厄介なダニやノミ。
咬まれるとかゆみが出たり、ひどいと腫れてしまう事もあります。
特にペットや子供がいる家庭では、普段の掃除や洗濯で大丈夫なのかと、気を遣うところではないでしょうか。
目に見えない小さな害虫だからこそ、しっかりと対策をして駆除していきたいですよね。
そんなダニやノミの正しい駆除方法を、細かくご紹介していきます。
目次
ダニとノミの被害と咬み跡
ダニやノミは、蚊と同じ様に人や動物の血を吸って生きています。
そして吸血した際に分泌される唾液が、人にはアレルギー反応となってかゆみの原因となるのです。
またその糞や死骸もハウスダストとなり、アトピーやアレルギー、喘息等の原因となる場合も出てきます。
(実際に筆者自身、アレルギー検査の結果、ヤケヒョウヒダニのアレルギー持ちと判明…)
更にダニやノミは、感染症を媒介してしまう場合もある怖い害虫なのです。
適切な治療を受けなければ、高確率で死に至る場合もあるとされるペスト菌も、ノミに咬まれた事による感染が一番多いとされています。
この様にダニやノミは咬まれるとかゆいという理由だけではなく、健康を維持するためにもしっかりと駆除すべき害虫なのです。
ダニやノミに咬まれた跡
ダニやノミに咬まれると、蚊に刺された時の様に跡が残りますよね。
それぞれ、咬まれた時の跡とその症状を見てみましょう。
ダニ
(参照元 http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q10108663660)
こちらは、ダニに咬まれた跡の写真です。
ダニに咬まれると、よく二つの咬み跡が残ると言いますよね。
実は、二つの咬み跡ではない場合も多いのです。
またダニに咬まれると、すぐにかゆみ等の症状が現れます。
ダニにも多くの種類がいますが、中でも有名なのが「イエダニ」と「マダニ」です。
イエダニとは
- イエダニは家の中にいる事が多く、主に6月~9月に出現します。
- 目に見えない程小さく、体の柔らかい部分を好んで咬みます。
服を着ていても、お腹や腕の内側等が咬まれている場合は、イエダニの可能性が高いと言えます。
マダニとは
それに対してマダニは、主に山林等の自然の多い場所で生息しています。
- 主に4月~10月に出現するので、自然の多い場所への外出は注意が必要です。
- イエダニと違ってマダニは、体長が1㎜から1㎝程あるので目視する事が出来ます。
またマダニはウィルスをもっている事があり、ウィルスを持っているマダニに咬まれた場合には「重症熱性血小板減少症候群」という感染症になってしまう危険があります。
この感染症は今現在、治療方法が確率していない病気で、1~2週間程潜伏期間があるとされています。
マダニは一度咬みつくと、1週間程そのまま吸血し続けるとされています。
そのため咬みつかれると取る事が難しく、無理に取ろうとすると体の一部が体内に残ってしまう事もあります。
実は筆者子どもの頃に、猫に咬み付いていたマダニに咬み付かれたことがあり、血を吸って大きく膨らんだマダニにかなりの恐怖を覚えました…(その後の処置は親がやってくれたので、記憶はありませんが。)
マダニが自分や家族、ペットに咬みついているのを発見したら、すぐに病院へ行く様にしましょう。
ノミ
(参照元 http://blog.livedoor.jp/remsy/archives/52048467.html)
こちらはノミに咬まれた跡の写真です。
一見、ダニと変わらない様に見えますね。
咬み跡から、ダニなのかノミなのかを判断する事は難しそうです。
しかしノミに咬まれた場合、その症状が出るまでには少しタイムラグがあります。
咬まれてから数時間程経ってからやっと症状が出始め、その症状は約1週間程続きます。
ひどい場合は1ヶ月程続くとも言われるかゆみは、悪化すると水ぶくれの様になってしまう事もあります。
またノミは、人間の足ばかりを咬む特徴があります。
それに加えてノミはジャンプしながら移動するので、咬み跡も複数個所に及ぶ事が多いのです。
そして悪い事に体温がより温かい方を好むので、大人よりも子供の方が咬まれやすいのです。
ダニやノミに咬まれた時の対処法は?
では、ダニやノミに咬まれてしまった時には、どう対処すれば良いのでしょうか。
ダニに咬まれた時の対処法
まず、ダニにかまれたときの対処法から見ていきます。
ここでは、イエダニとマダニの場合についてみてみましょう。
イエダニに噛まれたときの対処法
イエダニに咬まれた場合には、まずしっかりとシャワー等で綺麗に洗い流します。
咬まれた患部をしっかりと洗い流したら、ステロイド系の虫刺され用の薬を塗ると効果的です。
これは市販の薬でも効果があり、ダニにも効果を発揮するものであれば良さそうです。
ダニに咬まれると大変かゆく、どうしてもかいてしまいたくなりますよね。
しかしかいてしまうと、とびひを起こす可能性が出てきます。
とびひになってしまうと、市販の薬ではなかなか効かなくなってなってしまいます。
万が一そうなってしまった場合には、早めに皮膚科を受診しましょう。
マダニに噛まれたときの対処法
マダニに咬まれた場合には、すぐに病院を受診します。
マダニに咬まれたのに気付いた時には、おそらく身体にくっついた状態である事が想定されます。
その場合には、マダニを無理に取らずにそのまま病院へ行きます。
無理に取ると、マダニの体の一部が体内に取り残されてしまう可能性があるからです。
またマダニは感染症の原因にもなりかねませんので、必ず病院で診察を受けましょう。
この場合も、皮膚科での受診がベストです。
ノミに咬まれた時の対処法
ノミに咬まれた場合には、患部を洗ってから氷等で冷やします。
冷やす事で、かゆみは多少和らいでくる事でしょう。
しかしノミの場合には、市販の虫刺されの薬ではなかなか効果が出ません。
なるべく患部を冷やしてかゆみを抑え、早めに皮膚科を受診する様にしましょう。
皮膚科で処方してくれる薬を塗るのが、一番早く治る方法です。
ノミは、ダニと違ってかゆみが長期化して悪化する危険性があります。
たかがノミとは思わずに、噛まれたらすぐに受診する事をおすすめします。
ダニ・ノミはスプレーや洗濯、バルサンで駆除できる?
