ストレス社会と呼ばれる現代において、ストレスを全く抱えていないという人はほとんどいないのではないでしょうか。
しかし誰でもストレスを抱えているからと言って、ストレスは軽視して良いものではありません。
あらゆる事に影響を及ぼすストレスは、積極的に解消していかなければならないのです。
ここでは、そんなストレスについての対策法をご紹介していきます。
目次
ストレスは健康を害する?!
ストレスは外的刺激が原因で起こりますが、目に見えるものではありません。
そのため自分でも気付かないうちに、ストレスがたまってしまっている事も多いものです。
またストレスは心の問題で、体には直接関係ないと考える人も多いですよね。
しかし実際は、体に物理的な症状を起こす事も少なくないんですよ。
そもそもストレスとは体に何かしらの刺激が加わった際に起こる、体の反応の事を言います。
刺激を受けた体は、ストレスに対抗しようとしてコルチゾールというホルモンを分泌します。
コルチゾールは、別名ストレスホルモンとも呼ばれているホルモンです。
基本的にはストレスから体を守る働きをするコルチゾールですが、その分泌が多すぎると体全体のホルモンバランスが崩れてしまうんです。
すると、体全体に様々な症状が現れてくる事になります。
ストレスが原因で起こる身体的な症状とは?
ストレスが多くかかると、体には様々な形で症状が現れてきます。
- 目の疲れ
- 肩こり
- 頭痛
- めまい
- 手足の冷え
- 胃もたれ
- 胃痛
- 下痢や便秘
- 口内環境の悪化
- 体重の増減
- 睡眠障害
一見ストレスと関係なさそうな症状も、実はストレスが原因で起こっている事があったりします。
特に突然の激しい胃痛や頭痛は、ストレスが原因となって起こる事も多いんですよ。
これらの症状で病院へ行っても、ストレスが原因の場合は「原因不明」とされてしまいます。
しかし痛みが起こる原因は必ず何かしらある訳で、その大半はストレスであるとも考えられているんです。
目に見えないストレスですが、この様に確実に体内を蝕んでいるのです。
ストレスが原因で起こる精神的な症状
ストレスで起こる症状は、体に見える形で出てくるとは限りません。
- 倦怠感
- 悪夢ばかり見る
- 疲れやすい
- イライラしやすくなる
- 食欲不振
- やる気が出ない
- 朝目覚めが悪くなる
- 突然泣く
- 人と会うのが嫌になる
ストレスは、心にも大きな負担をかけてしまいます。
精神バランスが乱れてしまう事により、こうした様々な症状を生んでしまう事になるんです。
「原因は分からないけれど、なんだか最近気分が優れない」等の曖昧な症状は、ストレスが原因という事も多いんですよ。
ストレス症状が出るのは、心が弱いから?
「体調が悪くても頑張るのが美徳」という考え方が根強い現代では、ストレス症状で仕事を休むと白い目で見られがちですよね。
「私も頑張ってるのに、弱すぎる!」と、非難を受ける事さえあると言います。
しかし私たちの心身は、それぞれ同じ構造であっても特徴は全く違います。
背の高さの違いや顔が皆違う様に、ストレスを受けやすいかどうかも人によって異なるのです。
ただしストレスを受けやすいからと言って、心が弱いという事ではありません。
ストレスの受け方は、人それぞれです。
それは育ってきた環境や性格によっても、大きく変わってきます。
例えば「次回はもっと頑張りなさい!」と言われて「はーい!」と受け流す人もいれば、「今回頑張れなかったんだ」と考え込んで落ち込む人もいるんです。
こうした物事の捉え方一つで、ストレスの大きさもかなり異なってきます。
ですが心の強さというのは、一概に測れるものではありません。
敢えて言うのであれば、自分の体質を良く理解してストレスをコントロールできる様になるとストレスに強くなれると言えそうです。
ストレス対策法で仕事も進む?
ストレスが体にあらゆる症状をもたらす事をご紹介しましたが、それは仕事の効率にも大きく影響してきます。
もちろん元気で健康な状態であれば、仕事はスイスイ進みます。
しかし身体的・精神的に健康でない状態では、いつもなら簡単に済む仕事にも時間がかかってしまいます。
だからこそ「たかがストレスごときで、仕事に支障を出せない!」と考えているのであれば、何よりもまずストレス対策をするべきなのです。
そんな事している暇があったら仕事をする!という人も多い事でしょう。
でも、考えてみて下さい。
今着手している仕事は、ストレスのない状態であればたった5分で終わるものかもしれません。
ストレス対策に10分かかったとしても、仕事完了までのトータル時間を比べたらこのまま仕事を続けるよりも短い時間で済む事も多いんですよ。
ストレスは多くの人が抱えるからこそ、現代では軽視されがちなものです。
しかし体に甚大な症状をも引き起こしかねないストレスは、何よりも先に対処すべきものと言えるのです。
食べ物、サプリ、運動は鉄板のストレス対策法!
