いよいよ夏も目前!
夏といえば、夏フェスがあちこちで開催されますね!
ライブが終わった後、キーンという耳鳴りがしたり、耳がこもって、いつもの音量の会話が聞き取れなかったり…といった経験をしたことは、ありませんか?
実はそれ、大変危険な状態なんです!
続いたり、放置しすぎたりすると、難聴になったり…なんてことも!
今回は、そんな怖い、ライブの後の耳鳴りについて、お話しします。
この夏初めて夏フェスに行かれる方、また、たくさんのライブに行かれる方は、要注意です!
目次
ライブ後の耳鳴り・違和感は難聴の一種!!
私事ですが、先日、私もライブに行ってきました。
あまり大きくないライブハウスで、スピーカー前で2時間半ほどのライブを楽しんだのですが、途中から、ハイテンションな曲とよく通る声のボーカルのシャウトが辛くなるくらいの大音響でした。
いつもライブ後はある程度は聞こえにくいというのはあるのですが、この日の聞こえなさはいつもの比じゃなかった!
そしていつもなら、寝て起きると治っているはずなのに、次の日になっても、聞こえにくい!
友人に、「音響外傷」の可能性もあるから気をつけなよ、と言われたので、何ぞそれ、と調べてみました。
【音響外傷とはどんな病気か】
内耳の蝸牛(かぎゅう)が瞬間、あるいは比較的短時間に聞いた大きな音(強大音)のために障害を受けて、急激に発生する難聴をいいます。
(参考URL:http://www.memai-kobe.jp/14972362375289)
【原因は何か】
銃火器の暴発など、耳が痛くなるようなレベルの強大音を予期せず突然聞いた場合、それが一瞬であっても難聴の原因になります。
一方、耳が痛くなる程度でなくても、ロックコンサートなどのように強大音を1〜2時間連続して聞いた場合にも難聴が発生します。【症状の現れ方】
強大音を聞いた直後から耳が詰まった感じ(耳閉塞感(じへいそくかん))になり、それがおさまってから耳鳴りや難聴に気づくことが多いようです。
(引用元:http://health.goo.ne.jp/medical/10B40100)
どうやら、難聴の一種らしい!
他に、「ロック難聴」や「ディスコ難聴」、「急性音響性難聴」とも呼ばれているようです。
耳が受け取れる音量には限界があります。
風船に空気を入れるのにも限界があって、限界を超えると割れてしまうのと同じように、限界を超えると、耳の中の音をキャッチする細胞が傷ついてしまいます。
耳にダメージを与えている、つまり、耳を傷つけた結果、起こるのが「音響外傷」です。
なんだか、難聴と聞いた途端に、怖くなってきました。
ちなみに、この「音響外傷」とよく似たものに、「騒音性難聴」というものがあります。
【騒音性難聴とはどんな病気か】
騒音の下で長時間就業することにより起こる難聴であり、勤務年数の増加とともに難聴も進行します。職業性難聴とも呼ばれます。【原因は何か】
異なる周波数の音が混じった騒音の下で就業した人を比較すると、病気の初期には類似した聴力低下を示します。
したがって、騒音により内耳の蝸牛(かぎゅう)内の限られた部位に感覚器障害が発生することが病気の発生原因と考えられています。【症状の現れ方】
初期には難聴ではなく耳鳴りが発生します。進行して会話音域と呼ばれる周波数帯域まで聴力障害が及んだ時に、初めて難聴を自覚することになります。
難聴は左右両側であることが多く、進行性です。
(引用元:http://health.goo.ne.jp/medical/10B40200)
ライブを行う歌手や、ギター・ドラムなどの楽器演奏者の人のように、日常的に大きな音を聞く環境で仕事している方に発症するのが、こちらだそうです。
もっと身近な例だと、パチンコ屋ゲームセンター店の方や、工事現場の作業員、意外なところだと、電話オペレーターをしている方などで、話相手が受話器を「ガシャッ」と置く音を聞き続けている方に起こることも多くあります。
【放置していれば治る?】
では、この聞こえにくい、耳鳴りがする、と言った症状は、放置していれば治るのでしょうか?
治りません。
一度傷ついてしまった耳の細胞は、皮膚の表面のケガなどと違って、治りません。
この細胞が壊れてしまうと、音がはっきり聞き取れなくなってしまいます。
誰しも、大きな音を聞いた後に少し耳が聞こえづらくなったな、と思うことはあります。
これが軽度な状態であれば、1日寝て起きたら治っている、というように、自己修復出来ます。
なので、ライブの後、耳の調子が悪い時に
- これ以上、大きな音を聞かない
- ヘッドホンやイヤホンなどで音楽を聞かない
これらに気をつけているだけで、ある程度は自然に治ります。
リミットタイムは1週間!すぐ病院へ!体験談も紹介!
1、2日程度様子を見て、それでも改善しない場合は、一刻も早く、耳鼻科へ行ってください!