出来れば、ダニやノミには咬まれたくないものです。
そこでダニやノミに効果があるとされる方法が、本当に効果があるのか調べてみました。
スプレー
現在販売されているスプレーには、大きく分けて「防虫スプレー」と「殺虫スプレー」があります。
防虫スプレー
防虫スプレーはダニやノミを防ぐものですので、まずはダニやノミを駆除してから使用すると効果的と言えます。
殺虫スプレー
一方殺虫スプレーは、ダニやノミの駆除に適したスプレーです。
効果もしっかりと出る様で、駆除には良い方法の様です。
しかしながら、殺虫スプレーには殺虫成分が多く含まれています。
これは毒性を含む成分ですので、子どもやペット、妊婦がいる家庭では使わない方が良さそうです。
また、駆除したい場所全てにスプレーしなければならないので、手間がかかる作業でもありますね。
洗濯
毎日しっかりと洗濯をしていれば、ダニやノミも予防できている気がしましよね。
しかし洗濯だけでは、ダニやノミを駆除する事は出来ません。
洗濯する事によって、ダニやノミの糞や死骸は洗い流されますが、ダニやノミそのものは駆除できないのです。
その理由は、ダニやノミが水の中でも約1日間生きる事が出来る事にあります。
水に強い害虫は、例えしっかりと洗濯をしても効果はなさそうです。
しかし殺虫スプレーなどで駆除した後にしっかりと洗濯をすると、死骸も洗い流せるのでとても有効と言えます。
バルサン
(引用元:http://varsan.lion.co.jp/manual_point/kisetsu_03.htm)
害虫駆除の方法として名高い「バルサン」ですが、噂通りその効果は抜群です。
バルサンは殺虫剤を霧や煙の状態で、部屋の隅々まで害虫駆除を行ってくれる優れものです。
しかし使用する際には、以下の注意が必要になります。
- パソコンや食器、おもちゃや衣類等は部屋から出すかカバーをかける
- ペットや子供、妊婦は、バルサンがしっかりと換気されきってからしか入室禁止
- 水槽等がある部屋では、一切使用できない
バルサンを使用後には、しっかりと換気しなければならず、気軽に使用できるものではなさそうです。
気をつけなければならない点が多いため、バルサンが使用できる家庭は限られてきそうです。
どうしてもバルサンを使用する場合には、使用方法をしっかりと読みしっかりと準備をしてから使用しましょう。
ダニ・ノミの正しい駆除方法!
ダニやノミの駆除には様々な方法がありますが、一番効果的なのは熱と乾燥だと言われています。
一番効果的なダニ・ノミ駆除方法とは?
それには70度以上の高温で、約1時間乾燥させる事が必要となってきます。
これを実行するには、布団乾燥機をかけるかコインランドリーの乾燥機で高温乾燥させるのが一番です。
ダニやノミの死骸はどうする?
また、この方法で駆除したダニやノミは、まだ糞や死骸、卵がそのまま残ってしまいます。
そこで、最後に掃除機でしっかりと掃除をすれば、駆除は完了と言えるでしょう。
ダニやノミは、大量の卵をどんどん産み落としていきます。
一度ダニやノミを駆除しても卵が残っていては、また卵が孵ってしまい元も子もありません。
ダニやノミの卵の駆除はどうする?
しかし、とても小さく目に見えない卵を全て駆除する事は、不可能に近いとも言えます。
そこで、殺虫成分入りのスプレーやバルサン等が有効な方法となってくるのです。
スプレーやバルサンのデメリットとしては、子供やペット、妊婦がいると使いにくいという点です。
そういった場合には、やはり定期的に布団乾燥機やコインランドリーを使用して、しっかりとした駆除をする事が大切です。
駆除をした後には防虫スプレー等を使用して、なるべくダニやノミが繁殖しない環境を持続させましょう。
また、ダニが住み着く観葉植物を撤去したり、畳やソファーにはダニ捕獲シートもお忘れなく。
まとめ
ダニやノミは、小さな子供やペットがいると特に心配の種となります。
生命力が非常に強く目に見えない事から、駆除するのも簡単ではありませんよね。
しかし咬まれてしまってからでは、跡が残ってしまったりかゆみが続いてしまう事になってしまいます。
そうならないためにも、以下を徹底しましょう!
ダニ・ノミ対策まとめ
- こまめな掃除や防虫スプレーで、ダニやノミを増やさない環境作りを
- 布団などの寝具は、定期的にクリーニングに出すか買い替えを
- ソファーや畳は、ダニシートで捕獲
- 観葉植物には要注意
- 咬まれた場合は、適切な処置をして早めに受診を
ダニやノミは高温多湿を好み、人間の布団の中は特に快適な環境であると言えます。
特に布団やソファ等は、定期的にしっかりと駆除していく様に心がけましょう。