ストレス対策の方法は、星の数ほど存在します。
その中でも食べ物やサプリ、そして運動をする事は、鉄板と言えるストレス対策法とされていますよね。
それぞれどんな方法でストレス対策ができるのか、見てみましょう。
食べ物
食べ物でのストレス対策では、日頃から栄養バランスの良い食事を心がけていく事が大切です。
健康な体を作る事で、多少のストレスでは影響が出ない強い体を作る事ができるのです。
数ある栄養素の中でも、ストレス対策として有効な成分は下記が挙げられます。
ビタミンB・C
神経機能のバランスを保ち、ストレス症状を和らげる働きがあります。
また、幸福を感じるホルモンである「セロトニン」を生成するために不可欠な成分でもあるんです。
その上、ストレスに対する防御機能を高めてくれるのがビタミンB・Cなんですよ。
- レバー
- あさり
- さんま
- 豚肉
- ブロッコリー
- レモン
- アセロラ
これらは、ビタミンBやCを多く含む代表的な食材です。
積極的に摂取する事で、ストレスへの耐性を高める事が可能です。
カルシウム
カルシウムには、イライラを抑える効果があります。
また神経を静めてくれる効果もあるので、ストレス症状にも有効なんです。
- 小松菜
- 小魚
- 牛乳
これらは、実際イライラしてしまっている時に摂取しても効果的なんですよ。
サプリ
上記の成分は、日頃の食事だけでは十分に摂れない場合もありますよね。
そんな時に活躍するのが、サプリです。
サプリならば欲しい成分が確実に摂れる事に加え、いつでも手軽に摂取できるメリットがあります。
普段忙しくて食事にまで気を遣えないというケースでは、ビタミンB・Cやカルシウムのサプリがおすすめです。
運動
運動をすると、体の疲労回復になると共に精神的な疲労も癒してくれるとされています。
これは、運動する事によりセロトニンやエンドルフィンの分泌が増える事が理由と言われています。
これらの成分が分泌される事により、免疫力が上がりストレスに負けにくい体作りが可能となるんです。
他にもある!ストレス対策法7選!
様々なストレス発散方法がありますが、ここではすぐにでも実践できる対策法を7つご紹介していきます!
1.話をする
人と話をする事で、ストレスは大きく軽減されるとされています。
また自分の感情を改めて言葉にする事で、考えをまとめる事にも役立ちます。
すると訳も分からずイライラしていた様な場合でも、気持ちがだんだんと落ち着いてくるんです。
2.趣味の時間を作る
自分の好きな事に没頭する時間を作る事で、周りからのストレスをシャットアウトする事ができます。
ちょっとした時間でも良いので、趣味に費やせる時間を持つ様に心がけると良いですね。
3.アロマ
アロマの香りは、気持ちを落ち着けてくれる効果が高いのでおすすめです。
特にラベンダーやオレンジなどの柑橘系、イランイランやカモミールなどの香りがストレス対策に効果的とされています。
他にも好きな香りのアロマを焚く事で、精神的な落ち着きを得る事ができますよ。
4.音楽を聴く
音楽にも、精神を癒す力があります。
好きな音楽を聴くのも良し、ヒーリングミュージックを流すのも良いでしょう。
自分が心地よいと思える音楽を選ぶ事が、一番のポイントですよ。
5.瞑想をする
目を閉じてあらゆる悩みや考え事を排除し、頭を「無」の状態にする事を瞑想と言います。
この瞑想をする事で、癒し効果のある「α波」を発生させる事が可能とされているんです。
ゆっくりと深呼吸をして、脳を一時的に休ませてあげる様に瞑想してみると良いでしょう。
6.泣く
泣くという事は、感情を整理するのに大切な要素です。
消化しきれない感情をケアするには、感情に任せて泣くのも大変有効な方法なんですよ。
感動的な映画を見たりして意図的に泣ける状況を作って泣くだけでも、ストレスには効果的とされています。
7.寝る
寝ている間には、体のあらゆる細胞が修復されていきます。
それに加えて、寝ている間は脳が習得した様々な情報を整理する時間とも言われているんです。
ぐっすりと眠る事で、体も心も癒されて健康な状態をキープできると言えるんですね。
まとめ
大半の人が抱えるストレスは、日頃から自分自身でケアをしていく必要があります。
これを放っておくと、精神的や身体的な症状が多く出てきて病気を発症してしまう事もあるんですよ。
そうならないためにも、日々自分でしっかりと意識しながらストレスを解消していかなければならないんです。
上記に紹介したストレス対策の他にも、ポジティブな内容の言葉を自分に言い聞かせてみるのも効果的です。
またイライラしてしまった時には、その原因を考えてみるのも良いですね。
そしてイライラする状況に陥った場合には、その状況が生む自分へのメリットを探してみましょう。
こうして意識を変えてみるだけでも、ストレスは大きく軽減する事が可能です。
自分でしかケアできないストレスですから、是非見て見ぬふりをせずにしっかりと対策をしていきましょう!