毎年、楽しいGWを過ぎるとやってくるのが梅雨。
時期に関係なく、「雨の日はなんだか憂鬱。」という人も多いのでは。
梅雨は少し違って、気温の高さから発生する湿気が多くなります。
「暑いし雨だし湿気だし、もう外に出たくない!」と思いながら過ごすこの時期。
残念ながら、一緒に訪れる天敵がもう一つあります。
それはずばり「カビ」。
少しでも手つかずの部分があると、カビが生えてくる可能性が。
毎日仕事で忙しいのに、カビ対策のための掃除なんて大変ですよね。
今回は、少しでも梅雨の時期の掃除が楽になるためのポイントを紹介します。
部屋全体を一目散に掃除して労力を使い切らずに、効率良く掃除をしましょう。
目次
梅雨の掃除の大変なポイントは?
梅雨になると自宅の掃除は大変になるというイメージをお持ちの方も多いのでは?
ただでさえ雨が多く、外に出るのも億劫になる時期です。
では、掃除の面で見たときにはどういった点が大変なのでしょうか。
梅雨の掃除は何が大変?
梅雨の掃除で大変なポイントは以下の項目が挙げられます。
- 湿気によるカビの発生
- 雨が多いので洗濯物を乾かせない
- 水回りの掃除が湿気のせいで追いつかない
主に掃除面で大変なことは、湿気によるものが多いと言われています。
梅雨は雨の増加と、気温の上昇により湿度が高くなります。
では、カビはどんな場所に生えるのでしょうか。
以下で確認していきましょう。
梅雨の天敵であるカビが生えやすい場所は?
カビと聞くと、食べ物などに生えているイメージが強い方も多いのではないでしょうか。
もちろん、食べ物に生えるものも黴ですが、カビは自宅内にも生えるのです。
自宅の中で、カビの生えやすいのは以下のような場所です。
- 浴室
- 押入れ
- カーペットの裏
- エアコン
- 下駄箱
- ベッドの下
- ソファの下
ざっと挙げただけでも、これだけの場所がカビの住処となりうるのです。
毎日使う場所だからこそ、しっかりと対策をしておく必要がありますね。
では、具体的にはどのような対策が効果的なのでしょうか。
梅雨だからやっておきたいカビ対策
何もしないとどんどん増えてしまうカビ。
自宅には、カビの大好物がたくさんあるのです。
梅雨になれば、あなたの自宅はかびにとって非常に住みやすい場所になってしまいます。
梅雨が近づきつつある時期には、しっかりと対策をしておきましょう。
カビが生える原因
そもそも、カビはなぜ生えてくるのでしょうか?
カビの発生原因をしっかりと押さえておきましょう。
カビの発生原因
カビは、目には見えませんが常に私たちの周りにある空気中に存在しています。
正確には、黴になる前の真菌という形で漂っています。
その真菌がカビへと変化するためには、いくつかの条件が必要です。
- 適切な温度
- 栄養がとれること
- 湿度があること
- 酸素があること
この4つの条件が揃った時、真菌はカビへと変化し、成長を始めます。
適切な温度とは、大体10~35℃あたり。
私たち人間と同じような温度であれば育ってしまうということですね。
次の栄養というのは、ほこりや垢などの、私たちには到底栄養があると思えないもので育ちます。
石鹸の洗い残しやチリなども含まれています。
そして、湿度もカビには最高の環境なのです。
70~99%の湿度環境にあれば、かびはぐんぐん成長していきます。
水の中ではなく、湿気ている場所に注意が必要です。
酸素は、私たちにも欠かせないので、なくすことはできません。
では、これだけカビが育ちやすい環境の中で、どのようにしてカビ対策をするのでしょうか。
カビの弱点を知りながら、掃除のコツを押さえておきましょう。
効果的なカビ対策
カビ対策に効果的な方法は、
「湿度を上げない」ことに限ります。
先程紹介したように、私たちの生活環境では、湿度以外の部分を断つことはできません。
カビの栄養になる、ホコリやチリなどは掃除をすることで無くすことができますが、完璧に除去するのは高難度。
そのため、湿度を上げないようにすることが、カビを成長させないための効果的な方法なのです。
特に、カビの発生しやすい浴室は、徹底的に対策をしておきましょう。
具体的な対策方法は以下の通り。
- お風呂上りには水で全体を流す
- シャンプーや石鹸の洗い残しがないようにチェックする
- 水気がなくなるまで徹底的に換気をする
黴の大好きな湿気を取り除き、栄養になる石鹸やシャンプーも洗い流します。
また、水で洗い流すことで温度を下げることができるので、効果的な対策です。
水気の多い浴室と同じように、部屋全体にも同じような対策をしておきましょう。
日が当たりにくい、押入れやクローゼットはかならず換気をして水気を乾かす。
普段動かさない、ベッドやソファの下、カーペットの裏などもチェックしておきます。
雨ではない日を狙って、こまめに干しておくことで対策が可能です。
それでは続いて、掃除方法で悩む方も多い床のカビ対策を紹介します。
フローリングと和室、それぞれ対策が変わってきますので、あなたの自宅に合わせて確認してみてください。
梅雨の時期の畳やフローリング掃除のコツ
今では、ほとんどの家の床がフローリングか畳ですよね。
