一重や奥二重の割合が多い日本では、ぱっちり二重まぶたに憧れている人は多いですよね。
アイプチや二重テープなどの二重用化粧品もたくさん売られています。
二重整形をしている美容外科もたくさんあります。
では、自力で二重まぶたを手に入れることはできるのでしょうか?
二重まぶたの構造から順に考えてみましょう。
目次
二重まぶたの構造を考えてみよう
二重まぶたと一重まぶたは一体何が違うのでしょうか?
単にまぶたが厚くはれぼったいと一重まぶたになると思われがちですが、二重まぶたと一重まぶたは構造から全く違うのです。
二重まぶたの構造
二重まぶたができるのには、まぶたを開く筋肉が大きく関係しています。
このまぶたを開く筋肉を上眼瞼挙筋というのですが、この上眼瞼挙筋というのは皮膚側で二つに枝分かれしています。
この枝分かれした上眼瞼挙筋が目輪筋を通って皮膚に繋がっていることで、目を開く時に皮膚の一部を引き上げ二重が形成されるのです。
一重まぶたの構造
では一重まぶたは二重まぶたとどこが異なるのでしょうか?
一重まぶたの場合、
- 上眼瞼挙筋が枝分かれしていない
- 上眼瞼挙筋と目輪筋の繋がりが弱い
という構造になっています。
目をこすった時や眠たいときなどに一時的にでも二重になる人は後者、全く二重になる気配のない人は前者の可能性が高いでしょう。
後者は隠れ二重まぶたと言うことができるかもしれません。
二重まぶたは遺伝?
一般的には、一重まぶたは劣性遺伝だと言われています。
つまり二重まぶたの遺伝子をA,一重まぶたの遺伝子をBとすると、
- AA 二重まぶた
- AB 二重まぶた
- BB 一重まぶた
ということになります。
両親とも二重まぶたなのに一重まぶたという人は、両親ともまぶたの遺伝子がABの場合、子どもがBBになる可能性もあるのです。
逆に両親とも一重まぶたの場合、子どもも必然的に一重まぶたになるということですね。
ただし一見一重まぶたでもまぶたがはれぼったいだけで、構造は二重の場合もあるので一概には言えません。
まぶたのたるみをとる方法とは?
一重まぶたの大きな原因の一つと言えば、まぶたのたるみです。
ただしまぶたのたるみをとったからと言って、必ずしも二重まぶたになるわけではありません。
ですが、二重メイクをするとしてもまぶたのたるみは大敵ですよね。
まぶたがたるんでいると、目が小さくはれぼったく見えてしまいます。
ここでは簡単にできるまぶたのたるみを取る方法をご紹介しましょう。
アイメイクは優しく落とす
目のまわりの皮膚はとても薄いため、ちょっとした刺激でダメージを受けてしまいます。
特にアイメイクを落とす時は、ごしごしとこすってしまいがちですよね。
ごしごしと目のまわりの皮膚をこすると、皮膚は引っ張られてしまいます。
この引っ張られる力を毎日少しずつ加えることで、皮膚が伸びてたるみの原因になるのです。
また摩擦が直接皮膚にダメージを与えるため、シワなどの原因にもなってしまいます。
特に一重まぶたに悩んでいる人は、アイプチを使ったりしっかりとアイメイクをする傾向にありますよね。
そのため、特にアイメイクを落とす時にこすってしまうリスクが高くなりがちです。
アイメイクをこすらず落とすためには、ポイントメイク落としを活用しゆっくりとなじませてから優しくオフするようにしましょう。
この目のまわりの皮膚に負担をかけないことが、まぶたのたるみを取るための第一歩になるのです。
しっかりと保湿をする
目のまわりは皮膚が薄いので、特に乾燥しやすいですよね。
乾燥するとシワやたるみの原因になってしまいます。
皮膚が薄いところにシワができると、他の場所に比べてくっきりとしたシワになったり目立つことが多いようです。
そのため他の部分以上に気を付けて保湿をするようにしましょう。
