近視を回復させる大人のトレーニングは遠くを見る事!メガネや目薬は?


コンタクトレンズやメガネがあるからと言っても、近視はやはり不便なものです。
筆者も小さい頃から近視のため、ずっとコンタクトレンズを使用している一人です。
しかし寝る前には外さなければならず、もし寝ている間に何か大変な事が起きたら…と不安になる事もしょっちゅうだったりします。
出来る事なら治したい、近視。
果たして大人になってからでも治るのか、調べてみました!

目次

  1. なぜ近視になるの?
  2. 近視を回復させる大人のトレーニングは遠くを見る事?
  3. メガネや目薬ってどうなの?
  4. 子供の近視回復は可能?
  5. まとめ

なぜ近視になるの?

一般的に、人の眼は4つの状態に分類されます。
「正視」「近視」「遠視」「乱視」の4つですが、正視は眼が良く異常がない事を指しています。
近視とは、近くのものは見えるけれど遠くのものがぼやけて見えにくい状況を言います。
それに対して遠視とは、遠くのものは見えるけれども近くのものが見えにくいという事になります。
そして乱視とは、目に映るものが乱れて見えてしまうものなんですよ。
ここでは「近視」についてご紹介していきますが、眼の悩みは近視だけではないという事なんですね。

では近視とはどの様な状態なのか、なぜ近視になってしまうのかを見てみましょう。

近視ってどんな状態?

眼は、水晶体を通して眼球奥の網膜に映像が映る様になっています。
しかし近視の場合には、本来網膜で合うはずのピントが網膜よりも前で合ってしまっているんです。
軽い遠視や子供の場合にはピントを自分で合わせる事ができますが、近視の人はピントを合わせる事ができません。
そこで、メガネやコンタクトレンズを使ってピントを合わせなければならないのです。

近視の主な4つの原因

近視になってしまう原因は、主に4つあると考えられています。

1.遺伝による近視

両親から遺伝する近視の確率は、89%程にもなるとされています。
これは軸性近視と呼ばれ、眼の縦軸が伸びてしまっているため起こると考えられています。
6歳頃から症状が出始める事が多く、基本的には治らない近視であると言われています。

2.病的近視

病的近視は、眼軸が以上に長く網膜が伸ばされて薄くなっている状態です。
病的近視となる原因はまだ不明で、幼児期から発症するのが特徴とされています。
この場合、メガネを使用してもあまり良く見える様にはなりません。

3.単純近視

学校近視とも呼ばれる単純近視は、小学校高学年くらいから始まります。
これは病気や遺伝によるものではなく、身長や体重と同様に個人差によるものです。

4.環境による近視

生活環境によっては、視力が落ちてしまう事があると考えられています。
暗い場所で本やスマホを見たり目を酷使してしまうと、視力が落ちてしまう可能性があるのです。
こうした環境によって、だんだんとピントが合いにくくなってしまい近視となってしまうのです。

近視を回復させる大人のトレーニングは遠くを見る事?

様々な原因がある近視ですが、大人になってから近視を治す事は可能なのでしょうか。
実は近視の中で「治る近視」とされているのは、「環境による近視」だけとも言われているんです。
前項でご紹介しました様に、遺伝による近視や病的近視、そして個人差とも言える単純近視の場合には現在治療法が確立していません。
つまり基本的に「治る近視」とされているものは、現在環境による近視だけなんですね。

しかしどの近視であっても、人によっては視力を少なからず回復させる事は可能と言われています。
大人になってから少しでも視力を戻したい!という人は、是非これから紹介する5つの方法を実践してみてくださいね!

1.遠くを見る!

近視とはピント調節が上手く出来ていない状態の事を言いますので、ピント調節が上手く出来る様なトレーニングが有効とされています。
その中でも特に有力なトレーニングが、「遠くを見る」という方法です。
「毛様体筋トレーニング」と呼ばれる方法で、これには「遠近体操法」と「遠方凝視法」の2つがあるんですよ。

遠近体操法

遠くのものと近くのものを、交互にしっかりと見つめるトレーニング方法です。
近視の場合には毛様体筋が常に緊張している状態なので、こうして遠近を交互に見る事で緊張を解す目的があります。
これによって、眼が自発的にピント調節しやすい様にしていくのです。

遠方凝視法

遠近を交互に見つめる方法と違い、遠くのものをひたすら見つめる方法が「遠方凝視法」です。
私たちの毛様体筋は、遠くを見る事でリラックスした状態になります。
このリラックス状態を続ける事で、ピント調節しやすくするトレーニングなのです。
遠くと言っても、夜空の星などの様に「頑張ったら見えるかも?」位の遠くがベストなんですよ。

2.体をほぐす

血流が滞ってしまっていると、眼の筋肉も働きにくくなり視力に影響してしまいます。
そのため体は適宜ほぐして、血流を良くしておかなければなりません。
特に首や肩、背中は定期的にストレッチをして、血行を良くしておきましょう。