フローリングは木でできていますのでカビが生えると腐ってしまいますし、畳も同様にダメージを受けます。
賃貸物件であれば、退去時の修繕費用がかかってしまうこともあるので、綺麗に保っておきたいところ。
フローリング掃除のコツ
固く絞った雑巾でしっかりと拭き取る
まず一番はじめに行うべきは、育つ前のカビを拭き取ってしまうことです。
目に見えない内から、芽を摘んでおくことでそれ以降の発生を防ぐことができます。
注意点としては、雑巾を絞る際に濡らしすぎないこと。
かえって水分がフローリングに残ってしまい、かびの発生を促進してしまします。
エタノールorアルコールで拭き取る
水拭きをした後に、エタノールもしくはアルコールを薄めたもので拭き取ります。
水拭きの際と同じ様に、濡らしすぎには注意です。
また、くれぐれも強力な洗剤を使用しない様にしましょう。
フローリングを変色させたり、傷つける恐れがあるためです。
しっかりと拭き取れば、黴が生えないようになります。
目につかないところにも注意を払う
目に見えている部分だけを掃除すれば終わりではありません。
家具が置いてあったり、カーペットで覆われている部分もカビが発生します。
むしろ、影になっているところの方が黴は育ちやすいので、しっかりと掃除を。
上記と同様の方法で構いませんので、ソファの下やベッドの下まで拭き取ります。
カーペットは干しておいて、棚や机などは一度どけてホコリも一緒に除去してしまいましょう。
引越しの時に、「気付いたらカビだらけ!」という状態だけは避けておきたいですよね。
畳掃除のコツ
畳の上に生えるカビは拭き取って除去
フローリングと同じ様に、畳の場合でも水拭きでしっかりと拭き取りましょう。
また、洗剤に関しても極力避けておくことが重要です。
畳に使われている、い草が傷ついたり変色したりする可能性があります。
エタノールorアルコールを利用して、表面についているカビをまずは除去。
扉を開けてしっかりと換気
畳とフローリングの違いは、カビの住みやすさです。
畳はい草がいくつも重なって作られているため、奥深くまでカビが生えてしまいます。
そのため、徹底した換気をしなければ、表面だけでは取りきれないことも。
湿気が抜けにくい構造のため、ダニも繁殖しやすいので、ケアは必ずしておきましょう。
晴れた風の少ない日に、扉と窓を開けて換気をしましょう。
風の届きにくい部分があれば、扇風機やエアコンを使って除湿をする方法もあります。
フローリングより、細かいところまでチェックする必要がありますね。
湿気やすくしない対策が重要
和室といえば、寝室として利用することが多いですよね。
また、幼少期の赤ちゃんがいる家庭では、ベビーベッドを備えている方も多いのではないでしょうか。
睡眠中に、カビやダニのことを気にして眠るのは、誰しも気持ち良くはありませんよね。
ですので、布団を敷きっぱなしにしたり、部屋干しをしたまま換気を怠るなどの行為は控えましょう。
家族が、ゆっくりと快適に眠れる場所にすることが最優先です。
梅雨を乗り越えるためにも掃除はしっかりと!
梅雨は雨が多く気温が高いこともあり、どうしても部屋が湿気でいっぱいになってしまいます。
そのせいで現れるカビは、一度繁殖して成長してしまうと、業者に頼まなければいけなくなります。
カビで部屋が侵されてしまう前に、自分でできるケアはしっかりとやっておきましょう。
梅雨の時期はいつも以上に部屋のケアに集中しよう
部屋のケアをする上で、いくつか参考にしていただきたい方法があります。
コインランドリーを活用する
梅雨は洗濯物を外干しできない日が続きます。
だからといって部屋干しをし続けると、部屋が湿気で充満してしまいます。
そうなると、黴がどんどん増えてしまいます。
近くにコインランドリーがある場合は、乾燥も込みで利用するのも一つの方法です。
休日を使って部屋全体をチェックする
「たまの休みぐらい出かけたい!」という気持ちもわかります。
ですが、朝起きてすぐに部屋を見渡してホコリが溜まっているところがないかチェックしましょう。
顔を洗うついでにお風呂や洗面台周りに水気がないかも一緒にチェック。
もし残っていても乾いた雑巾で拭き取るだけなので、そこまで労力もかかりません。
梅雨の時期だけでも、こまめに掃除することをおすすめします。
お風呂に入った後は換気を心がける
お風呂に窓がある方とそうでない方がいますが、換気は必ずしましょう。
ですが注意点が一つ。
お風呂から上がってすぐは、蒸気がたくさん脱衣所にこもります。
蒸気も湿気の元になるので、上がってからしばらくはドアを閉めて換気扇を回しましょう。
蒸気がなくなり、水気だけになってからドアを開けて換気をします。
一つ心がけるだけでもずいぶんと変化が見られますよ。
さいごに
梅雨の時期の掃除のコツや、カビ対策の方法を紹介しました。
湿気をすべて除去できれば何も問題ないのですが、そうもいかないのが現実。
忙しい合間を縫って、少しずつでもお部屋のケアを心がけましょう。
梅雨が終われば爽やかな夏が待っています。
夏のための準備と思って、今日からホコリや水気チェックをしてみましょう。
生活もがらりと変わるはずです。