があったのですが、これにも、答えてくれていました。
そう思う人は、代ゼミや駿台、河合塾などに行きます。
(中略)
みすず学苑は、首都圏に8校舎しかなく、全国展開もしません。だから、少数制予備校に、ふさわしい生徒だけ来ればいいのです。また、あのCMを見て、「何となく面白そうだな」と感じる、シャレの分かる、明るくて素直な子に来てほしいのです。つまり、他の予備校は、「学力」で生徒を選別しますが、みすず学苑は、CMによって「性質」を選別してるのです
(引用元:http://www.misuzu-gakuen.jp/cm-q/cm1.html)
まさかの、広告で人を選別するシステムでした。衝撃です…。
広告が気に入らない人は他行へ行けという文句が潔すぎます。
みすず学苑CMには毎年変わらないキャラクターがいた!
2007年くらいのCMから、毎年変わる様々なキャラクターがダジャレを言う今のスタイルが確立されたようですが、それでも、ずっと一貫して出演し続けているキャラクターもいます。
それが、ヤマトタケルノミコトと、縄文太郎です。
このキャラクター、一体何なのでしょうか?
ヤマトタケルノミコト
このCMのこの人、ヤマトタケルノミコトなんだそうです。
この人は、ダジャレCMを始める前からずっと出ていたキャラクターだそうで。
かなり昔には、あの有名俳優、北村一輝さんもヤマトタケルノミコトに扮して出演していたのだとか。
公式サイトによると、ヤマトタケルノミコトはみすず学園のイメージキャラクターです。
ヤマトタケルノミコトと言えば、古事記や日本書紀などにも登場する伝説的英雄ですね。
ヤマトタケルが、艱難辛苦を乗り越え、不可能を可能にして勝利を得た、古代の英雄だからです。彼は、知恵と勇気、そして、鉄の度胸で大きな敵に向かい、次々と倒したのです。そういう、古代の若き英雄のように、難関校を次々と突破してほしいのです。だから、イメージキャラクターにしてるのです。
(引用元:http://www.misuzu-gakuen.jp/cm-q/cm1.html)
ちなみに、今年のCMでとうとう、「ヤマトタケルノミコト」はいなくなりました。
ただし、代わりに「ヤマトタ毛深ノミコト」がいます。
縄文太郎
また、縄文太郎は、みすず学苑のオリジナルキャラクターです。
最近ではヤマトタケルのように、大々的に出てきませんが、最後の方で小さく出てくるキャラクター。
縄文時代が不便で不自由だったけど、平和で自然と共生する豊かな時代だったことから、それを受験生の状況と重ね合わせて作られたキャラクターだそうです。
心豊かな予備校のコミュニィティーを作り、不便と不自由さを乗り越え、志を遂げて欲しいのです。その学苑長の願いが、縄文太郎として表現されてるのです。
(引用元:http://www.misuzu-gakuen.jp/cm-q/cm1.html)
プリン
そしてもう1つ、毎回CMに登場するのが、プリンです。
CMの最後のあたりで、毎年、なぜかプリンが大量に降っています。
残念ながら今年のCMではプリンは降っていませんが、それでも、電車広告の方には背景にプリンがあります。
何故プリンなのか。
CMについては解説してくれているのに、プリンについては、公式サイトでは一切解説されていません。
一説によると、〇〇王子ブームに乗っかって、合格王子→合格プリンス→合格プリンになったのだとか。
「受験生がプリンス・プリンセスのようにどんな難関校にも合格できるように」との願いがこめられているとのことですが、真偽の程はよくわかりません。
とりあえず、お友達紹介すると、合格プリンが4個もらえるようです。
ちなみに、入苑すると金魚すくいも出来る。
もうよくわからない。
まとめ
みすず学苑のCMの謎やキャラクターなどについて、お話ししました。
ユニークな広告を作り続けているみすず学苑。
今後も、どんな広告が登場するか楽しみですね。