3.眼を温める

蒸しタオルなどで、眼を温めてあげるだけでも近視には有効とされています。
体をほぐす事と同様に、眼を温めると血流が良くなり近視にも有効なんですね。

4.しっかり寝る

眼の疲れは、近視を余計悪化させてしまいます。
そのため長時間眼を酷使しない事が大切となってくる訳ですが、眼を休めるための一番の方法が「睡眠」なんですよ。
夜は十分な睡眠時間を確保して、一日分の疲れを取る様にしていきましょう。

5.バランスの良い食事

バランスの良い食事をしっかり食べる事も、眼にとって欠かせない要素です。
ビタミンやデオキシリボ核酸、アントシアニンやカルシウムは特に近視に良いとされているので、積極的に摂っていきましょう。

  • うなぎ
  • ほうれん草
  • レバー
  • 青魚
  • ひじき
  • ブルーベリー

これらは眼に良い栄養素を豊富に含むので、おすすめの食材です。
逆に、白砂糖の過剰摂取は控えておいた方が近視には効果的とされているんですよ。

メガネや目薬ってどうなの?

最近では、コンタクトレンズを使用する人が大変増えてきています。
手軽だし見た目にも影響しないので、とても便利なものですよね。
しかしこうしたコンタクトレンズやメガネは、近視を悪化させるという説もあるんですよ。

そもそもコンタクトレンズやメガネは、遠くのものを見やすくするために作られています。
そのため「視力回復」という面では、全く効果を発揮しません。
特に長時間これらを付けている場合には、眼がそれに慣れてしまいピント調節力は更に失われてしまう事にもなりかねないのです。
これ以上視力を下げないためには、コンタクトレンズやメガネの使用は最低限に抑える事が大切なんですね。

目薬が視力低下に効果あり?!

大変身近な目薬ですが、これが視力回復に一役買ってくれるケースもあるんですよ。
それは、「ドライアイ」の症状がある場合なんです。
ドライアイの人は眼が渇いてしまっており、涙の膜がデコボコになってしまっています。
これによりものを見にくい状態となっているので、目薬で涙の膜をならしてあげると効果的なのです。
特にドライアイ専用の目薬ならば、効果もより高いと言えますね。
こうしてドライアイを解消する事で、視力が回復するという可能性もあるのです!

レーシックってどうなの?!

今や認知度もかなり高くなっている、視力矯正レーザー手術「レーシック」。
術後すぐに視力が良くなるとして、近視の人にとっては大変有り難い方法となっています。
このレーシック、眼の角膜を削って屈折力を調節する事が目的です。
そのため、術後にはすぐ視力が上がるという効果が得られるんですね。

しかし眼の角膜を削るというのは、どうしても怖いものでもあります。
その点においても最近ではコンピューターの精度もグンと上がっているので、リスクもかなり少なくなっているんですよ。
ただし保険適応がない事や18歳以上で適応検査に通らなければならない事、手術をしても後々また近視となる可能性があるという事も頭に入れておかなければならないのです。

子供の近視回復は可能?

大人でも気になる近視ですが、子供の近視は将来にも影響してくるので大変気になりますよね。
子供の場合は大人に比べるとピント調節力が非常に強く、本来の視力よりも近視寄りの結果が出てしまうと言われています。
そのため、定期的な視力検査が必要となってくる訳なんですね。

ちなみに環境による近視の場合には、点眼治療によっての視力向上が見込まれています。
それ以外の近視の場合には、メガネなどでの視力矯正が必要となってきます。
しかし子供は、ピント調節力も回復力も大人に比べると段違いに高いものです。
そこで、なるべく視力を低下させない環境を作り近視を防いであげましょう。

  • テレビやゲームは時間を決めてダラダラと見ない
  • テレビやゲームをする時は、部屋を明るくして画面からなるべく離れる
  • パソコンやスマホも長時間使用せずに、適宜休憩を入れる
  • まっすぐに背筋を伸ばして姿勢を良くしておく
  • しっかりと睡眠を取る
  • 栄養バランスの良い食事をしっかりと食べる

こうした心がけだけでも、子供の視力低下は大きく防ぐ事が可能です。
是非こうしたちょっとした工夫で、子供の近視を防いでいきましょう!

まとめ

パソコンやスマホ、テレビ、ゲーム等の技術の進歩と共に、近視に悩む人も多くなっている現代。
仕事も娯楽にも眼を酷使する状況が多く、視力がどんどん低下してしまう人も多いと思います。
しかし眼を休ませてあげたり、ちょっとした空き時間にトレーニングする事で視力回復は見込めるかもしれないのです。

眼は一生使うものなので、自分でしっかりと大切にしていかなければなりません。
だからこそ体の健康同様に、眼の健康も気遣って視力も大事にしていきたいですよね。
そして子供の近視対策も怠らず、家族みんなでベストな視力をキープしていきたいものです。

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