黒ごまきな粉が体に良いって聞いたことありませんか?有名な女優さんも取り入れているという黒ごまきな粉は、美容や健康への高い効果が期待できるんです。
その効果は女性だけでなく、男性にもおすすめしたいものばかり。
では一体どんな効果があるのでしょうか?
黒ごまきな粉で摂れる栄養素やその美容・健康効果、一緒に摂りたいおすすめ食材など、詳しくご紹介します。
目次
黒ごまで摂れる代表的な栄養素と効果
まずは、黒ごまについてです。
黒ごまは、大さじ1杯約52カロリーになります。
そして、黒ごまから摂取できる栄養素と効果は以下の通りです。
ビタミンB1
ビタミンB1はエネルギーの産生に必要な栄養素です。
エネルギーは糖や脂肪などから作られますので、エネルギーを産生すると糖や脂肪が減り、ダイエットに効果があるといわれています。
また、疲労回復効果やイライラ防止、記憶力や集中力を高めるなどの効果が期待できます。
ナイアシン
ナイアシンはエネルギーの産生に必要な栄養素で、肝臓で働く酵素を助ける補酵素という働きがあります。
ナイアシンを摂取することで、粘膜や皮膚を健康に保つ効果や二日酔いを防ぐ効果、血行を促進する効果などが期待できます。
ビタミンE
ビタミンEは高い抗酸化作用を持つビタミンで、皮膚や血管の老化を防ぐ働きがあります。
細胞の老化を防ぐことは、美肌や動脈硬化予防の効果のほか、がんやアルツハイマー病など様々な病気の予防も期待できます。
不飽和脂肪酸(オレイン酸・リノール酸など)
不飽和脂肪酸とは、脂肪を作る成分の一つで、DHAやEPAに代表されるような、いわゆる健康に良い油です。
オレイン酸には、コレステロール値を下げる効果、動脈硬化や心疾患を予防する効果、便秘を解消する効果などが期待できます。
リノール酸には、コレステロール値を下げる効果、血圧や血糖値を下げる効果、保湿や抗炎症作用などが期待できます。
アントシアニン
アントシアニンは黒ごまの黒色の成分で、ポリフェノールの一種です。
視覚機能を改善したり、眼病を予防するなど眼に嬉しい効果のほか、内臓脂肪の蓄積を抑える効果、抗アレルギー効果などが期待できます。
カルシウム
カルシウムは骨や歯を丈夫に保つために重要な栄養素ですが、他にも、出血を止めるのを助けたり、ストレスを和らげてイライラを防止する効果もあります。
ゴマリグナン(セサミンなど)
黒ごまでもっとも注目される成分がゴマグリナンです。あまり聞きなじみのない名前ですが、この中に含まれる代表的な成分にセサミンがあります。
セサミンは強い抗酸化作用を持っており、ビタミンE同様、細胞の老化を防ぎます。
中でも肝臓で高い抗酸化作用を発揮し、肝臓の活性酸素を取り除いて細胞が傷つくことを防ぐ働きがあります。
肝臓でアルコール分解を助ける働きもあり、二日酔いや悪酔いの防止が期待できます。
また、コレステロール値を下げる効果や高血圧予防などの効果もあるといわれています。
さらに、メラニンの生成を助けて白髪を防止したり、コレステロール値を低下させて血行を良くすることで抜け毛防止したりと髪の毛の悩みにも効果が期待できます。
きな粉で摂れる代表的な栄養素と効果
次に、きな粉についてです。
きな粉は大さじ1杯約32カロリーになります。
摂取できる栄養素とその効果について以下を見てみましょう。
ビタミンE、カルシウム
黒ごま同様、きな粉でもビタミンEやカルシウムが摂取できます。
レシチン
あまり馴染みのないレシチンという栄養素は、リン脂質と呼ばれる脂質の一種で、細胞膜を作る主な成分です。
様々な生理機能を担うほか、神経伝達物質をつくる際にも必要とされます。
記憶力や学習能力を高めたり、アルツハイマー病や認知症を予防する脳に働く効果のほか、動脈硬化を予防する効果、肝機能を高める効果、さらには美肌効果も期待できるといわれています。
食物繊維
食物繊維は水に溶けやすい水溶性と溶けにくい不溶性に分けられますが、きな粉にはその両方が入っています。
ですから、様々な食物繊維の効果が期待できます。
食物繊維といえば便秘に良いのは有名ですが、他にも、コレステロール値を下げる効果、糖尿病を予防する効果、高血圧を予防する効果などがあるといわれています。
サポニン
サポニンは大豆や高麗人参などに含まれる健康成分です。
肥満を予防したり、コレステロール値を下げる働きのほか、免疫力を高める効果、肝機能を高める効果なども期待できます。
トリプトファン
トリプトファンは必須アミノ酸の一つで、精神安定作用や、鎮痛作用を持つ神経伝達物質の原料となる栄養素です。
アンチエイジングや月経前症候群(PMS)を改善するなど女性に嬉しい効果のほか、不眠の解消、鎮痛効果、集中力や記憶力を高める効果などが期待できます。
大豆イソフラボン
きな粉でもっとも注目される栄養成分が大豆イソフラボンです。
イソフラボンはポリフェノールの一種で、女性ホルモンとよく似た働きがあり、女性らしい体をつくる役割があります。
月経周期の乱れを改善したり、更年期障害の症状を改善するほか、美肌にも効果が期待でき、まさに女性には嬉しいことずくめの栄養素です。
さらに、骨粗しょう症を予防する効果、生活習慣病の予防・改善効果などの効能もあります。
意外なところでは、女性ホルモンに似た働きが抜け毛にも効果があると言われており、女性だけでなく男性にも嬉しい効果ですね。
黒ごまきな粉の嬉しい効能6つ
黒ごまときな粉から摂れるの栄養素とその効果についてはご理解いただけましたか?
