クリスマスやサンタクロースの由来は?衣装や靴下飾りの秘密とは!


町中がキラキラと輝く12月。
それは言うまでもなく、クリスマスがあるからですよね。
サンタクロースが世界中にプレゼントを運ぶとされるクリスマスは、子どもが大好きな行事の一つです。
子供はもちろんですが、大人もなんだか心躍るとっても素敵な行事である「クリスマス」。
しかし何故、サンタクロースが赤い衣装を着ているのか知っていますか?
また何故靴下を飾るのか…そんな素朴な疑問を、クリスマスやサンタクロースの由来と共にご紹介します!

目次

  1. クリスマスの由来
  2. サンタクロースの由来
  3. 何故サンタクロースの衣装は赤いの?!
  4. 靴下飾りの秘密とは!
  5. サンタクロースは実在する?!
  6. まとめ

クリスマスの由来

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クリスマスと言うと、イエス・キリストの誕生日でキリスト教の行事だと思っている方が多いのではないでしょうか。
これは約2000年程前に行われたイエス・キリストの誕生祝いを行った日が12月25日であったため、キリスト教徒の礼拝として広まったものとされています。
また異教徒にもキリスト教の教えを広めるために、12月25日にクリスマスを祝うという習慣が始まったとも伝えられています。
しかしながらイエス・キリストの誕生日は9月や10月とも言われ、その情報の正誤は分かっていないのです。

そもそも古くから、12月25日には「冬至の祭り」が行われてきました。
「太陽神の誕生祭」「農耕神への収穫祭」とも呼ばれるこの祭りは、古代ローマから始まったと伝えられています。
古代ローマでは太陽を神と崇る太陽信仰が浸透しており、日照時間の少なくなる冬を恐れていました。
そこで「太陽が復活する日」として、日照時間が長くなり始める「冬至」のお祝いをする様になったと言います。
この冬至の祭りがキリスト生誕祭と重なり祝われる様になったのが、クリスマスの起源とされているのです。
但しこれには諸説ありますので、他にもクリスマスの起源とされるものは存在します。

何故クリスマスと呼ぶの?

クリスマスのお祝いの起源には、どこにも「クリスマス」という言葉が出てきませんよね。
この「クリスマス」という名前は、ラテン語で「クリストゥス・ミサ」の略とされています。
「Xristos(クリストゥス)」とは「油を注がれた者」という意味で、「キリスト」を指しています。
そして「mas(ミサ)」は「礼拝」。
つまりクリスマスとは、「キリストの礼拝」を意味する言葉なのです。
ちなみに英語の綴りは「Christmas」ですが、一般的に「X'mas」と表記される事も多いですよね。
実はこの「X'mas」は正しい表記ではなく、「Xmas」「X-mas」が正しいそうです。

サンタクロースの由来

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クリスマスには、サンタクロースがトナカイと共にそりでやってくるという伝説がありますよね。
ではこのサンタクロースには、一体どんな由来があるのでしょうか。

サンタクロースの起源は「セント・ニコラウス」

サンタクロースの起源とされているのは、4世紀頃の東ローマに実在したとされる司教「聖(セント)ニコラウス」と言われています。
このセント・ニコラウス、オランダ語で読むと「シンタ・クラース」となり、これが後に「サンタクロース」と呼ばれる様になったのだそうです。
聖ニコラウスは西暦271~280年頃にギリシャの裕福な家に生まれ育ち司教となり、西暦342~350年頃まで活躍したと言われています。
そして彼の死後である6世紀に、「聖人」という称号を与えられたのです。
聖ニコラウスは「子供の守護聖人」「商人の守護聖人」「奇蹟者」と呼ばれ、数々の伝説を残しています。
無実の罪に問われた死刑囚を救ったり不幸な少女を救う等、その行いはまさに聖人そのものと言えます。

このサンタクロース、今では「クリスマスには子供にプレゼントをくれる存在」として知られていますよね。
しかし本来クリスマスは礼拝に行く日であり、プレゼントをもらう日ではありませんでした。
ですがサンタクロースは、子供の守護聖人とされています。
それには、下記の伝説が伝えられているからなのです。

ある飢饉の年、落ち穂拾いに出かけた3人の子供が肉屋に一夜の宿を 求めました。
肉屋の夫婦は3人を殺し、樽の中に放り込み塩漬けにしました。
それから7年後、聖ニクラウスが通りがかり、肉屋に入って食べ物を 求めました。
肉屋はハムと子牛の肉料理を出しましたが、ニクラウスは 『七年前のあの塩漬けの肉が欲しい』と言いました。
驚き恐れた肉屋は その罪を詫びて神に許しを乞いました。
聖ニクラウスが店の奥にあった塩漬けの樽に指を三本のせると、 中から三人の子供たちは、まるで今まで眠っていたかのように、大アクビを しながら出てきました。
(引用:
http://www.pleasuremind.jp/COLUMN/COLUM006.html)

こうした伝説の奇蹟を通じて、聖ニコラウスはサンタクロースの起源となったのです。

何故サンタクロースの衣装は赤いの?!

