寒天の栄養とは?糖を吸収する?健康にいいゼリーやレシピをご紹介


みなさんは寒天というと、どんなイメージをもっていますか?ところ天ぐらいしかイメージがわかないという方も多いのではないでしょうか。また、ゼリーやジュレを作る際も寒天ではなく、ゼラチンを使う方が多いかもしれません。しかし、寒天はとても食物繊維が豊富で体に良い食べ物なんです。NHKの人気番組あさイチでも取り上げられ、その素晴らしさが紹介されました。そんな寒天の魅力や、寒天を使ったレシピをご紹介します。

目次

  1. 寒天の栄養とは?
  2. 寒天とゼラチンの違いは?
  3. 寒天は健康にいいの?
  4. 寒天のおすすめレシピ
  5. さいごに

寒天の栄養とは?

そもそも寒天とは何からできているかご存知でしょうか?寒天とは、てんぐさやオゴノリという海藻が原材料です。その海藻をドロドロに煮溶かし、型に入れて固めた後に乾燥させたものが角寒天です。粉寒天は寒天を粉末状にしたものです。

寒天はそのほとんどが食物繊維です。食物繊維が豊富なだけでも素晴らしい栄養ですが、何よりも寒天の食物繊維は保水力がすごいのです。寒天を食べると、体の中で水を含んだ状態でゆるく固まります。それがおなかの中をゆっくりとしたスピードで進むことにより、糖の吸収がゆっくりになります。寒天が糖を吸収するのではなく、糖の吸収を緩やかにしてくれることで、結果として、少量でも満腹感を得ることができます。つまり、腹もちがよい食品なのです。これは、保水力のなせる技です。ダイエットには嬉しい効果ですよね。また、特に女性に多いと言われている便秘にも効果があるので、便秘気味の方には積極的に摂ってほしい食品です。

寒天とゼラチンの違いは?

ゼリーなどを作るときに凝固材としてゼラチンを使う場合と、寒天を使う場合があります。両者の違いをご紹介します。

寒天

寒天を使って固められたものの代表的なものに、ところてんや、あんみつ、水羊羹などがあります。それらは総じて、コクッとした比較的しっかりとした歯ごたえがありますよね。ゼラチンを使って作られたものよりも弾力がある歯ごたえ、舌触りが特徴です。海藻が材料なので、食物繊維がたっぷりでヘルシーなのも特徴です。

また、煮溶かす際にはしっかりと沸騰させてから溶かす必要があります。きちんと沸騰してから溶かさないと、固まる力が弱くなり、しっかりと固まらない可能性があります。ただし、固める際は常温でも固まります。

ゼラチン

動物のコラーゲンを含む物質から抽出されるのがゼラチンです。しっかりと沸騰させてから溶かさないといけない寒天とは違い、60℃ぐらいの温度でも溶けます。また、寒天は常温でも固まりますがゼラチンは固まりません。固める際には冷蔵庫に入れる必要があります。

ゼラチンを使ったゼリーやムースなどの口どけを思い出してみてください。プルンプルンとした弾力があり、口に入れると、寒天を食べた時に比べると、柔らかく口の温度で溶けていきますよね。その弾力や舌触りがゼラチンの特徴です。それらの特徴を生かす洋菓子などに使われる場合が多いです。

このように、寒天とゼラチンは、材料や用途、目的などが違います。それぞれの目的や好みに合った方を使うとよいでしょう。ただし、ゼラチンを使う際には、生のキウイやパイナップルを入れると固まりません。これはキウイやパイナップルにはたんぱく質を分解する酵素が含まれているためです。どうしても使いたい場合は、一度加熱をしてその酵素をあらかじめ分解しておくとよいでしょう。

寒天は健康にいいの?

便秘の予防に

寒天の食物繊維は、腸の運動を促進し、便のカサを増やしてくれるだけではなく、水分をふくむので柔らかくしてくれます。そのため、便秘に悩んでいるという方が摂取すると、便秘が解消される場合が多いようです。寒天を積極的に食生活に取り入れて、便秘とサヨナラしましょう。

美肌効果

便秘が解消されると、腸の動きもよくなり腸内環境も整います。するとお肌の調子が良くなるそうです。老廃物などをしっかりと排出することでデトックスの効果があると言えるかもしれません。寒天を食べることによって、結果的にお肌を美肌へと導いてくれるでしょう。ただし食べた直後に、ツルツルのお肌になるわけではありません。継続的に食べて、便秘にならないように心がけましょう。

ダイエットに

寒天は糖の吸収を穏やかにしてくれるので、ダイエットに最適です。水分を吸収して膨らむので腹もちがよく、食べすぎを防いでくれます。しかし、寒天がダイエットに良いからと言って、寒天ばかり大量に食べることはお勧めできません。バランスのとれた食生活を送ることをベースにして、その上で寒天を食生活の中に上手に取り入れましょう。また、寒天に砂糖が含まれている場合も、要注意です。ダイエット目的でも、砂糖がたっぷり入っているものを食べ続けては元も子もありません。摂取する砂糖の量に注意しましょう。

