「ママ友」と聞いて、あなたはどんなイメージを持ちますか?
楽しそうにランチやお茶をしている和やかな光景でしょうか。または、表面上だけ仲良くしているだけの面倒な人間関係でしょうか。
子どもの成長とともにママ友とのお付き合いは始まり変化していきます。ご近所付き合いから、保育園、幼稚園、小学校、中学校の保護者同士…と親同士の関係も切り離せないものとなります。仲良く楽しく付き合えるのが一番ですが、そう簡単にはいかないのが「ママ友」の世界。
この記事では、ママ友付き合いに疲れた方にうまく付き合うための3つの方法をお伝えします。
今後、お子さんをもつ予定のある方もぜひ参考にしてくださいね。
目次
ママ友との付き合いはなぜ面倒なの?
子どもが生まれたときから成長していく過程で、「ママ友」は自然に変化していきます。例えば、出産前後であれば、自治体がおこなっているパパママ教室や集団健診、離乳食教室などで近所のお友達ができるかもしれません。保育園や幼稚園に入園すれば、保護者同士の付き合いがはじまります。小学校に入学するようになれば、PTAの役員を通して学校とも連携を取りながらのお付き合いとなるでしょう。
さて、ママ友とのお付き合いに疲れる原因にはどのようなものがあるのでしょうか。
嫉妬やライバル視により悪口を言われる
近所のお友達と遊んでいた低月齢の頃にはママ自身が付き合うお友達を選べたのに対し、幼稚園に入学してからは、お友達グループに所属するようになり疲れる付き合いが始まったという人が多くいます。
幼稚園に比べて保育園では、送り迎えも短時間のため、保護者同士の日々のかかわりは挨拶程度ですみます。年に数回の保護者会でも特にトラブルに発展するほどの人間関係を構築することがありません。それぞれ状況は違いますが、皆働くママという立場は同じであるため、深い人間関係になることを避ける傾向があるでしょう。
しかし、幼稚園では送り迎え時に保護者がグループ化することが多く、気の合わない人とも付き合わなければならないことがあります。また、保護者が力を合わせてイベントの準備を行うことなどもあり、保護者同士が深く知り合う関係になりやすくなっています。
最初は仲良くしていたのに、徐々に関係が悪化していくということがあります。その原因の一つは嫉妬やライバル視され悪口を言われることです。嫉妬の要因は下記のようなものがあります。
- 子どもの習い事
- 子どもの進路・進学先
- 夫の職業や世帯収入
- 休日の過ごし方
教育方針や余暇の過ごし方は家庭の中の話ですから、本来は他人が関与する話ではありませんよね。しかし、毎日おしゃべりをして仲良くなってくると、余計な口出しをしてしまうことがあります。また、近しい人の金銭感覚などは気になるのが正直なところ。ついつい自分と比べてしまうものです。連休に海外旅行に出かけた、誕生日にパーティーをおこなったなど、悪気なく発した話題が嫉妬を引き起こすこともあります。逆にママ友と比較して自分が嫉妬をしてしまう原因になることがあります。
付き合いにお金がかかる
仲良しのお友達と楽しい時間を過ごすことは、日頃の疲れや子育てのストレスを発散できる良い機会となります。しかし、それも頻度によりますよね。外食にしろ、持ち寄りパーティーにしろ、お付き合いにはそれなりにお金がかかりますし、時間もとられます。
仲の良いお友達同士でも、あまりにもしょっちゅうになると負担に感じることがあるでしょう。ましてや、気の合わないママ友との付き合いではなおさらです。
それでも、グループ化しているお友達の中で自分だけ参加しないという選択をすることが気まずく、やむを得ず参加している場合があります。このようなお付き合いは、心の負担になり疲れる原因となります。
さて、ここまでネガティブなことばかりお伝えしましたが、ママ友とのお付き合いで良いこともあります。どんなことでしょうか。
ママ友との付き合いでどんなメリットがあるの?