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サンタクロースと言えば、白い髭を蓄えて赤の衣装を身にまとった姿が印象的です。
しかしこの赤の衣装が定着したのは、1900年代からだと言われています。
それまでのサンタクロースは、白や緑、紫と言った様々な色の衣装を着ていたとされています。

この「赤」はカトリック教会においての司祭服で、司教が着る服の色です。
司教は「信者のためなら自らの血をも流す覚悟」として、この赤の司祭服を着用していたと言われています。
これを受けて16世紀のスペインにおいては、赤い服を着たカトリック教徒が町中の家を回ってプレゼントを渡していたそうです。
こうした活動も相まって、サンタクロースの衣装は「赤」として知られていく様になりました。

これに輪をかけて世界中にサンタクロースの赤い衣装を定着させたのは、意外にも「コカ・コーラ」でした。
1900年代初頭まで、コカ・コーラは体に悪いというイメージが先行していました。
このイメージを払拭してより広い世代に愛される飲み物となるため、コカ・コーラはサンタクロースをイメージキャラクターに抜擢したのです。
サンタクロースを起用したコカ・コーラのキャンペーンは世界中に広まり、サンタクロースの赤い衣装は各国で定着する様になったんですね。

サンタクロースは双子?!

余談ですがドイツの古い言い伝えでは、サンタクロースは双子であったと言われています。
一人は赤い衣装、もう一人は黒と茶色の衣装で、良い子にはプレゼントを渡し悪い子にはお仕置きをして回ったと伝えられています。
この逸話、聖ニコラウスのサンタクロース伝説にも繋がるところがあるんです。
聖ニコラウスは、2人の怪人を連れて町中を回っていたそうです。
そして良い子にはプレゼントを渡し、悪い子には怪人に命じてお仕置きをさせたと言われているんです。
今でこそ「お仕置き」という概念はなくなり「良い子にしていればプレゼントがもらえる」と伝えられていますが、実はこんな裏話もあったんですね。

またアイルランドでは、サンタクロースと同じ様な存在の13人の妖精がいるとされています。
この妖精たちは良い子にはお菓子をプレゼントし、悪い子にはジャガイモを渡して回ると言われています。
各国でそれぞれ言い伝えは異なりますが、サンタクロースの伝説には「教育」の意味も含まれていたんですね!

靴下飾りの秘密とは!

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サンタクロースは、子供が寝ている間に靴下の中にプレゼントを入れてくれるとされていますよね。
何故「靴下」なのか、疑問に思った事はありませんか?
その秘密は、聖ニコラウスが残した伝説にあったんです!

ニコラウスがまだ司祭になる前、ニコラスの近所に3人の娘のいる家族が 住んでいました。
たいへん貧しく、上の娘は結婚したいと思っていましたが その資金のアテがありませんでした。
それどころか彼女は娼婦にならなければならない状況に追い込まれて いました。
そのことを知ったニコラスは、その夜、隣の家の煙突から 金貨を投げ入れました。
ちょうどその金貨は、暖炉のそばに干してあった 靴下の中に入って、そのお金で娘は救われ、結婚することができたのです。
聖ニコラスは、同じことを下の2人の娘のときも繰り返し、 その家庭を救いました。
三女の時、両親はもしかしたら又誰か金塊を放り込んでくれるかも 知れないと考えました。
その人に会って、必ずお礼を言わなければと考え、 夜ずっと待っていました。
そしてついに三度金塊を届けに来たニコラウスを 見つけ、それが隣人の若者であったと知り驚き、感謝しました。
しかし彼は誰にもこのことは言わないようにと言い、立ち去りました。
(引用:
http://www.pleasuremind.jp/COLUMN/COLUM006.html)

この言い伝えが元となり、サンタクロースは煙突から現れて靴下にプレゼントを入れると言われる様になったんですね!
またこの伝説から、聖ニコラウスは「結婚適齢期を迎える女性の守護聖人」ともされています。
サンタクロースを形作った聖ニコラウスは、様々な世代における守護聖人であったんですね。

サンタクロースは実在する?!

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サンタクロースは「伝説」と考える方が多いですが、実は現代においても「本物のサンタクロース」がいるんです!
それは「グリーンランド国際サンタクロース協会」というところで、日本にも支部がある協会です。
ここには様々な試験をパスした、本物のサンタクロースが在籍しています。
「体力試験」「面接試験」「朗読試験」「身嗜み試験」の4つに合格しなければ本物のサンタクロースとはなれず、これらの試験は大変厳しいものだとされています。

日本にも現在1人だけ、本物のサンタクロースがいます。
伝説を受け継ぎ世界中の人々に夢を与えるという大仕事を背負うサンタクロースですから、そうそう簡単になれるものではないんですね。
ちなみにこのサンタクロース協会、お手紙を出すと本物のサンタクロースから返信がもらえるそうですよ!

まとめ

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クリスマスは、一年で一番世界中が愛に包まれる輝かしい日です。
このクリスマスを祝うという習慣、そして幸せの象徴とされるサンタクロースの存在。
これらには、かつて人々のために尽力した先人たちの愛情に溢れた行いがあったんです。
世界中の平和を願うからこそのこうしたイベントは、あらゆる世代に夢を与える存在となっています。
クリスマスには大切な友人や恋人、家族と一緒に愛に溢れた素敵な一日を過ごしましょう!
Merry Xmas!

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