賃貸費用の相場は?目安の計算方法は?総額を抑えるポイントとは


引っ越しを考えた時、費用が高すぎて希望の物件を断念せざるを得なかったなんて経験がある人も多いのではないでしょうか。
良い物件はあるけれど、費用が大幅に予算オーバー…
この物件の費用は、果たして相場なのか?
そんな素朴な疑問があったとしても、なかなか不動産屋には面と向かって聞けないものですよね。
賃貸費用の相場や計算方法、総額を抑えるポイントなどを見ていきましょう!

目次

  1. 賃貸費用の相場は?
  2. 目安の計算方法は?
  3. 初期費用を抑えるポイント4選!
  4. 引っ越し費用を抑えるポイント4選!
  5. まとめ

賃貸費用の相場は?

賃貸を借りる時には、初期費用が必ず必要となってきます。
この初期費用は決して安いものではないので、引っ越しを検討する時にはこの初期費用を用意していく必要があります。
そしてこの初期費用、実は地域によっても違ってくるものなんですよ。
ここでは、関東などでよく使われている敷金や礼金などを使った賃貸の初期費用について見てみましょう。

初期費用の相場は?

初期費用の相場は、家賃の4~6ヶ月分とされています。
7万円家賃の物件ならば、28~42万円ほどが初期費用の相場となる訳ですね。
最初にかかってくるこの費用の中には、主に下記のものが含まれます。

敷金

敷金は、大家さんに預けるお金を指します。
家賃が払われなかったりする場合に備えて徴収されるもので、基本的には退去時に返ってくるお金です。
ただし退去時の家の状況によっては、現状復帰にかかるお金が差し引かれて返ってくる事が大半です。
賃貸の場合には家を退去する時には基本現状復帰しなければならないので、全額は返ってこない事が多くなっています。
一般的には家賃の2ヶ月分が相場で、ペット飼育などの場合にはプラス1ヶ月分となる事も多くあります。

礼金

礼金は、いわゆる「お礼」に大家さんに支払うお金です。
お礼なので、敷金の様に返ってくる事はありません。
相場は家賃の2ヶ月分となっていますが、地域によっても大きく違ってきます。

仲介手数料

仲介手数料は、物件を紹介し大家さんとの仲介をしてくれた不動産屋へ支払うお金です。
相場は家賃の1ヶ月分ですが、不動産屋によって、家賃の半額や無料となっているところもある様ですね。

前家賃

家賃は、基本的に翌月分を払っていく様になります。
そのため、契約時には入居する翌月の家賃が含まれる事になるんですね。
これは家賃そのものなので、家賃1ヶ月分を支払っていきます。

日割り家賃

入居が月始めの1日ならば日割り家賃は発生しませんが、1日以外に入居する場合には翌月家賃分に加えてその月の入居日から末日までの家賃が必要となります。
例えば12月の10日に入居するのならば、12月分となる21日分の家賃も支払わなければならないのです。
この場合の家賃は、日割り家賃となり家賃を月の日数で割って入居する日数をかけたものとなります。

火災保険料

賃貸住居においては、火災保険の加入が義務となっています。
費用としては1万5千円~2万円ほどの事が多く、通常は2年毎に契約更新となります。

保証料

賃貸を借りる場合、連帯保証人が必要な事も多くあります。
または、保証会社を利用するというケースも少なくありません。
保証会社を利用する場合には、保証料として家賃の半額~1ヶ月分が必要です。

鍵交換費用

賃貸の場合、家主が変わる度に鍵を交換する必要があります。
そのため、鍵の交換費用が1万5千円~2万円ほどかかってきます。

こうした料金を含めて、初期費用となるんです。
またこれら以外にも、害虫駆除代などがかってくる場合もあります。
更に、損害保険料などが発生する事も多いのです。
そしてこれらを合計すると、だいたい家賃の4~6ヶ月分となるんですね。

目安の計算方法は?

賃貸へ引っ越す際に必要な費用の目安は、家賃×4~6で算出される初期費用となります。
そしてそこに更に必要となるのが、引っ越し費用です。
引っ越しの作業は全て自分一人でやるという場合は不要ですが、ほとんどの場合は引っ越し業者が必要となりますよね。
特に冷蔵庫や洗濯機などの家電や、ベッドなどの大型家具がある場合はトラックでなければ動かせません。
また車を持っていない場合でも、引っ越し業者は必須ですよね。

引っ越し業者の費用としては一人分で3万円ほどから、二人分で8万円ほどからがほとんどです。
そしてさらに必要となる費用は、新生活を始める上で必要となる家具や家電などです。
すでに全て揃っているという場合は不要ですが、カーテンや照明なども必要になるので多くのケースで少なからず買う必要が出てくる事が想定されます。

こうして考えると、引っ越しにかかる総額は「初期費用+引っ越し費用+新生活に当たって必要なもの」となる訳です。
一人暮らしならば、家電などを買い揃えるのならば初期費用+20万円ほどと見ておくと安心そうですね。

初期費用を抑えるポイント4選!

