妊活という言葉を聞いたことがない人の方が少ないかもしれません。
結婚して赤ちゃんが欲しいと思ったらそれは妊活の第一歩です。
では、妊活とは具体的に何から始めればいいのでしょうか?
ここでは妊活の始め方と、簡単に取り入れられる食事やサプリ、飲み物についてご紹介しましょう。
目次
妊活の始め方、まずは基礎体温をつけてみよう
基礎体温って何?
あなたは基礎体温をつけたことがありますか?
もしかして生理不順などがある人はつけたことがあるかもしれませんね。
基礎体温とは、女性のホルモン周期で体温が変化することです。
基礎体温は毎日同じ時刻に、朝起きる前横になったまま舌の下で計ります。
専用の体温計も販売されており、自動的にグラフにしてくれるものもあるので上手に活用すればいいですね。
基礎体温の周期について簡単に説明すると、生理が始まると体温は低くなります。
その後低温期が2週間ほど続き、最も体温が低くなった前後に排卵すると言われています。
排卵後は体温が高くなり高温期がまた2週間ほど続きます。
その後体温が下がり生理が来て低温期になる、この繰り返しです。
妊活と基礎体温の関係
では妊活と基礎体温はどのような関係があるのでしょうか?
一つは、基礎体温をつけることで排卵時期がわかるということです。
排卵時期に夫婦生活をすることで妊娠の確率は高まりますよね。
もう一つは、基礎体温がきれいに低温期と高温期に分かれていないなら、うまく排卵ができていないということも考えられます。
その場合、不妊専門のクリニックを受診する目安にもなります。
基礎体温をつけてから受診するのが効果的
基礎体温をつけて生理周期を知ることで、クリニックを受診してからの流れがスムーズになります。
基礎体温をつけることで、今生理周期のどのあたりの状態かを予測することができます。
そのため、内診や血液検査の結果がよりわかりやすくなるのです。
クリニックによっては1度目の受診で1ヶ月程度基礎体温をつけてから再度受診するように言われることもあるので、事前につけていったほうがスムーズですね。
病院を上手に活用しよう
不妊専門のクリニックと産婦人科はどう違う?
産婦人科にも様々な病院があり一概には言えませんが、出産を得意とする産婦人科の中には妊活の悩みをなかなか理解してもらえないこともあるようです。
自然に様子を見ましょうと言われる場合もあります。
妊活を始めたいのにそれではものたりないですよね。
また提携の不妊専門のクリニックを紹介されることもあります。
それなら始めから不妊専門のクリニックを受診した方がいいかもしれません。
妊活中は妊婦さんを見るのがつらいという人もいますよね。
そんな時は出産の取り扱いのないクリニックを選べばいいですね。
不妊専門のクリニックでは何をするの?
不妊専門のクリニックに行くということは、イコール病院に行ったらすぐに不妊治療を開始すると思っている人も多いのではないでしょうか?
中にはそのような病院もあるかもしれません。
ですが一般的には、まず不妊の原因があるかどうか検査をすることになります。
婦人科系の病気が潜んでいないかの検査や、基礎体温と照らし合わせ内診で排卵しているかのチェック、ホルモン状態のチェック等をします。
特に問題がないのになかなか妊娠できない場合には、更に卵管が詰まっていないかを検査する卵管造影をすることもあります。
同時に男性側に不妊の原因がないかもチェックします。
本格的に治療をするかどうか、また治療をいつ始めるかは検査の結果が出た後、自分の意思で決められるので安心ですね。
検査に関しては健康保険を適応できる病院が多いので、費用の面で心配なら事前に問い合わせてみましょう。
妊活におすすめの食べ物
妊活に避けるべき食べ物
妊活をしている、赤ちゃんが欲しいということは、いつ赤ちゃんができてもおかしくない状態ということができます。
つまり、妊活中は妊娠しやすい体質を作る食べ物を摂ることを心がけると同時に妊娠初期に避けるべき食べ物についても考慮する必要があります。
避けるべき食べ物を挙げると、
生もの
特に、生ハム等の火の通っていない肉類には注意が必要です。
妊娠初期に感染すると胎児の成長に影響があるとトキソプラズマなどが潜んでいることもあります。
それに加え食中毒のリスクを考えて、生魚も避けるのが無難です。
冷たいもの
アイスクリームなどの冷たい食べ物はできれば避けましょう。
お腹が冷えると子宮は収縮します。
それが妊娠を直接妨げるかどうかは定かではありませんが、妊娠を望むならリスクのあることは避けたいですね。
生野菜
冷たいものだけでなく、生野菜も実は体を冷やすと言われています。
特に大根や白菜などの冬野菜の生は体を冷やす効果が高いので注意しましょう。
甘いもの
甘いものの摂りすぎは体を冷やすことに繋がります。
それだけでなく、妊娠した場合には妊娠高血圧症などの可能性もあるので、注意が必要です。
ストレスになるなら、あまり神経質になる必要はないかもしれませんが、頭の片隅には入れておきたいですね。
妊活に取り入れたい食べ物って?
では、どのような食べ物が妊活に必要なのでしょうか?
妊活を成功させるために最も大切なこと、それは健康な体を作ることです。
まずは1日3食、栄養バランスを考えて健康的な食生活を心がけましょう。
そこに効果的な食材を取り入れると、尚いいですね。
妊活におすすめの食べ物、それは体を温める効果のある食べ物です。
体が冷えると妊娠に必要な女性ホルモン、「黄体ホルモン」の分泌量が少なくなると言われています。
それだけでなく、体を温めることで血液の流れがよくなり卵子も育ちやすく妊娠しやすい体質を作ることができるのです。
ではどのような食べ物が体を温めるのでしょうか?
