人は、誰しも嘘をつくものです。
しかし他人の嘘を見抜く事が出来たら、日常生活でも仕事でもとっても有利ですよね。
どんなに上手に嘘をつく人でも、体は意外と正直な行動を取ってしまうものです。
そんな自然な行動から、嘘を見抜く方法をご紹介します。
目次
何故嘘をつくの?
ではまず、人はなぜ嘘をつくのか、その理由やウソの種類について、見ていきましょう。
ウソの種類
一口に「嘘」と言っても、その種類は多くあります。
- 自分を守る嘘
- 相手のための嘘
- 目立つための嘘
- 無意識の嘘
大きく分けて、こんなところでしょうか。
この中で「相手のための嘘」だけは優しさ等からくるものなので、他とは少しタイプが違いますね。
他の3つのタイプは、どれも自分のための嘘です。
人が嘘をつく理由とは
上記で挙げたこれらのタイプの嘘をつく人は、幼少期に愛情不足を感じている場合が多く、それ故に「認められたい」と強く思う様になり嘘をついてしまうと言います。
幼少期に必要以上に叱られたりしたから
また幼少期に必要以上に叱られたり殴られたり等した経験がある場合にも、嘘をつく事で自分を守ろうとしている可能性があります。
「自分を守る嘘」は遅刻の言い訳や怒られるのを避けるため等、自分の身を案じてついているものが多くあります。
しかし中には、自分を守るために他の誰かを陥れるウソをつくというケースもありますね。
これらは一般的に「良くない事」ですが、うそをついている本人は寂しさや心の弱さから来ている行動である可能性が高いのです。
相手の為を思っているから
逆に「相手のための嘘」は、相手の状況を良くさせようとしたり元気付けたり等の理由がメインとなってきます。
この嘘をつく人は、相手の感情を人一倍感じて「何とかしてあげなきゃ!」と思う優しい性格の人が多い様です。
自分に自信がないから
また「目立つためのウソ」は、見栄を張ったり自慢話が行き過ぎてしまったりというケースが大半です。
この様な嘘をつく人は、自分に自信が無かったりネガティブ思考に陥りやすい人と言えます。
故意に封じこめた感情や記憶を聞かれたから
最後に「無意識の嘘」ですが、これには全く悪意はありません。
ウソをついている本人ですら、うそをついた事に気付いていない「嘘」なのです。
無意識下で故意に封じこめた感情や記憶を聞かれた場合に、事実と逆の答えが出てしまいます。
例えば昔嫌な思いをした場所へ行って「ここ来た事あるの?」と聞かれた時に、「初めてだよ!」と答えてしまうといった事です。
これは嫌な思いをした記憶を無意識下で封じ込めているので、本人にとっては「初めて」なのですが、過去を知っている人からしたら「ウソ」になると言う訳です。
この様に、うそには様々なパターンがあります。
様々な心理が働いている「嘘」ですが、これを見抜く事は本当に可能なのでしょうか?
嘘を見抜く事は可能?!
人は基本的に、真実と異なる言葉を発する時に自然と何かしらのサインが出てしまうといわれています。
これは無意識下でのサインなので、よっぽどの訓練をしない限り、自然と現れてくるものです。
嘘を見抜くには、これらのサインを見逃さない様にしっかりと観察する事が大切です。
それが出来れば、うその8割は見抜く事が出来ると言う事のです。
しかし嘘を見抜く方法は、「嘘を言っている」事を見分ける方法であって、嘘の証拠にはなりません。
嘘を見抜く事は、真実や相手の本当の気持ちを知る事が目的なのです。
またこれらのサインは、人によっては単なる癖や習慣でサインではない可能性も少なからずあります。
一つのサインが出たから「ウソ」と決めてしまうのではなく、複数のサインが出ている事を確認していきましょう。
嘘を見抜く15の方法
嘘を見抜く方法は、前項でお伝えした「サイン」を見逃さない事です。
そんな「うそのサイン」を、しぐさと表情、言葉に分けて8つご紹介します。
行動
1.自分と相手の間に物を置く
嘘をついている時、人は無意識に罪の意識を感じます。
そのため相手との間に何か物を置く事で、自分を守ろうとしてします。
相手との間にカップやボールペンを置くだけでも、嘘をついている可能性があるのです。
2.身振り手振りが減り、動きが遅くなる
人は何かを話す時、自然と身振り手振りが出てきます。
これは、より相手に伝えたいと思う事による自然な行動です。
しかし嘘をつく時には身体が緊張しているため、身振り手振りが減ってきます。
またウソを見抜かれまいと必死に頭をフル回転させる事から、体の動きが遅くなってしまいます。