ママ友とのお付き合いでどんなメリットがあるのか、さっそくみてみましょう。
孤独を紛らわせることができる
出産後しばらくは、ママは外出がほとんどできず家にこもりがちになります。可愛い子どもと密に過ごせる時間は貴重なものですが、生活リズムが激変し、子どもとだけ接する毎日にストレスが溜まることもあるでしょう。たまに夫や家族と交代して息抜きができたとしても、家のことが気になって一人の時間を満喫するのもなかなか難しい…というのが正直なところですよね。
そんな時に、利害関係なしで仲良くなったお友達がいれば育児の悩みを共有できたり、孤独を紛らわせることができます。
子どもが比較的大きくなってもお付き合いの続くママ友ができる場所としては、出産したときの病院、集団健診や離乳食教室などが多いようです。
子どもに付きっきりの生活は、子どもが保育園や幼稚園に入園させるまで続きますから、ママが楽しく子育てをおこなうために、同じ立場のお友達の存在はありがたいものです。
緊急事態のときに力になってもらえる
ママの突然の体調不良や、上の子や下の子の病気や怪我、家族の長期入院といった緊急事態のときにママ友に力を貸してもらえます。自分がどうしてもできない時に幼稚園の送り迎えをお願いしたり、休日に子どもを見てもらったりなど、頼れる存在になります。お互い子どもを持つ身なので大変さはよく分かってもらえますから、どちらかが負担になりすぎることなく、持ちつ持たれつの関係を築くことが可能です。ピンチのときに、頼れる近くの友達の存在ほどありがたいものはありません。
地域の情報を交換しあえる
住んでいる地域の子育て情報を交換し合えるのもママ友とお付き合いをして得られるメリットです。今はネットでも情報を集めることはできますが、ママ友ネットワークからの口コミに勝る生情報はありません。地域の保育園や幼稚園、児童館、子どもの遊び場、公園、さらには小児科、皮膚科、耳鼻科といった病院、地域で人気のカフェやレストランについての情報も参考になるでしょう。習い事の空き状況や、人気の先生、子供服ショップでのセールについてなど、タイムリーな情報が得られるのもママ友ネットワークならではと言えます。
ママ友とうまく付き合う3つの方法
ママ友とのお付き合いは、決してネガティブなことばかりではありません。上手に付き合えばメリットもたくさんありますし、子育ての強力な味方になります。ではどのように付き合っていけば良いのでしょうか。
価値観の合う友達を選ぶ
子どもが中心の人間関係といえども、自分と価値観の合うママ友を選びましょう。価値観と一口に言っていますが、その中には金銭感覚や教育方針、家庭内で何を優先するかなど、様々なものが含まれます。なるべく似たような家庭環境のほうが、ストレスなく付き合いを続けられます。余計な嫉妬を招くことも避けられるでしょう。
幼稚園によっては、送り迎えの地域でグループ化してしまうこともありますが、「価値観が合わないな」と思ったら、無理にグループに所属する必要はありません。子供は子供同士でお友達になったとしても、親が無理に友達付き合いをすることはありません。
誘われるままに付き合わない
ママ友から誘われるランチ、お茶、飲み会など、負担に思っているなら思い切ってお断りしましょう。仕事や来客、夫の実家の用事などを理由にお断りすればそれほども角も立ちません。最初は気まずく感じるかもしれませんが、おそらく、何度がお断りしているうちに徐々に誘われる頻度は減ってくるはずです。毎回誘われるままに付き合って、後悔したり疲れ果ててしまうほうが不毛ですよね。
お断りすることでママ友との人間関係が悪化し、子どもに影響が及ぶことが心配でしょうか。確かに、「付き合いが悪い」などと悪口を言う人がいるかもしれません。しかし、よく考えてみてください。ママ友からのお誘いを断ったくらいで悪口を言う人と、あなたがどれほどの友情を築けるでしょうか。長く続く信頼関係を築けるとは思えません。
あなた自身が参加するお誘いをきちんと選ぶようにしてください。そのように自分で交友関係を選んだ結果、もっと気の合う新しい友達に出会えるチャンスがあるはずです。
ママ友会での悪口については、注意が必要です。決してあなた自身が誰かの悪口を言わない様に気を付けましょう。また、誰かの悪口が出た場合には賛同しないように気を付けてください。
ママ友とのお付き合いについて、他の人に愚痴が出るようになってきたらあなた自身が負担になり始めているサインです。その時は、交友を続けるかどうかをじっくり考えてみてください。付き合いのために出費がかさむこと、ママ友会での気遣いなどで疲れを感じているのであれば、あなたから距離を置いてみましょう。
SNSで安易につながらない
Facebookやブログなど、すぐにSNSでつながるのも控えたほうが賢明です。悪気はなくても休暇などのプライベートをさらすことになり、余計な嫉妬を引き起こすなどトラブルを招きかねません。
また、今はLINEで連絡を取り合うことも多いと思いますが、使い方には注意が必要です。グループトークに参加してはみたものの、関係のない話題が延々続くことに疲れることもあります。また、早めの返信を心がけてスマホを気にするのも疲れるものです。
SNSでつながるかどうかは、ママ友とよく知り合ってからにするのがおすすめです。
ママ友との付き合いで陥りたくない落とし穴とは?
ママ友との付き合いで最も避けたいのは、関係がこじれてトラブルに発展し、ママ友間でのいじめの対象になってしまうことです。地域の幼稚園で関係がこじれると、小学校や中学校へ進学したときにも影響するのでは、と思うかもしれません。子どもの人間関係にも響いてくると思うと自分が我慢するしかないと考えがちです。
しかし、そのために精神的に不安定になり、鬱状態に陥るのは悪循環です。
関係を続けたくないママ友とは決して無理をせず、深い関係になる前に距離を置きましょう。すでにトラブルになってしまっているのなら、一人で抱え込まずにまずは夫など身近な家族に相談してみましょう。必要に応じて心理カウンセラーなどの専門家に相談することをおすすめします。
まとめ
最初は楽しいと思っていたお付き合いも、時間ともに苦痛になることが多々あります。仲良くなればなるほど遠慮がなくなるのはママ友に限らず人間関係においてあることですよね。
ちょっと負担だな、と思い始めたらまずはお誘いをやんわりお断りすることから始めてみましょう。気の合わないママ友とは適度な距離感を保てるよう、自分で線引きをすることが大切です。