赤色の食べ物
赤色の食べ物とは、ニンジンやトマト、パプリカなどの野菜を始め、マグロなどの赤い色の魚や赤身の肉などです。
赤い食べ物は昔からは血を作り出す元になると言われています。
血行がよくなることで、体を温める効果があるのです。
生姜やネギなどの辛味のあるもの
唐辛子等も辛味がありますが、それよりも生姜やネギなどピリッとした辛みがあるものがいいでしょう。
生姜やネギにはデトックス効果もあるので、体の老廃物の排出を促します。
ただし、食べ過ぎると胃に負担があることもあるので注意が必要です。
よく煮込んだもの
よく煮込んだものは、胃に優しく早く消化することができます。
内臓に負担をかけないことで、内蔵に血液が集中して体が冷えるのを防いでくれるのです。
温かい食べ物
温かい食べ物を口にすることは、体を外から温めるよりも何倍も体を温めることができます。
体を温める食べ物以外にも、妊娠初期に特に大切になるたんぱく質も取り入れるといいですね。
たんぱく質は特に妊娠初期の赤ちゃんに必要な栄養素です。
いつでも妊娠してもいい体作りには必須と言えますね。
シラスや鶏肉のささみ、大豆食品を積極的に取り入れましょう。
妊活におすすめのサプリ
葉酸
妊娠初期に必要な栄養素として、葉酸は広く知られています。
妊娠初期に葉酸が不足することで、胎児の成長に悪影響を及ぼす危険性があるため、妊娠初期には積極的に葉酸を摂取するように多くの病院でも指導されています。
そのため、葉酸は妊娠してから摂るものだと思われていることも多いですが、実は妊娠前、妊活中から飲むのが効果的と言われています。
その理由の一つは、妊娠初期は妊娠に気づいていない期間もあるため事前に摂取する方がいいためです。
「生理が遅れて病院に行ったら3ヶ月だった」というのはよく聞く話ではないでしょうか?
妊活中ならそんなことはないかもしれませんが、どちらにしても妊娠検査薬が反応する時点でおそらく妊娠4週前後にはなっています。
それから飲み始めるより、赤ちゃんのためには初めから摂取しておきたいですよね。
もう一つの理由として、葉酸を摂取することで受精卵の成長や着床力に変化があると言われているためです。
葉酸を継続して摂取することで、子宮内膜が厚くなり着床しやすくなると言われています。
受精卵が着床し、そこで成長することで妊娠となるので、着床しやすい状態を作るのはとても大切ですね。
それだけではなく、葉酸には血液を作り出す効果があり子宮内の血流もよくなります。
子宮内の血流は着床した後の受精卵の成長にとても大切なので、葉酸を摂取することでいつでも受精卵を迎えられる準備をしましょう。
マルチビタミン
妊活を始める、妊娠しやすい体質を作るにはまず自分の体を整える必要がありますよね。
一般的に栄養素は、一種類だけ単体で摂取しても効果を発揮しにくいと言われています。
総合的に摂取することで、より高い効果が期待できます。
そのため、ビタミンをバランスよく摂取できるマルチビタミンを上手に活用しましょう。
妊活中のサプリ選びの注意点
では、妊活中にはどのような点に注意してサプリを選べばいいのでしょうか?
一つはサプリに含まれている量です。
栄養素は多く摂ればそれでいいかと言われるとそうではありません。
成人女性が1日あたり必要な量の目安は決められています。
そのため、きちんと量を守って摂取するようにしましょう。
また、妊娠初期には赤ちゃんへの影響も考えて添加物や栄養素の由来などもチェックするのがいいですね。
妊活におすすめの飲み物
妊活に避けるべき飲み物
食べ物と同じく妊活中に避けるべき飲みのもとして、
- 妊娠初期に避ける飲み物
- 体を冷やす飲み物
の2種類が挙げられます。
どちらも共通しているものもありますが、最も注意する飲み物としてはコーヒーや紅茶などカフェインの入ったものですよね。
カフェインを摂取すると血行が悪くなり体を冷やすと言われています。
それ以外にも、鉄と結びつき貧血を起こす場合もあります。
1日2~3杯程度なら大きな影響はないと言われていますが、飲み過ぎには注意したいですね。
氷の入った冷たい飲み物や甘い飲み物は体を冷やしてしまうので注意しましょう。
妊娠初期に避けたい飲み物としてはアルコールがありますね。
妊活中も体調を整えるためにも、飲み過ぎは避け、できれば控えておきたいですね。
妊活に取り入れたい飲み物って?
妊活に取り入れたい飲み物、それは体を温める飲み物です。
ではどのような飲み物が体を温めるのでしょうか?
それは
- ノンカフェイン
- ノンアルコール
- ノンシュガー
- 温かい
これだけを満たしていれば大丈夫です。
しょうが湯などが体を温めると思われがちですが、市販のものには多くの砂糖が入っているものが多いですよね。
最も簡単なものは、ずばり「お白湯」です。
葛を加えるなどとろみをつければより温め効果は高まります。
ですが、片栗粉はジャガイモでんぷんで体を冷やす効果があり逆効果になってしまうので気を付けましょう。
まとめ
妊活の基本から、おすすめの食べ物、サプリ、飲み物を紹介してきましたがいかがでしたか?
妊活をすると結果を求めるあまり、妊活にいいと言われる色んなものを取り入れたり試してみたくなりますよね。
ですが、こだわり過ぎてストレスや負担になっては元も子もありませんよね。
無理せず、自分のペースで、自分にあった妊活スタイルを見つけてくださいね。