では、黒ごまきな粉に期待できる効果にはどんなものがあるのでしょうか?
まず、黒ごまきな粉は大さじ1杯約48カロリーほどで、黒ごまときな粉が合わさることで、以下のような効能が期待できます。
コレステロール値の低下
黒ごまの不飽和脂肪酸とゴマリグナン、きな粉のレシチン、サポニンの働きにより、コレステロール値を低下させる働きが期待できます。
コレステロール値が下がると動脈硬化のリスクが減り、脳梗塞や心筋梗塞を予防できます。
髪の毛の悩み解消
黒ごまのゴマリグナンときな粉の大豆イソフラボンの働きにより、白髪や抜け毛を防いで健康的な髪の毛になれる効能があります。
ダイエットや女性ホルモンによる悩みなど女性に嬉しい効果
黒ごまに含まれるビタミンB1のエネルギー産生促進やアントシアニンの内臓脂肪蓄積防止などの効果のほか、きな粉に含まれるサポニンにも肥満を予防する効能が期待できるため、黒ごまきな粉はダイエットの味方といえます。
さらに、きな粉には美肌効果が期待できるのレシチンや大豆イソフラボンが含まれていますし、トリプトファンや大豆イソフラボンの働きにより、月経前症候群や生理不順、更年期症状などの女性の悩みにも効果が期待できます。
また、大豆イソフラボンはバストアップ効果も期待できるといわれています。
抗酸化作用で体の老化防止
抗酸化作用を持つ栄養素はたくさんありますが、なかでも黒ごまに含まれるビタミンEとゴマリグナンは高い抗酸化作用を持つことが知られています。
お肌の老化を防ぐだけでなく、体内の細胞の老化を防ぐことで様々な病気の予防になるといわれています。
肝機能を高める
黒ごまのナイアシンとゴマリグナン、きな粉のレシチンとサポニンの働きで、肝機能を高め、二日酔いの防止や改善に効果が期待できます。
骨粗しょう症予防
きな粉の大豆イソフラボンと、黒ごまときな粉両方に含まれるカルシウムの働きで、骨や歯を強くします。
さらにきな粉の大豆イソフラボンがカルシウムの流出を防ぐ働きを持っており、相乗効果で骨粗しょう症予防効果が期待できます。
黒ごまきなこと一緒に摂りやすい、おすすめ食材
黒ごまきな粉だけでも上記のような効果を期待できるのですが、なかなかそのまま食べるのは大変ですよね。
そこで黒ごまきな粉と一緒に摂取しやすく、効果をさらに高めてくれる食材の一例をご紹介します。
ヨーグルト
ヨーグルトにも美肌効果や便秘解消、脂肪を燃焼しやすくする働きがあるといわれているので、黒ごまきな粉との相乗効果が期待できます。
ヨーグルトに黒ごまきな粉を混ぜると美味しく摂取できますね。
豆乳
豆乳はきな粉同様、大豆から作られていますので、大豆イソフラボンを含みます。嬉しい大豆イソフラボンの効果が高まり、タンパク質も同時に摂取できるのに低カロリーで嬉しいことばかりです。
黒ごまきな粉豆乳はダイエット中の方に人気のドリンクです。
牛乳
豆乳に比べるとカロリーは高くなりますが、牛乳と一緒に摂取するとタンパク質やカルシウムを補給できます。
もちろん、黒ごまきな粉ミルクはとっても美味しいですよ。
バナナ
バナナにも美容効果のあるビタミンB群や抗酸化作用のあるポリフェノールが含まれているので、一緒に摂取するのがおすすめ。
ヨーグルトや牛乳、豆乳と一緒にミキサーにかければ美味しいですよね。
ハチミツ
ハチミツにも美肌や便秘解消などの効果があり、健康を保つのに必要なミネラルやビタミンが豊富なのでおすすめです。
もちろん、ヨーグルトや牛乳、豆乳との相性も抜群です。
ただし、カロリーが気になる場合は摂りすぎ注意です。
アーモンド
