2018年に入り、依然大流行中のインフルエンザ。
今回は特に、高熱も出ずただの風邪かと思ったらインフルエンザだった、なんて話も聞きますよね。
インフルエンザの予防接種を受けているから大丈夫!なんて人も注意が必要です。予防接種を受けていても発症することがあります。
また、家族のいる人はとりわけ注意が必要です。一人かかると、時間差で家族中に感染することも…。そんな事態はまぬがれたいですよね。
この記事では、インフルエンザに絶対かかりたくないあなたのために、日常生活でできる予防のノウハウをお伝えします!
目次
予防接種を受けていても感染するのはなぜ?
毎年、インフルエンザが流行り出す前に予防接種を受ける人が多いと思います。予防接種という名前なのに、実際にはインフルエンザが発症することもありますよね。それってなぜなのでしょうか。
流行してからワクチンを打っても意味がない?
一つには、ワクチンを打ってから効果が現れるまでのタイムラグがあります。効果が出るまでには予防接種を受けてから、2週間ほどかかります。大流行のニュースをテレビで聞いたり、地域の学校で学級閉鎖になったという話を聞いてから慌てて予防接種を受けるのでは、ちょっと遅いということになります。
また、流行してから病院に行って予防接種を受けようとすると、病院でインフルエンザウイルスをもらってくる可能性も考えられます。ワクチンを接種する前に流行が始まってしまったら、インフルエンザ患者の多い病院に行くのは避けた方が賢明です。もしくは、診察に来る患者とは時間帯で分けられているなど、ワクチン接種のみ受けられる予約制の病院であれば安心ですね。
ワクチンは発症を100%予防できるものではない
インフルエンザを予防するのにはワクチンの効果が最も高いという人もいれば、ワクチンを打っても意味がない、という人もいますよね。ワクチンの効果については色々な意見がありますが、7~8割の予防効果があるという説もあります。ただ、言えることはワクチンを打っていても100%インフルエンザの発症を防止できるわけではないということです。しかし、ワクチンを接種していることで、重症化をまぬがれることは知られています。小さな子供やお年寄りは、予防接種を受けておいた方が良いことが分かります。
予防接種を受けた年だけかかった説
インフルエンザ予防接種否定派の中にはこういう人がいますよね。これもワクチンは発症を100%予防するわけではない、という理由で説明できます。インフルエンザの患者数は毎年約1,000万人なんだそうです。ということは、大体10人に1人はインフルエンザが発症することになります。予防接種を受けていたとしても、免疫力が低下しているところにウイルスが入り込むと、発症してしまう可能性は十分にあります。
インフルエンザを予防するには基本のあれが大事!
日常生活の中でインフルエンザを予防するにはどんなことをしたらよいでしょうか。家に帰ったらまずすることと言えば?そう、手洗いです。
手洗い
やっぱり大切なのは手洗いのようです。通勤電車、会社、スーパーなど、毎日立ち寄る場所では何気なく色々なところを触っているものです。つり革や、ドアノブ、買い物かごやカート…。目に見えないウイルスを家に持ち帰って、家の中でまき散らさないためにも、帰宅後にはすぐに手洗いすることが大切です。
手洗いのポイント
- 手のひら、手の甲をよく洗う
- 指先、爪の間もよく洗う
- 指の間は、両手の指を交差させて洗う
- しっかりすすいで、タオルでふきあげる
手のひらは良く洗えていても、手の甲や指の間は洗い残しが多い場所のようです。この時期は特に気を付けて、入念な手洗いを心がけましょう!
マスク
少し前までは、インフルエンザの流行に合わせて「うがい、手洗い」と呼びかけられていましたが、今はその認識が変わってきているようです。厚生労働省のホームページにも、インフルエンザの感染防止の項目の中から「うがい」が外されたようです。
そのかわり、大切なものとして項目に入れられているのがマスクの着用です。
(引用:
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/influenza/index.html)
厚生労働省のホームページでは他の人にうつさないための「咳エチケット」として着用が勧められていますが、インフルエンザウイルスをもらわないための予防としてもマスクは有効です。特に、人混みに行くときにはマスクを忘れないようにしましょう。
マスクを持ち歩くのに便利なグッズ
朝、マスクをして出かけてから、一日中同じマスクでいるのって抵抗がありませんか。マスクの汚れが気になったり、帰宅時には交換したいと思っている人もいるはず。でもマスクって箱買いしているからバラで持ちにくいですよね。そんなときにはバッグに交換用のマスクを入れておけるこのようなグッズが便利です。
(引用:
https://locari.jp/posts/126992)
写真は100円ショップセリアのマスクケースです。本来のマスクだけでなく、小物や通帳を入れるのにも活用できるとして紹介されていました。衛生的にも安心ですし、オシャレなケースなら気分も上がりますよね!
