結膜炎は感染しない?!発症の期間は?予防する方法はあるの?


目の病気の中では、比較的身近で良く聞く「結膜炎」。
実際に結膜炎になる人も多く、その症状は軽く済む事も少なくありませんよね。
そのため「よくある事だから!」なんて、放置してはいませんか?
結膜炎は、れっきとした目の病気です。
もちろん自然に治る事もありますが、正しい知識を持っておく事も大切なんですよ。

目次

  1. 結膜炎とは?
  2. 結膜炎は感染するもの?
  3. 結膜炎になったらどうすれば良い?
  4. 結膜炎を予防する方法3選!
  5. まとめ

結膜炎とは?

結膜炎は、白目の部分が赤く充血する症状が代表的な目の病気です。
白目が赤くなるのは主に炎症を起こしているからで、この炎症は様々な理由で起こります。
それらの理由は、主に「細菌性結膜炎」「ウイルス性結膜炎」「アレルギー性結膜炎」に分類されます。

細菌性結膜炎

黄色ぶどう球菌や表皮ぶどう球菌といった細菌による炎症は、細菌性結膜炎と呼ばれます。
これらの細菌は通常でも身の回りに存在していますが、何かしらの理由で体が弱っていると感染しやすくなります。
目ヤニが多くなるのも、細菌性結膜炎の特徴ですね。

ウイルス性結膜炎

ウイルス性結膜炎の場合、様々なウイルスが原因となり得ます。
代表的なのは、アデノウイルス8型による「流行性角結膜炎」で「はやり目」とも呼ばれます。
はやり目は目がゴロゴロしたり腫れたり、目ヤニや涙が多くなります。
また角膜にまで炎症が起こってしまうと、目がかすむ事もあります。
さらに完治しても跡が消えるまでは数ヶ月かかる事もある、厄介な病気です。

咽頭結膜炎はアデノウイルス3型によって引き起こされ、別名「プール熱」とも呼ばれます。
その名の通りプールなどによって感染する事が多く、高熱が出て喉が赤く腫れる事もあります。
そしてもう一つ、急性出血性結膜炎もウイルス性結膜炎とされています。
急性出血性結膜炎は、エンテロウイルス70型の感染によって起こります。
白目部分が出血により赤くなり、充血と目ヤニの症状も非常に強いのが特徴です。

アレルギー性結膜炎

体質により、様々な物質に対してアレルギーを起こす事があります。
現在日本では、実に15~20%もの人がアレルギー性結膜炎の可能性があるとされています。
中でも花粉症は、代表的なアレルギーとも言えそうですね。
症状としては、白目の充血や目ヤニ、そして目がかゆくなります。
アレルギーはスギやヒノキ、ハウスダストなどが代表的ですが、他にも様々なものがあります。
またコンタクトレンズを使用している場合は、コンタクトレンズについた汚れでもアレルギー反応を起こす事があります。

発症の期間は?

一口に結膜炎と言っても、その種類によって発症期間は異なってきます。
細菌性の結膜炎の場合には、細菌に感染すると比較的すぐに症状が現れます。
治癒までの期間は免疫力によって異なりますが、平均で1~3週間となっています。
それに対してウイルス性の結膜炎の場合、ウイルスによって発症の期間が異なってきます。
はやり目は感染してから1~2週間の潜伏期間があり、完治まで2~3週間かかるとされています。
またプール熱の場合は感染から5~6日で症状が出て、完治までは2週間ほどかかるものなのです。
そして急性出血性結膜炎は感染から1日で発症し、完治まで10日ほどを有します。
アレルギー性の結膜炎の場合には、アレルギーの原因を取り除けば大抵の場合はすぐに治るとされているんですよ。

白目が赤くなるのは、全て結膜炎?

白目が赤くなっていると、まず最初に思い浮かぶのが結膜炎です。
しかし結膜炎以外でも、白目が赤くなる事はあるんです。
白目が赤くなっているのは、そのほとんどのケースが充血によるものです。
充血は目が疲れている時にも起こりやすく、しっかりと休む事によって自然と治る事も多くなっています。
また目に傷がついている場合には、傷を治すために充血してしまうケースもあります。
しっかり休んでも良くならない場合には、傷がついていたり結膜炎の可能性を考えると良さそうですね。

また充血と違い、白目部分が塗った様にべったりと赤くなっているという事もあります。
こうした症状の場合には、結膜下出血の可能性が考えられます。
結膜下出血は、インフルエンザや飲酒や咳、生理中などで発症します。
しかし発症原因が分からない事も多く、原因を特定する事は難しいものでもあるのです。
大抵の場合は1~2週間で自然に治りますが、中には2~3ヶ月症状が続く事もあるとされています。
気になる場合には、ぜひ医療機関で診察を受けていきましょう。

結膜炎は感染するもの?