引っ越しの際の大きな難関となる初期費用を抑えるポイントは、主に4つあります。

1.礼金なしなどの物件を選ぶ

初期費用に含まれる敷金や礼金は、相場があるものの大きな決まりがあるものではありません。
そこで、礼金なしや敷金・礼金なしの物件を選ぶと初期費用は安くなります。
ただし敷金なしの場合には、退去時に現状復帰のための費用が発生する可能性があります。
また仲介手数料も家賃の1ヶ月分としている不動産屋がほとんどですが、中には半額や無料としている不動産屋もあるんです。
そうした不動産屋を選べば、更に初期費用を抑える事ができますよね。

さらにフリーレントといって、家賃を一定期間割り引いてくれる物件もあります。
ただしフリーレントには、日割り家賃のみ対象であったり翌月家賃は無料となるけれど翌々月の家賃は初期費用として払わなければならないなど様々あります。
こうした条件は、あらかじめ不動産屋に確認しておきましょう。

また初期費用を抑えている物件の場合、なにかしらの条件がついている事もあります。
一定期間以内で退去した場合には違約金がかかってしまったりする事もあるので、しっかりと契約内容を確認していきましょう。

2.家具・家電付き物件を選ぶ

これは初期費用ではありませんが、新生活後にかかる費用を大幅に抑える方法です。
最近では、冷蔵庫や洗濯機などの生活に欠かせない家電や家具付きの物件も多くなっています。
こうした物件を選んでいけば、買い揃える費用と手間が省けるのでおすすめですよ。
特に一人暮らしなどの場合には、こうした物件ならば手軽に引っ越せるので良さそうですね。

3.大家さんと交渉してみる

実質的には不動産屋との交渉が主になるケースがほとんどですが、大家さんとの交渉次第では家賃が少し割安になる場合もあります。
家賃は、数千円値引きが可能な場合もあるんですよ。
また家賃以外にも、礼金をゼロにする、日割り家賃をゼロにするなどが可能な場合があります。
しかしこれはあくまでも大家さん次第なので、必ずしも成功する訳ではありません。
交渉する場合には「この物件に決めたい」という事を、念を押して伝えておくと良さそうですね。

4.分割払いを利用する

大きなお金が動く初期費用は、一括払いではなく分割払いができれば安心ですよね。
不動産屋によっては、初期費用をクレジットカードで払う事ができます。
クレジットカードの分割を利用すれば、一回に大きなお金を払う必要がありません。
そうすれば、手元にお金を残せるので安心ですよね。
また数は少ないですが、クレジットカードでなくても初期費用の一部を分割できる物件もありますよ。
これは、不動産屋としっかりと相談していくと良さそうですね。

引っ越し費用を抑えるポイント4選!

初期費用以外にも大きな出費となる、引っ越しに伴う費用。
これを抑えるポイントも、4選で見てみましょう。

1.レンタカーを利用する

荷物の量によっては、引っ越し業者にお願いするよりも自分でレンタカーを借りて作業した方が安く済む事もあります。
大きめの車を借りて友人や家族の手を借りれば、作業も時間がかからずに済みますよ。
ただし家電などの荷物が多い場合には、引っ越し業者にお願いした方が割安になる場合もあります。

2.引っ越し業者の暇な時期に引っ越す

引っ越し業者には、繁忙期と閑散期があります。
例えば2月や3月、8月などは入学、入社、新学期のタイミングで引っ越しが多いので繁忙期となります。
こうした繁忙期は引っ越し費用も高くなりますが、逆に閑散期は費用が安くなるんですよ。
閑散期は、主に1月や6月、7月などと言われています。
その費用の差は、なんと2万円近くになる事もあるんですよ。
引っ越しの時期が選べる場合には、こうした安い時期を選ぶのも良いですね。

3.一括見積もりを利用する

引っ越しの業者によっても、費用は様々です。
ネットで一括見積もりが可能なので、それぞれの業者に見積もりを出してもらいましょう。
その中で、一番安い業者を選んでいくのです。
また見積もりに業者が自宅を訪れるという事がある場合には、何社か同じ時間にしておくのも手です。
そうすると競合同士が顔を合わせる事になるので、費用も安くしてもらいやすいんですよ。

4.リサイクル品を上手に利用する

家具や家電は、リサイクル品を利用するという手もあります。
リサイクル品とは言っても、中にはほぼ新品のものだって多くあるんです。
それでいて、料金は新品に比べると大幅に抑える事ができるのです。
またリサイクル品でなくても、B級品などを探していくのも良いですね。
これだけでも、費用は大きく削減できるのでおすすめです。

まとめ

引っ越しには、多額の費用がかかるものです。
だからといって、貯金がなくなってしまうのは少し生活が不安になってしまいますよね。
それを避けるためには、なるべく費用を削減していく事が大切なんです。
初期費用を抑える事はもちろん、引っ越し費用や新生活の費用を工夫する事で費用はかなり変わってきます。
新生活をよりスムーズに安心して迎えるためにも、こうしたポイントを駆使していけると良いですね。

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