寝るときのマストアイテム3つとは?
朝起きたら喉が痛くなってた、頭痛が…。実は寝ているときの体調管理も大切なんです。睡眠中に体調悪化を防ぐためのマストアイテム3つを紹介します。
マスク
人混みに出かけるときの必須アイテムであるマスクですが、就寝中にもつけるのがおすすめです。眠っている間、乾燥したのどにウイルスが付着し増殖するのを防ぎやすくするからです。さらに効果が期待できるのは濡れマスクです。不織布マスク2枚の間に、濡れたガーゼを挟んでつけるだけで簡単に作れます。
首にタオルを巻く
あたたかい布団の中に入っていても、首元がどうしても冷えがちですよね。首を冷やしてしまうと、血行が悪くなったり、首や肩の筋肉が収縮して肩こりや頭痛の原因になることもあります。いずれにしても体調を崩しやすく、インフルエンザなどの感染力の高い菌を発症させやすくなる可能性もあります。そこで、寝ている間の首元を冷やさないためにスカーフやフェイスタオルを巻くのがおすすめです。スカーフのほうがオシャレなのは間違いないのですが、見た目よりも実をとる!という方にはタオルが良いと思います。やり方は簡単です。タオルを広げて首に巻きやすい太さに折り、顎の下で一回結ぶだけ。くれぐれもきつくなりすぎないように気を付けてくださいね。
たったこれだけで首元があたたまり、翌朝快適に目覚められます。ぜひお試しください!
加湿器
インフルエンザウイルスが好む環境は、低温度、低湿度です。寝ている間の乾燥を防ぐだけでなく、ウイルスを増殖させないためにも、寝室には加湿器を置くのがおすすめです。しかし、加湿器と一口に言っても色々な加湿方法がありますよね。スチーム式、気化式、超音波式…。寝室に向いているのはどんな加湿器なのでしょうか。
スチーム式
内臓されているヒーターでタンク内の水を沸騰させ、蒸気で加湿します。水を沸騰させるので、雑菌が繁殖しにくく衛生的な点がおすすめのポイントです。温かい蒸気が出てくるので、お部屋の温度が上昇しやすいという特徴もあります。また、タンクとヒーターというシンプルな構造になっているため、掃除がとても簡単なのも嬉しいですね。ただ、ヒーターで水をあたためているので電気代がかかるのと、寝室に置くと考えると運転音が気になるのがマイナスポイントです。
気化式
水で湿らせたフィルターに風を当てて加湿する方法です。気化式は、ヒーターを使用しないため電気代を抑えられるのが嬉しいポイントなのですが、フィルターのメンテナンスに手間がかかるのがマイナスポイントです。
超音波式
超音波による振動で水をミスト状にして放出する加湿方法です。超音波式の良い点は、電気代が安く、運転音が静かなところ。さらに、オシャレなデザインのものが多いのもポイントと言えます。しかし、水を加熱しないためタンクや吹き出し口などに雑菌が繁殖しやすいので、こまめなお掃除が必要です。
このほか、気化式や超音波式にヒーターを組み合わせたハイブリッドタイプもあります。ご自宅の寝室の広さ、お手入れの要不要などを合わせて、ご自分に合ったタイプを探してみてくださいね。
インフルエンザにかからないために免疫力を底上げするには
手洗いにマスク、就寝中の予防も完璧。それに加えて大切な点は、生活の基本の中にありました。
睡眠時間を確保する
仕事や家事に忙しい毎日。その上、自分の時間を確保するとなると睡眠時間を削るくらいしかないですよね。しかし、疲れが溜まっているのを感じたり、肌や胃腸の不調を感じるときなどは免疫力が低下しているサインです。無理をすると余計に体力を使ってしまうかもしれません。そんなときは、パッと寝てしまい、とにかく休んで疲労回復に集中しましょう。
身体を温める
冷えは万病の元と言いますが、実際、身体が冷えると血行が悪くなるため内臓の働きが悪くなったり、筋肉が動きにくくケガをしやすいなんてことも。免疫を上げるためには身体が冷えない工夫をしましょう。
身体を温める効果のある生姜を摂る、お風呂でゆっくり温まる、カイロをお腹や背中に貼るといった方法は、今日からでもすぐにできておすすめです。
まとめ
特にワクチンを接種していないのにもかかわらず、一度もインフルエンザにかかったことがない友人がいます。その人に秘訣を聞くと、「疲れたと思ったらすぐに眠ること」と言っていました。
睡眠、手洗い、マスクといずれも基本的なことですが、免疫力が低下しやすいこの時期にあらためて見直していきたいですね。