毎日使う、「靴」。
靴も洋服等と同じで、しっかり手入れをしていくと長く使用していく事ができます。
「足元を見れば、その人が分かる」と言われる程、靴って案外人から見られているものです。
しかし靴には様々な素材もあり、手入れの方法ってなかなか分からないものですよね。
身嗜みにおいても大変重要な「靴のメンテナンス方法」を、ご紹介していきます!
目次
靴を長持ちさせるには?
靴にも、寿命があります。
しかし一日に歩く距離は人によって大きく違うため、その寿命にも大きく差が出てきます。
営業や立ち仕事等で一日に歩く距離が大変多い場合には、靴の寿命は4~6ヶ月程とも言われます。
その反面日々の散歩や通勤でしか歩かない場合の靴の寿命は、1年~1年半とされているのです。
この寿命はメンテナンスをする事によって、大きく伸ばす事が可能です。
寿命を延ばすには、まず第一に同じ靴を毎日履き続けない事です。
靴は、その大半が水分を苦手としています。
例え雨の日でなくとも、一日履いた靴は湿気や汗を吸収して水分を含んだ状態になっています。
この水分が抜けきらないうちに翌日もまた使用してしまうと、靴を劣化させる原因となってしまうのです。
例えば革靴。同じ革靴を毎日履いていて6ヶ月程で履き潰してしまったとしましょう。
しかし革靴を3~4足程用意しておいてローテーションで履いていくと、1足における寿命は2倍の1年にまで伸ばす事が出来るのです。
更に物によっては、なんと10~20年も長持ちさせる事が出来ます。
靴を長持ちさせる一番簡単な方法は、何足かの靴をローテーションで履く事と言えます。
更に靴を良い状態で保つためには、定期的なメンテナンスが欠かせません。
メンテナンスを行う際にはいくつかあると便利な道具があるので、まずは道具からご紹介します。
靴の手入れにはどんな道具を使う?
靴のメンテナンスでは、様々な道具を使用します。
その中でも代表的なものを、5つご紹介します!
1.シューキーパー
シューキーパーは、一般的には木で出来ています。
これは靴の湿気を吸収したり、靴の形を整えておくためのものです。
新聞紙でも、代用は可能です。
2.コットンの布
靴を拭いたり磨いたりする時に使用する布は、なるべくコットン100%の方が美しく仕上がります。
使い古しのTシャツ等でも、代用は可能です。
3.ブラシ
なるべく柔らかい、馬毛のブラシがベストです。
靴の汚れを落とすのに使用していきます。
4.クリーム
靴の種類によって、専用のクリームがあります。
靴の色によっても変わってくるので、何色か用意しておくと良さそうです。
5.クリーナー
これもクリームと同様で、靴の種類によって専用のものがあります。
靴の汚れをしっかりと落とすために、使用していきます。
靴のメンテナンス方法
それでは、実際に靴のメンテナンス方法を5つの靴の種類に分けて見ていきましょう。
1.スニーカー
スニーカーは、1ヶ月に1度は洗っていきましょう。
洗剤を溶かしたお湯につけ置きしてから、メンテナンスをしていきます。
スニーカーで汚れの目立つ箇所と言えば、ゴム素材で出来ている「ラバー部分」です。
このラバー部分の汚れを落とすには、下記の方法があります。
- スニーカー用のクリーナーを使う
- 研磨スポンジを使う
- ハブラシと歯磨き粉を使う
- 消しゴムと除光液を使う
- アルコールスプレーを使う
スニーカー用のクリーナーを使用するのが、一番正当な方法と言えます。
また水に濡らすだけで使用できる研磨スポンジも、大変汚れが落ちるのでお勧めです。
そしてハブラシに歯磨き粉を付けて使用する方法ですが、細かい部分までしっかりと汚れが落ちるので大変優秀です。
意外なのは、消しゴムで汚れを落とす方法ですよね。
主に靴底を消しゴムでこすると、面白い程に汚れが落ちていきます。
落ちない汚れは、除光液を使って落としてみましょう。
また黒ずみ汚れには、アルコールスプレーが最適です。
2.革靴
革靴は、靴の中でも一番、手入れされているかどうかが他人に見られやすい靴と言えます。
- ブラシで靴のほこりや汚れを落とす
- クリーナーを布に塗布して塗る
- 乾いた布で拭く
- クリームを布に塗布して塗る
- 軽くブラッシングする
- 乾いた布で磨き上げる
まずはしっかりと汚れを落とし、クリーナーを使用して靴を綺麗な状態にしていきます。
そしてクリームを塗って軽くブラッシングをすれば、メンテナンスは終了です。
クリーナーもクリームも、塗りすぎない様に気を付けていきましょう。
最後に布で磨きあげますが、この時ストッキングを使用しても綺麗なツヤが出てきます。
メンテナンスが終了したら、シューキーパーを使用して乾かしておくと良いです。
3.ブーツ
冬場に活躍するブーツは、夏の間保管しておく必要があります。
その保管方法も含めて、見てみましょう。
- ブラシで靴のほこりや汚れを落とす
- ブーツ専用のオイルやクリームを布に塗布して塗る
- 乾いた布で拭く
