東京の喫茶店おすすめ5選!レトロで静かな老舗のカフェは?


そろそろ梅雨明け、暑くなってきました。
ショッピングやお仕事での外回り… 外出して喉が乾いたら喫茶店に入るのはいかがでしょう。
流行最先端のおしゃれカフェとは別に東京には老舗の喫茶店が数多く残っています。
静かなカフェで一息ついていつもよりゆっくりな時間を味わいましょう。

目次

  1. 喫茶店はいつからあるの?
  2. 老舗の喫茶店5選!
  3. 喫茶店に行ったらこれを食べるべき!おすすめメニュー
  4. コーヒーや紅茶の種類って?

喫茶店はいつからあるの?

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喫茶店の歴史

日本最初の喫茶店が出来たのは明治21年、西暦で言うと1888年と今から約130年前。
東京・上野に可否茶館と言うお店が出来たのが始まりです。
幅広い書籍や新聞、ビリヤードなども備えられており、経営者である「鄭永慶(てい・えいけい)」はフランスの喫茶店のように文化交流の場になることを願って可否茶館を開いたようです。
残念ながら可否茶館の経営はあまり上手く行かず、3~4年で閉店となってしまったのですが、その後20年ほど経過した明治44年・1911年にカフェー・プランタンカフェー・パウリスタカフェー・ライオンなど喫茶店が少しづつ誕生してきます。

カフェー・プランタン

会員制だった「カフェー・プランタン」には、森鴎外、北原白秋、谷崎潤一郎、永井荷風、黒田清輝、高村光太郎、などの著名な文化人達が集っていました。
当時のメニューには珈琲=コーヒーだけでなく洋酒、またソーセージやマカロニグラタンなどが並んでいたようです。

カフェー・パウリスタ

「カフェー・パウリスタ」は庶民でも入られるのがうりで、当時の学生や社会人に混ざって芥川龍之介、平塚らいちょうや与謝野晶子や宇野千代、佐藤春夫らも愛用していたようです。
メニューは珈琲が中心、給仕は少年が行っていました。

カフェー・ライオン

「カフェー・ライオン」は精養軒の経営で洋食をメニューの中心とし、ウェイトレスとして女性が着物の上にエプロンをつけ接客をしたのが売り物でした。
ビールも出していたようです。

カフェバーと喫茶店・現在に至るまでの変遷

このように日本で始まった喫茶店文化。
時は大正12年・1923年にあった関東大震災を経て、「美しい女給さんのサービスを売り物とする店」「珈琲などの提供を中心とする店」と大きく分かれていったようです。
前者は昭和に入ると、「クラブ・バー」と言った方向になり、後者は「喫茶店」や「純喫茶」と呼ばれるようになりました。
この昭和初期にはコーヒーは一般庶民にも浸透し、東京だけでも一万ものお店がありましたが、日中戦争や第二次世界大戦に入ると珈琲は贅沢品となり、多くのお店が廃業を余儀なくされたり
パン・お菓子の製造などの業種へうつりました。
果実などの「千疋屋」洋菓子の「ウエスト」「コロンバン」なども喫茶部門を展開していたようです。
戦後、珈琲豆の輸入が再開すると喫茶店も復活。
東京だけでなく日本全国に個人経営の小さなお店が増え、ジャズやシャンソンを扱う「音楽系喫茶」や雑誌やコミックを取り扱う「漫画喫茶」なども生まれていきます。

東京の老舗の喫茶店5選!

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喫茶店の歴史が奥深いことがわかりました。
現在ではチェーン系の珈琲屋が多く見受けられますが、レトロな喫茶店の良いポイントは

  • 座席がゆったりとしているところが多いところ
  • 内装や食器・メニューなどがレトロで可愛いところ

ゆったりしていて都会の隠れ家的に静かにくつろげるお店が多いのです。
そこでおすすめしたい東京の喫茶店を5つご紹介します。

銀座・カフェーパウリスタ

kissa01(引用元:https://www.paulista.co.jp/shop.html)

前項にあるカフェー・パウリスタが東京・銀座に未だあります。
現在の店舗は戦争の終わったのち、昭和45年に建てなおされたもの。
銀座八丁目の中央通り沿いにあります。銀座と言う立地で静かに寛げそうです。
ビル自体は新しいですが、内装は当時のものを一部再現していますし食器も当時のままのもの。
ブラジルコーヒーが定番商品です。

浅草・アンヂェラス

kissa02(引用元:http://orange-st.jp/shop/andyerasu/)

こちらもかなりの老舗で、1946年創業の川端康成や池波正太郎御用達の喫茶店です。
雷門から歩いて直ぐのお店は清潔感に溢れています。
水出しのダッチコーヒーと青梅と梅酒が添えられる梅ダッチが名物。
またバニラアイスはドライアイスと共に出てきたり、お店の名前のケーキ「アンヂェラス」も是非食べてみたい1品です。

渋谷・名曲喫茶ライオン

kissa03(引用元:http://makisphoto.exblog.jp/10710050/)

こちらは昭和元年の創業、渋谷の道玄坂を少し登り、通りから少し入ったところにあります。
東京大空襲で全焼してしまいましたが、同じ造りで再建をした建物もクラシックで素敵です。
店内には巨大なスピーカーがあり、音楽を一番に楽しむ為、座席はスピーカーに向かっています。
メニューと共に手渡されるプログラムにはその月に流される予定の曲目が載っており1人1曲リクエストも受け付けて頂けるそうです。
プログラムはホームページでも見ることが出来ます。
クラシックが好きな方にこそ、と言う「名曲喫茶」です。