早期に治療を行えば、投薬や点滴治療などで、ほぼ確実に回復します。
ですが、1週間以上放置してしまうと、非常に治りにくくなるそうです。
怖い、怖すぎる。
そう思ったので、私も早速、病院に行ってきました。
2種類の聴力検査を行い、説明を受けました。
私の場合は、聴力にはまったく問題が見られないから大丈夫だろう、との結果でしたが、説明をまとめてみると、こんな感じでした。
- スピーカー前になんていたら、こうなるのは当たり前。
- 音響外傷だと、ある特定の音域(4kHzあたり)が聞き取れなくなる(聴力検査の結果がガクンとその域が谷になる)。
- 左右の聞こえに開きがある場合も注意。
- 年をとるにつれて聞こえにくくなる音域はある。
- 疲れていたり睡眠不足だったりする時は更に危険!
- お酒を飲んだ状態で頭を激しく振ったりするのも危ない。
- あとイヤホンで音楽を聞くのもあんまり良くない。
- 取ると治る栄養素とか、食べ物などはない。
なるほど…。
大好きなライブを楽しむときは、ある程度注意が必要なのですね。
私の体験以外にも体験談を集めました。
音響外傷になりました。
バンドをやっていて練習が終わって帰宅したら耳鳴りがしました。
キーンと言う高い音で夜もあまり寝れなかったのです。
翌日も耳鳴りは続いていたので耳鼻科にいって聴力検査をしたら音響外傷と診断されました。
その日のうちに点滴と薬をもらい安静にしていました。
あとイヤホンやヘッドホンは禁止と言われました。
それから1週間ほどたっても耳鳴りはありましたが音が小さくなりました。
1週間して再び病院にいったら音響外傷の原因になっていた4,000hzの値は回復していました。
医師からも完治には時間がかかることは言われていたので、再び薬をもらい普通に生活していました。
それから1ヶ月くらいして耳鳴りがないことに気がつき気分もいいです。
耳鳴りがなくなり完治してよかったです。
ただ治ったからといっても再び発症するといけないので、現在もイヤホンやヘッドホンはしないで過ごしていますし音がうるさい所はさけるようにしています。
音響外傷は早めの受診が必要!
私が20代のころ、好きなバンドのライブに行った帰り、耳がキーンとなって、鼓膜の周りが何かに覆われた感じがしました。
気にはなったけれど、その日はそのまま眠りました。
次の日の朝、少しは楽になったものの、やはり違和感を感じました。
そこで、左右の耳を交互に閉じて、聞こえ方に違いがないか、自分で調べてみました。
やはり、右耳の聞こえ方がおかしいと、感じました。
この状態が5日ほど続いて、「これは、やばいかもしれない」と思い、急いで耳鼻科のクリニックを受診しました。
最初に問診表を書いて、聴力検査を受けた後、診察でお医者さんから、「音響外傷ですねぇ、薬で治療しましょう」と言われました。
ライブでの大音響が影響したと説明されました。
薬を飲んで、違和感が軽くなってきて、2週間後の受診の時には、完全に元に戻りました。
2回目の聴力検査は正常値を示したのですが、診察では「音響外傷は薬を飲むのが遅いと治らないから、治ってよかったね」と言われ、早く病院に行って本当によかったと思いました。
音響外傷から耳を守るためには?おすすめの耳栓3つ!
やはり、バンドやライブに行く方に多いようです。
私も、あんまり良くないんだよ、とお医者さんには呆れられましたが、それでも、ライブには行きたいですよね。
でも耳は守りたい。
では、予防するしかありません!
主な予防方法は4つあります。
大音量の音源の前からは距離を取る
スピーカーなど、どれくらいの音量がライブ中に流れるかわかりません。
実際、私も今回行ったライブは、いつもよりも音量がものすごーく大きかったような気がします。
わからないなら、離れておくに越したことはありません。
体調は万全にしておく
睡眠不足の他にも、疲労やストレスが溜まっている状態も良くないようです。
ライブを楽しむためにも、体調は万全にしておきたいものです。
飲酒にも注意
これは、ライブ中、ライブ後どちらにも言えることです。
ライブ後、耳の調子がおかしいなあ、と思ったらやめておきましょう。
ライブ後は安静にする
イヤホンやヘッドホンで音楽を聞くのは、耳の回復を妨げるのでやめましょう。
ただし、スピーカーで極小音量で音楽を流しておくのは良いらしいです。
この場合も、スピーカーの近くはNGです。
耳栓を付ける
え?それじゃあ楽しめないじゃないか!と思われるかもしれませんが耳栓は大事です。
最近は、高性能の耳栓も出ており、音質はそのままで、全体の音量だけ低下させる耳栓というものも出ています。
よく、演奏する側の人もしています。
もし、どうしても耳栓は嫌だ!という方は、目当ての人以外の時は耳栓をして、ダメージの軽減をしてみてください。
まとめ
いかがでしたか?
最近の耳栓は音楽や会話などの必要な音が聞き取ることも出来る、高機能なものもたくさん出ています。
一生ライブに参加したりして音楽を満喫したいなら、こういった対策をして、音楽と付き合っていきたいですね!