3.右上を見て考え事をする
何かを答える時や考える時、私たちの視線は様々な方向を向きます。
これは無意識の行動ですが、その視線の方向で嘘を見抜けるのです。
右上を見るという行動は、「未経験の事を想像する」時です。
つまりウソをついているか、これから先の計画を立てる時の行動と言えます。
嘘は基本的に過去の出来事においての記憶についての疑問に対するものが主になってきますので、右上を見ると言う事はうそだと言う事になるのです。
ちなみに左上を見る時は、記憶を探っている時の行動だそうです。
4.正面を向かない
嘘をついている時は後ろめたさの意識があるので、なかなか相手を真正面から見る事が出来ません。
少し体がななめになっていたり顔が傾いていたりする時は、何かしらの隠し事があると考えて良さそうです。
他にも無意識に足が出口の方向を向く事も、嘘をついている時の行動と言えます。
5.口やあごを隠す
口やあごを隠す行動は、相手に何かを隠している時の無意識の行動です。
他にも肩をしきりに触ったり耳の後ろを触ったりするのも、緊張をほぐそうとするための自然な行動です。
6.目を見て話さない
目は口ほどに物を言う、ということわざがあるように「目」というものは人の感情が強くでます。
そのため、嘘を隠したい人は自然と相手の目をしっかりと見れないものです。
目が泳いでいたり、なかなか目を合わせないようにしていたら嘘をついている可能性があるでしょう。
これは私の実体験でもあるのですが、相手にお金の話をした途端に挙動不審になり、「目を見て話さなくなった」のです。
結果、そのとき慌てて話したことは全部嘘だったので、分かりやすい行動だと思います。
様子
7.まばたきが増える
私たちは基本的に、2~5秒に一回位の間隔でまばたきをします。
しかし嘘をついている時は、まばたきの回数が異常に増える傾向にあります。
まばたきは本来目を守るための動きですが、脳内物質であるドーパミンの分泌によりその回数が決まってきます。
うそをついている時はドーパミンの働きにより、無意識のうちにまばたきが増えてしまうのです。
8.汗をかく
少なからず、嘘をつくという行為は自身にストレスを感じさせるため、交感神経が活性化します。
そのため、嘘を重ねるたびに自身を精神的に追い込むことになり、汗が止まらなくなる人もいます。
しかし、これに限っては「緊張」や「恥ずかしさ」で汗をかく場合もあります。
その時の状況を読み取りましょう。
9.作り笑いになる
心から笑っている時は、顔全体の筋肉を使って笑顔になります。
しかし作り笑顔の場合には、口元だけの笑顔になってしまい目元は笑っていない状態です。
そのため、笑った時の目尻のシワはとても重要なポイントとなりますね。
笑っているときはシワができますが、目が笑ってないとシワができません。
顔全体の筋肉を意図的に動かす事は難しいとされるため、口元しか笑っていない場合は作り笑いである可能性が非常に高いと言えます。
嘘をついて緊張している場合その緊張をほぐそうとして笑顔を作ろうとした結果、作り笑いとなってしまうのです。
10.ソワソワしていて落ち着きが無い
話す言動に落ち着きがなくなったり、手元にあるものや、テーブルにあるものなどをいじったりする場合もあります。
手元にあるものをいじる行為は「気持ちを落ち着かせたい」、「心が不安定」という心理からくるので一つのポイントになりますね。
11.表情と言葉のタイミングがずれる
本当の事や本当の気持ちを伝える時は、表情と言葉、仕草はほぼ同時に出てきます。
しかし嘘の場合には、このタイミングがずれてくるのです。
例えば「嬉しい!」と言った後に、笑顔になると言った具合です。
これは一瞬のタイミングですので、しっかりと観察していないと見逃してしまいがちなサインです。
言葉
12.相手の言葉を繰り返す
相手の言葉をそのまま引用して繰り返す時は、時間稼ぎと思って良いでしょう。
嘘をつくにはつじつまをあわせなけばなりませんから、嘘をつくための準備をしているのです。
また質問を何度も聞き返す時も、嘘のための時間稼ぎの可能性が非常に高いと言えます。
「何でそのこと知っているの?」
「誰からその情報を聞いたの?」
など、あれこれ聞いてきたときはこの間に嘘をつくための準備をしているかもしれません。
13.始まりから終わりまでを順序良く語る
嘘をつく時には、相手にばれない様に用意周到にストーリーを作っておく必要があります。
ここでポイントとなるのは、話の順序です。