新宿・らんぶる

kissa07(引用元:http://yaplog.jp/antique_spica/archive/8)

こちらも創業から50年以上たつ老舗の喫茶店、明治通りを新宿方向にはいったBEAMSの向かいにあります。
表から見える1階はそんなに広くないのですが、階段を下るとフロアが広がっています。
ふっくらとした臙脂色のソファ。メニューもレトロで可愛く、メロンソーダなどは昔ながらの蛍光ミドリに真っ赤なチェリーが入っています。
らんぶるも名曲喫茶なのですが、静かに気ままに過ごせるのがオススメしたい点です。

吉祥寺・ゆりあぺむぺる

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吉祥寺の公園口を出た細いバス通りにあるのが、ゆりあぺむぺる。
宮澤賢治の詩に出てくる「遠いともだち」であるユリアとペムペルから名前を取ったようです。
外見はやはりレトロでランプや鏡などアール・ヌーヴォー調で整えられていますが、1976年の創業と意外と新しいです。吉祥寺の賑やかな通りにありますが店内は静かで落ち着いています。
アレンジメニューやワインとケーキのセットなど、1品1品手をかけている印象のお店です。
マッチが可愛いので訪れた方は是非1つ頂いてみて下さい。

喫茶店に行ったらこれを食べるべき!おすすめメニュー

また喫茶店と言ってもメニューはコーヒーや紅茶などの飲み物に限られてはいません。明治時代でも飲み物では洋酒、洋食ではマカロニグラタンなどが提供されています。
老舗の喫茶店に入って頼みたいメニューと言えば、軽食も見逃せないのです。

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上記は新宿にある「西武」の様子です。定番のパフェもお店によってバリエーション豊かです。

kissa10(引用元:http://kyotoyurusanpo.net/%E3%82%B9%E3%82%A4%E3%83%BC%E3%83%84%E3%80%82/yururi-35/)

近年人気の洋風なホットケーキではない、和風純喫茶的ホットケーキの素朴さと美味しさを再確認。テレビなどでも話題になっていますね。

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洋食と言えば、代表的なオムライス。銀座「YOU」のオムライスです。
他にもカレーライス・ピラフ・ポークジンジャーなどお店によってイチオシメニューは変わりそうですね。

kissa13(引用元:http://k.deepannai.com/hatsudai-kuruma/)

パスタ、と言うよりスパゲティと呼びたいナポリタン。
上記は初台にある純喫茶「車」のナポリタンです。

コーヒーや紅茶の種類って?

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喫茶店で出てくるコーヒーや紅茶は、1杯1杯丁寧にいれられているものが多いです。
珈琲や紅茶の違いをおさらいしてみましょう。

コーヒー

入れ方の違いとは?

  • フラスコを使い水蒸気の力で抽出するサイフォン式
  • 布のフィルター「ネル」を使って珈琲の粉を抽出するネルドリップ
  • お家で簡単に入れやすいペーパードリップ
  • 専用のマシンで入れるエスプレッソはイタリア発祥。

などがあります。
最近日本に上陸して話題になっているブルーボトルコーヒーはペーパードリップのようですね。

色々な呼び名があるけどどう違う?

  • 珈琲豆をブレンドしてあるものがブレンド
  • アメリカンは薄めにいれたもの。

また、同じコーヒーに牛乳をいれたものでも

  • 珈琲豆を浅く焙煎してドリップ方式で入れたものに牛乳を足したのが、カフェオレ
  • 深煎りをマシンでいれたエスプレッソに牛乳をいれたのが、カフェラテ
  • エスプレッソにフォームドミルクと呼ばれる泡立てた牛乳を加えたのが、カプチーノ

と細かく呼び名が分かれています。

オリジナルコーヒー

またおすすめ5選で紹介したゆりあぺむぺるは

  • レモンを絞る「リフレスコ・デ・カフェ」
  • 生クリームとさくらんぼのリキュールの「スイスコーヒー」
  • カカオリキュールとブランデーに生クリームの入った「カフェアレキサンダー」

などの様々なオリジナルコーヒーを飲むことが出来るようです。

アンヂェラスも「ダッチコーヒー」や「梅ダッチ」を展開しています。
老舗の喫茶店ではお店独自のコーヒーも是非味わいたいですね。

紅茶

喫茶店に行くとポットで出てくるのが嬉しい紅茶。
茶葉からきちんといれた紅茶はやはり美味しいものです。
紅茶もお店によっては「紅茶」と表記されているだけではなく、茶葉が豊富に用意されています。

紅茶の産地と種類

  • 日本でもよく知られているダージリン。濃厚なアッサム。飲みやすいニルギリ

以上はインド産の紅茶です。

  • ミルクティーにぴったりのウバ。マイルドなディンブラ。渋みが少ないキャンディ

こちらはスリランカ産です。

  • ストレートで飲むのをおすすめしたいキーマン

は中国が原産地です。
ダージリン・ウバ・キーマンの3つは「世界三大紅茶」と呼ばれています。

まとめ

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東京のレトロな喫茶店5選、いかがだったでしょうか。
こだわりの商品提供をしているお店が多いのがレトロな喫茶店の特徴の一つでもあります。
珈琲や紅茶を飲んで一息つく時間・喫茶店で過ごす時間をより豊かなものにする工夫も様々。
リクエストがあったらお店の方にお願いしてみたりしても良いかもしれません。

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