ブーツのメンテナンスでは、ミンクオイルと呼ばれるオイルを使用するのが主流です。
メンテナンスが終了したら、シューキーパーを入れておきます。
また保管する際には、乾燥剤も一緒に入れておくと良さそうです。
長い期間の保管でも、1ヶ月に1度程度は陰干しをしてオイルやクリームを塗ると長持ちさせる事が出来ます。
4.エナメル靴
女性には大変身近なエナメル靴ですが、汚れや傷が目立ちやすい靴なのでこまめにメンテナンスが必要です。
- 綺麗な布で汚れを落とす
- エナメル靴専用のスプレーをかける
- エナメル靴専用のクリームを布に塗布して塗る
エナメル靴専用に、ラックススプレーと呼ばれるものがあります。
これにより、乾燥や色落ちを防ぐ事が出来ます。
またスニーカーのラバー部分と同様に、軽い汚れは消しゴムで消す事が出来ます。
ヒール靴の場合には、ヒールの底がすり減ってきたら早めに修理屋で修理していきましょう。
5.スウェード靴
秋から冬にかけて大活躍するスウェード靴も、メンテナンスをすれば長く履く事が出来ます。
スウェード靴の手入れはとても簡単で、まずはブラシでほこりや汚れを落とします。
そしてスウェード靴専用のスプレーをかけてあげれば、これで完了です。
色落ちしてしまった時には、スウェード靴専用の色補修スプレーや塗るタイプの色補修剤を使用します。
こうしたメンテナンスをする事によって、いつでも綺麗な状態をキープさせる事が出来るのです。
靴のメンテナンスの頻度は?
靴のメンテナンスの頻度は、1ヶ月に1度程度が目安と言われています。
しかし靴の痛みが目立つ時等は、こまめに手入れをしていきましょう。
また靴は毎日使用するものですので、使用後には下記の2つを気を付けておきましょう。
- 水分を出来る限り抜く
- 汚れを落とす
水分は、靴の大敵です。
雨の日に使用した場合はもちろん、晴れの日であっても必ず乾燥させておきましょう。
そして油分や汚れも、その日のうちにケアしておくと長持ちさせる事が出来ます。
これらは日が経つ毎に落ちにくくなってしまうので、帰宅したら布やブラシで落としておくとベストです。
靴の臭い予防策4選!
ここまで靴のメンテナンスの方法を見てきましたが、靴といえば「匂い」が気になる方も多いですよね。
そんな靴の臭いを予防する方法を4つご紹介します!
1.重曹を使う
重曹と言えば、日々の掃除でも大活躍する優れものです。
そんな重曹には、靴の匂いを予防する使い方もあるのです。
方法は、とても簡単です。
いらなくなった布や靴下の中に重曹を入れて、口をしっかりと結びます。
それを靴の中に入れておくだけで、臭いの予防が出来てしまいます。
重曹は弱アルカリ性の成分なので、酸性である匂いを中和してくれる効果があるのです。
2.10円玉を使う
これも有名な方法ですが、10円玉を靴の中に入れておくだけで消臭効果が得られます。
10円玉には銅イオンが含まれており、その効果によって匂いの原因菌を防ぐ事が出来ます。
片方ずつの靴に1~3枚程入れておくと、その効果は抜群です。
3.ミョウバンを使う
ミョウバンは、薬局やスーパーで売られています。
50gミョウバンを1Lの水で溶かして靴に吹きかけると、匂い予防をする事が出来ます。
これは、ミョウバンに雑菌の繁殖を抑える効果があるからなのです。
またミョウバンはお料理や洗顔にも使用される事があるので、体にも優しくおすすめです。
4.コーヒーかすを使う
インスタントではないコーヒーを毎日飲む方には、是非おすすめしたい方法です。
コーヒーを抽出し終わった、コーヒーかすには脱臭効果があります。
このコーヒーかすを乾燥させていらなくなった布や靴下等に入れて、靴の中に入れておくだけで靴の匂いを予防する事が出来ます。
これは靴の匂いだけでなく、お部屋やトイレの脱臭としても使用できます。
また靴だけでなく足や靴下も清潔に保つ事が、匂い予防には大切です。
五本指ソックスを履くのも、匂い予防には効果的です。
どうしても足の匂いが落ちない時には、重曹足湯をしてみましょう。
お湯に大さじ2~3杯の重曹を溶かして足湯をすると、一般的に数日もすれば足の匂いはなくなります。
靴だけではなく、足や靴下のケアも忘れずに行っていくと良いでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
靴は、誰もが毎日使用する生活必需品です。
靴が綺麗に手入れされている人は、相手からも一目置かれる事が多いですよね。
「おしゃれは足元から」とも言いますが、身だしなみの基本は美しい身なりでもあります。
毎日仕事で忙しい方も、日々帰宅したら靴の汚れを落として乾燥させる手順だけであれば10分程度で済んでしまいます。
またメンテナンスは月に1回程度でも、十分なケアとなります。
靴のメンテナンスは面倒臭そうに思えてなかなか手が出せない方も多いですが、日々の簡単なケアから始めてみてはどうでしょうか。
毎日綺麗な靴で出掛ける事が出来れば、メンテナンスも楽しくなってくるかもしれませんね。