アーモンドは、美肌や美髪、便秘解消、冷え性、貧血、便秘解消などに効果があるといわれています。
粉末アーモンドも市販されているので、黒ごまきな粉とミックスして摂取すると効果がアップしそうですね。
簡単レシピ
上記に出てきた食材を簡単なレシピにまとめてみました。
黒ごまきな粉ヨーグルト
- ヨーグルト…お好みの量
- 黒ごまきな粉…大さじ1杯
- ハチミツ…お好みの量
ギリシャヨーグルトが好きな方は、ヨーグルトをザルとキッチンペーパーを使って水切りをします。
一晩すると、濃厚なヨーグルトができます。
この時、水切りは必ず冷蔵庫の中で行って下さい。
また、水切りで出てきたヨーグルトの水分は、ホエーと言って栄養価が高いものです。
化粧品としてお肌に使ってもいいですし、パンケーキを作る時の牛乳の代わりに使っても美味しいパンケーキができます!
ダイエットシェイク
- バナナ…1本
- 豆乳または牛乳…150ml
- 黒ごまきな粉…大さじ1
- お好みでハチミツを入れても入れなくても
完熟バナナを使用します。
夏の場合、バナナは一口大にカットして冷凍しておくと良いです。
ミキサーにバナナ・豆乳または牛乳・黒ごまきな粉を入れて撹拌、完成です。
黒ごまきな粉が入ると様々効能も勿論ですが、腹持ちも良くなります。
簡単黒ごまきな粉団子
- 黒ごまきな粉…15g
- ハチミツ…適量
15gの黒ごまきな粉にハチミツを入れ混ぜます。
手で握れる位の硬さにして、丸めて完成。
とっても簡単な、おやつになります。
ハチミツは、気温や湿度によって硬さが変わりますので、様子を見ながら混ぜて、硬さを調節して下さい。
以上、簡単なレシピでした。
黒ごまきな粉は色々な使い方ができるところも魅力的なんです。
お餅にかけていただくのは定番ですが、アイスクリームやトーストにかける方もいるようです。
さらに、お味噌汁など大豆を使った料理に少し加えると、コクと栄養がアップすると話題です。
クッキーなどに混ぜて焼くのも美味しそうですね。
黒ごまきな粉の注意点
美容と健康に高い効果のある黒ごまきな粉ですが、摂取をするうえでいくつかの注意点があります。
摂りすぎ注意
黒ごまきな粉は摂りすぎてもあまりよくありません。
大豆にはタンパク質や糖質が含まれていて、意外とカロリーが高いので、ダイエットのつもりが逆効果になってしまう可能性があります。
また、大豆イソフラボンを 摂りすぎると、女性ホルモンに似た働きが過剰になり、生理周期が長くなったり子宮内膜増殖症などの病気になる可能性が高くなるともいわれています。
1日にスプーン1~2杯程度が目安ですが、豆乳など、他の大豆製品も摂取する場合は1日スプーン1杯程度にしておきましょう。
黒ごまの皮に注意
実は、ごまは擦らないときちんと栄養素を吸収できないのだそうです。
ですから、黒ごまきな粉を作る場合は擦りごまを使用するか、ミックスされた市販のものを買うときは擦りごまになっているものを選びましょう。
アレルギーに注意
ごまや大豆にアレルギーがある方は意外と多いです。
少量しか摂取していなかった時には症状が出ていなかったという方も、黒ごまきな粉を積極的に摂取し始めると症状が出てくるかもしれません。
体調不良を感じたら、すぐに摂取をやめ、医療機関を受診しましょう。
まとめ
黒ごまきな粉には高い美容・健康効果があることがお分かりいただけたでしょうか?
1日にスプーン1~2杯で良いのですから、できれば毎日摂取したいですよね。
牛乳や豆乳と混ぜてドリンクにしても、ヨーグルトに混ぜても、香ばしくて美味しいのに美容と健康に効果がある黒ごまきな粉を、あなたの生活習慣に取り入れてみてはいかがですか?