人が何かを話す時、感情の強い部分から話したいという思いが強くなって順序がバラバラになってしまいがちです。
なるべく順序立てて話していても、しっかりと最初から最後まで話すにはちゃんとした用意が必要なのです。
しかし嘘をついている時にはすでに用意してある事が多いので、最初から最後まで順序良く話す事が出来ます。
何か疑いがある場合に、「話したいことがあるんだけど、いつ空いてる?」と持ちかけてしまうと、勘がいい人はその間にしっかり話をかためてくる可能性がありますね。
14.話の前置きが長い
本題に入るまでが異常に長い場合も、ウソの可能性があります。
これは最初の部分だけは真実で自信を持って話しているか、全てが嘘かのどちらかです。
通常であれば、本題の前の部分はさくっと終わらせて本題を話したいという心理が働きます。
更に何かを伝える時、私たちは事実と同じ位その時の自分の感情を伝えようとします。
そのため話した事に対しての自分の感情をほとんど話さない場合も、嘘の可能性が高いと言えます。
15.自分から色々な話をしてくる
聞いていないのに、自ら様々な情報を話すときです。
更に付け加えると、普段より饒舌になりテンポよく話を進め「その話はもう終わりにして・・・」なんて話題をすぐさま自分で完結させようとしていたら、怪しいと思ったほうがよいでしょう。
私の今までの経験からすると、このパターンは話をテキパキ話しているようで聞きたいことは曖昧にしながら終わらせます。
突っ込めない状況を作られてしまうので、話を戻して相手のペースを作らせないようにしましょう。
その場合に白々しく話すようでしたら隠し事をしている可能性は更に高くなります。
メールの嘘を見抜く4つの方法
メールだと直接会って話さなくても済む上に、自分の言葉を一方的に相手に伝える事が出来ます。
そのため、メールだとウソがつきやすそうに思えますよね。
今現在、LINEの普及もあり、簡単に人と連絡が出来る世の中となっています。
若者の話を聞くと、「普段の何気ない話」や「別れ話」、「話しにくい内容」など様々な感情をメールで伝える事も多い様です。
その時代の流れの中で、メールで嘘をつくことが安易にできてしまします。
では、その嘘をどうやって文字で見抜くのか?4つのポイントを紹介します。
いつもと違うと感じたら要注意!
そんなメールでのウソを見抜く方法は、4つあります。
返信がいつもより遅い
メールで嘘をつく時には、通常よりも文章を打つのが10%程、時間が掛かると言います。
相手のメールのテンポがいつもよりも遅い時は、文面を作るのに手間取っている可能性があります。
いつもより文章が短い
文章を短くする事で、無駄な事を言わずに嘘を通そうとします。
また、話を早く終わらせたい、もしくはその話から逃げたいという心の表れかもしれませんね。
一人称を使わない
そして「一人称を使わない」とは、「今日は私も楽しかった!」と打たずに「今日は楽しかった!」と自分を指す言葉を入れない事です。
人はウソをつく時、無意識に自分を指す言葉を避けようとします。
いつもと違うメールのスタイル
いつも使わない様な絵文字をたくさん使ったり、言葉使いが違う場合にもウソの可能性があります。
質問にハッキリ応えない
例えば、率直に「浮気してる?」と聞いたときの反応で、相手も「してないよ?」とはっきり「ノー」といえれば浮気している可能性は低いです。
浮気していた場合、答えを明確にせず「信じれないの?」と疑問を返してきたり、人によっては都合が悪くなって怒る場合もあります。
この場合、急に攻撃的になったら特に怪しいです。
やっていなければ、少し冷静に相手のことも考えられるはずですからね。
何の予感もしてない時に、率直な質問をすると、素が出るものです。
その瞬間を見逃さないようにしましょう。
今までそんな事なかったのに、突然上記に複数当てはまると言った場合には、うその可能性が非常に高いと言えそうです。
メールは相手の表情やしぐさを知る事が出来ず、嘘を見抜くのは対面よりも困難ですが、少し違和感を感じたら要注意です。
まとめ
人は、嘘をつく時に無意識下でサインを出してしまいます。
そのサインをしっかりと観察して見つけていく事が出来れば、ウソは見抜く事が出来ます。
しかし稀にただの癖だと言う可能性もあるので、注意深く観察する事がポイントとなってきます。
嘘をついている人の大半は、後ろめたさを感じています。
それを上手に見つけて、うそを見抜いていきましょう。