普段の生活では「サバイバル」なんて言葉を聞く機会も少なく、ましてや実際にサバイバルをするなんて…と思いますよね?
しかし、近年日本で地震・台風・大雨なのど災害などが増えて来たため、備えなければならないと思われる方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな災害時や、旅行中の万が一の無人島漂流した時に役立つサバイバル技術を見ていきましょう!
目次
サバイバルとは?
サバイバルという単語は、最近流行りのサバゲーと呼ばれる『サバイバルゲーム』などで耳にすることがあるかと思いますが、日常的に使う単語ではありません。
そんな『サバイバル』の本来の意味は、以下の通りです。
サバイバルは人間が文明や人間社会から隔絶された状態もしくは文明の恩恵を十分に享受し難い状態で、生存しつづける事である。
この状態は、当人が死ぬか、文明社会に帰りつくまで続く。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%90%E3%82%A4%E3%83%90%E3%83%AB)
このことから、サバイバル=「厳しい状況でも生き抜くこと」とわかります。
しかし、現代人である私たちの多くは、天災によって今まで通りに生活できなくなった時、生き残るための基礎知識がありません。
では、そんな未曾有の危機に『厳しい状況でも生存する』ためには、最低限どんなものが必要で、知っておくべき基礎知識とはどんなものがあるのでしょう。
サバイバルの知識:非常事態に取るべき行動
まず、万が一、災害や無人島漂流に陥った時に行う行動として『STOP』というものがあります。
・Stop (動かない)
・Think (考える)
・Observe (観察する)
・Plan (計画する)
パニックを抑えるためにも、まず「STOP!」という言葉を思い出そう。
(すぐに動かなければならない差し迫った生命の危機がない場合)
(http://wtd-survival.co.jp/?mode=f2)
上記の単語の頭文字を繋げて『STOP』です。
先ずは深呼吸をして、動かずに心身ともに落ち着かせ、冷静な判断ができるようにします。
ある程度、気持ちや心拍数が落ち着いたら自分の現状を把握し、次にけが人はいないか、周りに危険なものがないか観察ます。
この時に、何を持っていくのが適切なのかも見極めましょう!
荷物を増やすと体力を奪うことに繋がりますので、最低限必要なものを選びます。
その後、どう動くことが望ましいのか計画し行動に移します。
しかし、緊急事態では何が起こるかわからないので、状況に応じて臨機応変に対応することが重要となります。
この『STOP』はどの様な緊急事態にも使える基礎ですので、覚えておくと良いでしょう。
サバイバルの知識:生き残るために必要なもの
先ずは安心して腰を据えられる場所を見つけましょう。
理想としては水場が近い、開けた場所や雨風がしのげる洞窟などが良いです。
このような場所に拠点を決めることで、精神的にも落ち着くことができます。
そして次に、生き残る為に必要不可欠である下記の3つを確保しましょう。
- 火
- 飲水
- 食糧
当たり前の様に、今の私たちの生活にあるがこの3つであり、生きるために必要なものです。
しかし、災害時や遭難時に周囲には何もない…ということが想像できますので、自力で確保しなくてはなりません。
サバイバルの知識:最低限必要な物の確保方法
では、どの様に火を起こしたり、飲水や食糧を確保すれば良いのでしょうか?
そこで、ここでは上記の火・飲水・食糧の確保方法を紹介します。
火
火は精神を落ち着かせる効果もあれば、手に入れた水を殺菌するためにも重要です。
火起こし方法する方法はいくつかありますので、参考にしてみてください。
木の棒で火を起こす
きっと、多くの人が思い浮かべる方法ではないでしょうか?
使う道具は、ナイフ代わりの石、2本の木の棒、ココナッツの皮。
ココナッツの皮は着火材のため、表面積が大きく燃えやすいものなら何でも代用できます。
- まず最初に、石を使って2本の木を削り、擦り合わせやすい形に成形します。
- そして次に、木の棒でもう一方の棒を擦り摩擦熱で種火を作ります。
- 最後に着火材のココナッツの皮に種火を移し、空気を送り込めば着火完了です。
(http://commonpost.info/?p=62591より引用)
昔ながらのこの方法はとにかく体力が必要です。
また、火の種となる植物が濡れていると火はつきません。
よく乾燥した木を使うようにしましょう!