寒天のおすすめレシピ

寒天で簡単につくれるオレンジゼリー


(引用:
http://www.kantenpp.co.jp/recipe/cook/html/rcp0103_00201_20118.html)

寒天ってつくるのが面倒くさそう、と思っている方におすすめなのが、簡単に作ることができるオレンジゼリーです。粉寒天を使って作っているので、さっと溶けて、あっという間に作ることができます。ここではオレンジジュースをご紹介していますが、お好みのジュースでも同じように作ることができるので、ぜひ作ってみてください。

材料

粉寒天      4g
水        300ml
砂糖       70g
オレンジジュース 300ml
レモン汁     大さじ1

作り方

1.粉寒天と水を鍋に入れて、火にかけ寒天を煮溶かします。
2.砂糖を加えます。砂糖が溶けたら、火を止めます。
3.人肌にあたためたオレンジジュースと、レモン汁をさらに加えます。
4.お好みの型に入れて、冷やし固まったら出来上がりです。

寒天で手軽につくれるケーキ!ヨーグルトケーキ


(引用:
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1730003783/)

寒天を使ってケーキ?と不思議に思われるかもしれませんが、水切りヨーグルトを使って手軽に作ることができます。卵や小麦粉を使っていないので、それらのアレルギーの方も食べることができます。普段のおやつとしても、クリスマス用としてもおすすめです。いろいろなフルーツを使って飾り付けてもかわいいでしょう。

材料

ヨーグルト     2/1パック
牛乳        2/1カップ
生クリーム     2/1カップ
粉寒天       小さじ1
マーマレードジャム 大さじ3
砂糖        大さじ3
飾り用のバナナ   お好みで

作り方

1.ざるにキッチンペーパーをしいて、ヨーグルトを入れます。
2.冷蔵庫に一晩おいておき、水切りヨーグルトをつくります。
3.牛乳と粉寒天を鍋に入れ、沸騰させ、寒天を煮溶かします。
4.弱火にし、2、生クリーム、砂糖、マーマレードジャムを加えてよく混ぜます。
5.どんぶりをあらかじめ水で濡らしておき、粗熱をとった4を入れます。
6.冷蔵庫で冷やし固めます。
7.固まったら、お皿に出し、お好みでバナナを飾り付けて出来上がり。

寒天で簡単におもてなし料理を!コンソメゼリー


(引用:
http://www.kantenpp.co.jp/recipe/cook/html/rcp0103_00201_20147.html)

寒天で作るゼリーと言うと、デザート系を主に思い浮かべますが、コンソメで味付けをすることによって見栄えの良いオードブルにもなります。特別な時のパーティー料理や、お客様が来た時などのおもてなし料理としておすすめです。

材料

粉寒天        4g
水          500ml
固形ブイヨン     1個
塩・こしょう     適量
ボイルしたエビ    10尾
スイートコーン(缶詰)20g
アスパラガス     2本
オクラ        3本
ホタテ貝柱(缶詰)  20g
ミニトマト      2個

作り方

1.アスパラガスとオクラはあらかじめ茹でておき、小さく切っておきます。
2.ボイルしたエビとミニトマトは食べやすい大きさに切っておきます。
3.粉寒天4gと水を鍋に入れて、火にかけ煮溶かします。
4.火を止めてから、固形ブイヨン、塩コショウを入れて味をととのえます。
5.バットに1と2、スイートコーン、ホタテ貝柱を見栄え良く並べます。
6.4の寒天液を流しいれ、冷やし固めます。
7.固まったらお好みの形に切り分けて出来上がりです。

寒天で普段の一品を簡単に格上げ!めんつゆのジュレ


(引用:
https://recipe.rakuten.co.jp/recipe/1390007067/)

普段何気なく食べているカツオのたたきも、めんつゆのジュレを作って上に乗せると、なんだかちょっとワンランク上のお料理に変身します。薬味も一緒に固めているので一度に口に運ぶことができますね。さらに、このめんつゆジュレはカツオのたたきだけではなく、他のお刺身やお料理にも使うことができるので便利です。

材料

かつおのたたき 1柵
大葉      3枚
みょうが    1個
めんつゆ    100cc
水       100cc
粉寒天     4g

作り方

1.大葉、みょうがをあらかじめみじん切りにしておきます。
2.めんつゆ、水、粉寒天を鍋に入れて、沸騰させ粉寒天を煮溶かします。
3.2に1を加えて、さっとかき混ぜてから火を止めます。
4.粗熱が取れたら、容器に入れ、冷やし固めます。
5.4が固まったら、カツオのたたきの厚さに合わせて切り分けます。
6.お皿にカツオのたたきを盛り付け、めんつゆジュレを乗せると出来上がり。

さいごに

いかがでしたか?寒天は、食物繊維がとても豊富で健康に良い食品です。気軽に料理にデザートにと取り入れることができ、いろいろな味付けを楽しむことができます。おいしいだけではなく、便秘やダイエットに効果があるなんて女性の味方ですよね。日々の食事の中に寒天を取り入れて、楽しく健康に過ごしましょう!

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