とは言っても、目の際までスキンケア用品をつけようと思うと目に入ってしまうこともありなかなか難しいかもしれません
そんな時はコットンパックをするといいでしょう。
化粧水をコットンに含ませて、軽く閉じた目にのせます。
その状態で10分パックをしましょう。
またクリームなどをつける際も、目の際まで行きとどくようにしましょう。
特に男性はスキンケアをしない方も多いですが、まぶたに悩んでいるなら目元の保湿だけは取り入れたいですね。
つぼ押しマッサージ
まぶたのたるみはとりたくても、皮膚に摩擦を与えるとたるみの原因になってしまうので肌をこするようなマッサージは難しいですよね。
そんな時はつぼ押しの要領でマッサージをしてみてください。
目のまわりの骨とくぼみの境目に沿ってゆっくりと指圧します。
方法は目尻から目の下を通って目頭、目の上を通って目尻に戻ります。
指を移動させる際は、こすらないように肌から一度手を離して指一本ずつくらい移動していきましょう
一ヶ所につき3秒程度が目安です。
このマッサージを行う際にはいくつか注意点があります。
- 眼球をおさえないようにする
- 爪が目に入らないようにする
- 強く押さえすぎないようにする
また少しでも肌に対する摩擦を軽減するために、乾燥している時を避けできれば保湿をした後やオイルなどをつけた後にするのがいいでしょう。
二重メイクのオススメ方法は?
一重まぶたに悩んでいる人は、二重まぶたを手に入れるために様々な工夫をしているのではないでしょうか?
ここでは二重メイク方法について、見てみることにしましょう。
様々な二重メイク化粧品が売られていますが、基本的にはどれも張り付けて二重を作るものですよね。
アイプチ
最も手軽な二重メイクとして知られているのがアイプチですよね。
糊タイプで二重の幅も自由に変えることができるので、どのような二重の幅に関わらず使いやすいアイテムと言えるでしょう。
デメリットとしては
- 二重のラインを決めにくい
- 白浮きしやすい
といった点があげられます。
取れにくく自然な二重にするためには、薄く二重の幅の上下に塗るのがオススメです。
アイプチは分厚く塗ると逆に皮膚からはがれやすくなってしまうため、薄くぬり乾く直前に軽く押さえるように張り付けましょう。
白浮きやテカリを改善する方法としては、アイプチを塗る前にベースにブラックやブラウンのアイシャドウを塗るといいでしょう。
そうすることでアイプチのラインが黒くなるため、白浮きしにくくなります。
ただしパールやラメが入ったものだと逆に浮いてしまうことがあるので注意が必要です。
またクリームタイプやオイルを含んだものはアイプチの粘着力を弱めてしまうこともあるため、パウダータイプを選びましょう。
アイテープ
アイテープもアイプチに次いで幅広く利用されているアイテムですね。
二重のラインが決めやすいことに加えてとても手軽なので男性にも利用しやすいアイテムかもしれません。
デメリットとしては、
- 合うものがなければ自分で切って調整する必要がある
- 端が見えてしまうことがある
- とる時に皮膚に負担をかけやすい
などがあります。
自由に幅を変えられるアイプチに比べると、少し練習が必要かもしれません。
ただ、とる時に皮膚に負担をかけやすいというのは、自力で二重まぶたを定着させたいと思っている人にとっては大きなデメリットになってしまいますね。
自力で二重まぶたを実現するおすすめグッズ
二重メイクを続けていると、いつまですればいいのか不安になったことはありませんか?
二重メイクをした時とすっぴんの顔が違うためすっぴんに自信が持てないという人も少なくないですよね。
では何とかして自力で二重になる方法はないのでしょうか?