水を使って火を起こす
水と透明な水を入れられるモノがあれば、この方法で火を起こすことができます。
動画ではビニール袋を使用していますが、透明なペットボトルやラップでも大丈夫です。
サバイバル中に消耗しがちな体力を、温存して火を起こすことができるので個人的には1番おすすめの方法です。
また、火起こしに使った水は煮沸すれば飲水にもなりますので、無駄がありません。
昔やっていた(?)虫眼鏡で紙を燃やす方法と似ていますね!
(https://www.youtube.com/watch?v=_8RdwS5QaUAより引用)
もし乾電池とガムの包み紙があれば!
これはちょっとした雑学とし紹介します。
ガムの包み紙と乾電池で簡単に炎が起こせるんです!
ガムの包み紙を3等分して中央部分が2ミリくらいになるようにカットする
包み紙の表側(銀の方)を乾電池の片側(映像ではマイナス)にあたるように持つ。
そしてもう片側に包み紙を接触させると・・・(http://commonpost.info/?p=62591より引用)
こんなにも簡単に火がつきます…が、危険ですので普段の生活ではふざけてやらないようにしましょう。
飲水
もし身のまわりに飲み水や川がない場合は、この様な方法で水を確保します。
朝露を集める方法
- ひざ下にきれいな布を巻きつける。
- 朝露にぬれた草むらを歩き回り、布にしみこんだ水分をしぼりとる。
- 1時間で約1リットルはたまる。
(http://omosiroaideanikotube.doorblog.jp/archives/51677780.htmlより引用)
自分で動きながら水を確保する方法です。
朝限定になってしまいますが、1時間で1リットルはやはり大きいですよね!
泥水や濁った水を飲料水に変える方法
水があったけど汚くて飲めないといった場合は、濾過をする必要があります。
(https://taishu.jp/detail/29339/より引用)
- 底を切り取ったペットボトルを、さかさまにしてつるす。
- そのペットボトルの中に小石・木炭(焚き火の燃え残り)、砂か小砂利、丸めたバンダナの順番で入れる。(一番下が小石、バンダナが一番上)
- フタに小さな穴をあける。濁った水を入れる。
- たまった水を約10分間煮沸して、飲み水にする!
(http://omosiroaideanikotube.doorblog.jp/archives/51677780.htmlより引用)
汚い水や自然の水には細菌が入っている恐れがあります。
ですので、濾過をして火で沸騰させる作業が重要となってきます。
先に述べた火をおこす方法で火を起し沸騰するようにしましょう!
食糧
生きる為には「食べる」事が重要です。
サバイバルでは生きるために昆虫・蛇・カエル・サソリ普段は絶対食べないようなものを食べる必要があります。
しかし、注意点として自然界には毒のある食べ物が存在することを念頭に置いておきましょう。
代表的な食べ物としてキノコがありますが、基本、素人はキノコは食べないほうが良いです。
時にプロでさえも間違ってしまうのがキノコですので、口にしないのが1番です。
また、魚や動物の肉には目に見えない寄生虫や細菌がいる可能性が非常に高いです。
ですので、魚や動物の肉を手に入れられた場合、必ず火を通して食べるようにしましょう!
サバイバルの知識:参考にしたい番組
海外の番組ではサバイバルを題材とした番組が多く人気が高いようです。
いくつか紹介してきます。
MAN vs. WILD
冒険家として有名なベア・グリルス(Bear Grylls)
実際にサバイバルを行いながら、生き抜き方を解説してくれます。
とにかく蜘蛛や生肉、ダンゴムシ…何でも食べる事で有名です。
※閲覧注意です。
Marooned with Ed Stafford
衣類も食料も何もない状態で60日間をフィジーの無人島で過ごすエドスタフォード(Ed Stafford)。
フィジーの平均気温は最低気温23度、最高気温は28度と過酷な環境です。
そんな常夏の気候での中での水・食料調達の難しさを感じる事ができます。
まとめ
いかがでしたか?
いつ何が起こるかわかりませんので、このサバイバルの知識を有事の時の参考にしてみてください。
きっと助けになると思います!