結膜炎は、「うつる」という印象が強い人が多いものです。
実際、結膜炎の種類によってはうつる事も多いです。
細菌性結膜炎は感染力は低いとされていますが、乳幼児や高齢者、免疫力が下がっている人は注意が必要です。

さらに急性出血性結膜炎も感染力が強く、すぐにうつってしまうと言われています。
プール熱の場合も、プールなどを媒介にして感染しやすいので注意しなければなりません。
しかしアレルギー性結膜炎は個々のアレルギーによるものなので、うつらないものなのです。

ではこうした感染を避けるためにも、感染してしまった際の注意点をここでご紹介しましょう。

  • 手洗いの徹底
  • タオルなどは他に人と分ける
  • 目をこすらない
  • 目薬は自分専用にする
  • 学校や仕事は休む
  • 人混みもなるべく避ける
  • お風呂は最後に入る

これらに気を付けていれば、感染のリスクは最小限に抑える事ができます。
周囲の人への感染を防ぐためにも、ぜひ対策をしていきたいですね。

結膜炎になったらどうすれば良い?

結膜炎には様々な種類がありますが、まずは結膜炎の種類を把握する事が大切です。
そのためには、なるべく早めに眼科で診察を受けていきましょう。
ウイルス性結膜炎ならば抗生物質や抗炎症薬、アレルギー性結膜炎ならば抗アレルギー薬などを処方してもらえます。
まれに、症状が強い場合にはステロイドを使用する場合もある様ですね。
病院では、こうして原因や症状に合わせて適切な薬が処方してもらえるのです。
これらをきちんと使用する事で、結膜炎は早く治す事ができるんですよ。
市販の目薬で治したいと考える人も多いですが、結膜炎の原因が分からなければ適切な目薬を選ぶ事はできません。
そのため、できる限り眼科で受診するのがベストと言えるのです。

そして目薬を使いながら、しっかりと休養を取る事も大切です。
目の事なので積極的に寝たりなどして休む必要はない様に思いがちですが、そんな事はありません。
結膜炎は、免疫力が下がっている時に起こりやすいものです。
そのため、休養を取って体を元気にして免疫力を上げる必要があるのです。
そうしなければ、治ってもまた結膜炎になってしまう可能性があるんですよ。
またコンタクトレンズを使用している場合には、結膜炎が完治するまで使用を控えていきましょう。
コンタクトレンズは、目にとっては本来異物と言えます。
結膜炎の症状を悪化させてしまう事もあるので、早く治すには使用を控えるのが一番なのです。
そして化粧も目に入りやすいので、できれば避けた方が良いんですよ。

結膜炎を予防する方法3選!

目は、生活に欠かせない機能です。
そのため、日々の生活の中で結膜炎を予防していく必要があるんですよ。
特に下記3つの予防法は毎日でも実践できるものなので、ぜひすぐにでも実行していきましょう。

1.免疫力を高める

結膜炎に限らず、病気を予防して健康な体を維持するためには免疫力を高めておく必要があります。
免疫力を高めるには、栄養バランスの良い食事をしっかりと摂る事が欠かせません。
偏食は避け、様々な栄養が摂れる食事を心掛けていきましょう。
また睡眠時間を十分に取る事と、生活リズムを整える事も大切です。
そしてストレスを溜めない様にして、心を健康に保つ事も重要なポイントと言えます。
こうした日々の過ごし方一つで、免疫力には大きな影響が出てくるものなのです。

2.目を酷使しない

パソコンやスマホ、テレビやゲームなど、現代は目を酷使しすぎる人が大変多くなっています。
これらのアイテムは毎日長時間に渡って使用するケースが多いので、目が休まる時間が非常に少なくなっているんですね。
仕事でパソコンを使って休憩中にはスマホを使っていたら、それこそ一日中目を使っている事になるのです。
そこで、目を積極的に休ませる様に心がけていきましょう。
休憩中には目を閉じたり、仕事中でも目が疲れたら少し目を閉じてみるのです。
こうするだけでも目は休む事ができるので、結膜炎の予防にもなってくるんですよ。
もちろん、夜はしっかりと眠って目を休ませてあげる事も大切です。

3.コンタクトレンズは清潔に

多くの人が使用している、コンタクトレンズ。
コンタクトレンズを使用していると、結膜炎になりやすい人も多くなっています。
毎日長時間使用するコンタクトレンズなので、念入りに清潔を保つ必要があるんですよ。
こうしたケアが苦手な人は、1日使い切りのコンタクトレンズを使ってみても良いですね。
目に直接入れるコンタクトレンズは、毎日しっかりとケアをして清潔を保っていきましょう。

まとめ

身近だからこそ放っておいてしまいがちな、結膜炎。
しかし結膜炎の中には、症状が長引いてしまう事もあります。
また結膜炎の種類によっては、人に感染させてしまう可能性だってあるのです。
たかが結膜炎と言えど、決して放っておいて良いものではないんですね。

結膜炎は毎日の生活のちょっとした工夫で、予防していく事ができます。
アレルギー性結膜炎の場合にはどんなに工夫しても予防できないかもしれませんが、できる限り症状を軽くする事はできるかもしれません。
また目が赤くなっていると、人に与える印象も変わってきますよね。
そのため、結膜炎になると外出したくなくなってしまう人だって大勢います。
そんな大切な目だからこそ、結膜炎は日々予防していくべきなのです。
それでも感染してしまった場合には、医師の診察を受けて適切な対策を取っていきましょう。

Copyright© korean-style , 2025 All Rights Reserved.