ここでは自力で二重まぶたを作る方法について考えてみましょう。
皮膚を張り付ける方法
二重メイクと同様に、まぶたを張り付けることによって二重を定着させようとする方法です。
メイクをオフした後、もう一度二重メイクをするのと同じですね。
自然に見せるのを目的とした二重メイクグッズとは別に、癖付けすることを目的とした二重メイク用品も売られています。
癖付けを目的としたものは、その状態で寝ても取れないように粘着力が強いものが多いです。
その分、オフする時には皮膚に負担をかけないように注意が必要です。
皮膚を張り付けて二重を定着させる方法のデメリットとしては、
- まぶたを閉じるのを妨げるためドライアイを招く
- 皮膚が常に引っ張られた状態になるので伸びる可能性がある
- 皮膚がかぶれる
があります。
特にドライアイに悩んでいる人や皮膚が弱い人は避けた方がいい方法かもしれません。
まぶたを薄くする方法
二重まぶたを定着させたいなら、まずは取り入れたいのが先ほど紹介した皮膚のたるみをとる方法です。
さらに自然な二重まぶたに近づくためにはまぶた自体の脂肪を落とし薄くすることを目指しましょう。
ここではおすすめの3つの方法をご紹介しましょう。
リフトアップ美容液
リフトアップ効果のある美容液を目元に塗る方法です。
これによりはれぼったかったまぶたが引き締まる効果が期待できます。
ただしオイルやアルコール成分が含まれている場合などは、二重化粧品と併用する場合に粘着力が弱まったり皮膚への刺激が強くなるなどの変化がある場合があるので注意しましょう。
まぶた専用の引き締め美容液も売られているので、気になったらチェックしてみてはいかがでしょうか?
まぶたの体操
まぶたの脂肪も他の場所と同じく動かすことで燃焼することができます。
まぶたの脂肪を燃焼することで、まぶたを薄くする効果が期待できます。
まぶたが薄くなることで上眼瞼挙筋の力が弱くても二重まぶたになる可能性があります。
まぶたの体操の方法はとても簡単です。
- 目を思い切り閉じる
- 目を思い切り見開く
- 眉毛をあげると同時に薄目にする
これを1セットとして、気が付いた時にするようにしましょう。
ただし二重メイクをしたままするとまぶたを必要以上に伸ばしてしまうことも考えられ、またメイクもとれてしまう可能性があるので避けるようにしましょう。
まぶたの血行をよくする
まぶたの血行をよくすることで、むくみやたるみの改善、脂肪燃焼効果が見込めます。
蒸しタオル
蒸しタオルと冷やしタオルを交互にすることで、血行がよくなります。
まぶただけでなく顔全体にすることで血色もよくなり、印象もよくなりますね。
血行がよくなることで、まぶたの体操による脂肪燃焼の効果アップも期待できます。
オロナイン
まぶたの血行をよくする方法としてオロナインを活用する方法も知られています。
オロナインとは家庭に常備していることも多い塗り薬ですよね。
オロナインにはシモヤケを治す効果があり、血行を良くする効果があります。
その効果で脂肪を燃焼させるのです。
ただし、オロナインは目元に塗ることを想定して作られていないので、目元に使用する際には様子を見ながらにしましょう。
無理に癖付けをしようとすると逆効果になる?
まぶたの構造の部分でも出てきた通り、上眼瞼挙筋が枝分かれしていないタイプの一重まぶたは、いくら癖を付けても本当の二重になることは難しいと言われています。
なぜなら二重まぶたというのは、シワをつくるのとは全く別の話だからです。
何度かチャレンジしても二重まぶたが定着しなかった場合、無理に二重のラインを作ろうとするのではなくまぶたのたるみを取ることに専念するのがいいかもしれませんね。
まぶたがすっきりするだけで目元の印象は大きく変わってきます。
また目がはれぼったく見えてしまう原因として、寝不足や目の疲れなども考えられます。
すっきりとむくみのない顔が、一重か二重かを気にするより顔の印象を大きく左右するのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
ぱっちりとした二重まぶたに憧れる人は多いですよね。
でもそれを手に入れるために、整形等のリスクの伴う方法をとるかには賛否両論があります。
二重メイクに関しても、賛否両論があると言ってもいいかもしれません。
ですが、欧米では一重まぶたがエキゾチックで魅力的と感じる人もいるようです。
今の様に「二重がかわいい」というのも時代と共に変わってくるかもしれませんね。