現代においては、ストレスが全くないという方は大変少ないのではないでしょうか。
あらゆる波に揉まれストレスやイライラを抱えている方は大変多く、その症状は深刻化してしまう事も少なくありません。
誰においても他人事ではない「ストレス」「イライラ」は、どの様に対処したら良いのでしょうか。
その方法を、いくつかのポイントに分けてご紹介していきます!
目次
ストレスやイライラは何故起こる?
厚生労働省の調査では、2012年において「仕事等でストレスを感じている」という方は約61%と出ています。
これは労働者に限った調査結果なので、実際にストレスを感じている方はもっと多い事でしょう。
1982年当時の同調査結果が50.6%なので、どんどんとストレスを感じやすい環境になってきているのです。
だからこそ、現代は「ストレス社会」なんて言われたりするんですね。
イライラとストレスには、かなり密接な関係があります。
ストレスを感じていると、イライラしやすくなる。
イライラしていると、ストレスが溜まってしまう。
この様に、この2つは切っても切れない間柄と言えるんです。
そんなイライラとストレスを、それぞれ詳しく見てみましょう。
イライラは何故起こる?
イライラには、主に2つの原因が考えられます。
- 自分の考えと現実との相違
- 体調不良から来るイライラ
自分の考えと現実との相違は、「自分の思い通りにならない!」「計画通りに進まない!」「こうしていて欲しかったのに!」等という感情から生まれます。
私たちはそれぞれが違う考えを持ちそれぞれが全く違う思考で生きていますので、こうした相違は日常茶飯事ですよね。
そうは言っても自分の心の内と現実のギャップには、どうしてもイライラしてしまうものなんです。
そして体調不良から来るイライラは、基本的に「特に理由はないのに、何故かイライラする!」という時です。
本当に何も原因が思い当たらないのに、何故か無性にイライラする時ってありますよね。
そんな時は、体が何かしらのSOSを出していると考えましょう!
無性にイライラするという時は、疲れが溜まっている可能性も考えられます。
こうした時には、ゆっくり休息を取る様にしてみると良さそうですよ。
ストレスは何故起こる?
通常私たちの体は、ストレスを感じるとストレスに対抗するホルモンを分泌する事により物理的に解決を図ります。
しかしホルモン分泌では対処しきれない程のストレスが発生すると、神経のバランスが崩れてしまいます。
するとストレスを感じ、慢性化したり強すぎるストレスでは心身に物理的な影響を及ぼしてしまう事になるんです。
- ネガティブ思考に陥る
- 常にイライラしてしまう
- 不安が大きく、緊張しやすくなる
- 自己嫌悪に陥りやすくなる
- 一人を好む様になる
これらは、ストレスで最初に起こり得る主な精神的症状です。
こうした症状を無視してストレスを溜め続けると、喘息や胃潰瘍、リウマチ等に繋がってしまうケースもあるんです。
また鬱病やパニック障害といった心の病気にも、大変かかりやすい状態になってしまいます。
ストレスは、自分では気付きにくいものの一つです。
特に「自分が頑張らなきゃ!」と日々奮闘して頑張っている人ほど、ストレスを溜めこみすぎてしまう傾向にあります。
しかしストレスを放っておくと、決して良い結果には繋がりません。
これからご紹介する様々な対処法を踏まえ、自分にあったストレス解消法を見つけて下さいね!
ストレスやイライラで眠れない時の対処法5選!
ストレスやイライラを感じていると、夜なかなか寝付けなくなってしまう人も多いですよね。
夜しっかり休めないと、ストレスは更に増すばかりとなりマイナスの連鎖を生んでしまいます。
これを避けるために、夜寝付けない時の対処法を5つご紹介します!
1.温かくて安心する飲み物を飲む
ミルクやココアは、心を静めてくれるとされています。
こうした温かくて安心できる飲み物を、寝る前に飲む習慣を付けてみましょう。
但しコーヒーや紅茶、緑茶等はカフェインが入っていて逆効果になってしまうので注意が必要です。
2.心地よい音楽を静かに流す
いわゆる「ヒーリングミュージック」や「リラクゼーションミュージック」を流すと、脳内にα波が出てきてリラックスできる状態となります。
すっと寝付くためにリラックスは欠かせませんので、こうした音楽は物理的に有効な方法なんです。
また川のせせらぎや波の音等も、良い効果がありそうです。
3.お気に入りの香りを漂わせる
音楽と同様に、香りにもリラックス効果があります。
自分の好きな香りはもちろん、お花・柑橘系の香り等もおすすめです。
アロマを焚くのも良いですが、布団の傍にポプリ等を置いておくのも良さそうですね!
4.数を数える
よく「羊を数えると眠れる」と言いますが、なかなか眠れなかったりしますよね。
そんな時は、10から1までをひとつずつ深呼吸しながらゆっくり数えていってみましょう。
深く深呼吸をする事もポイントで、これだけでもだいぶ心が落ち着きます。
5.考え事は明日にする
寝つけなくなってしまう原因の一つとして、考え事が次から次へと出てくる事が考えられます。
そんな時は、「とりあえず、明日考えよう!」と考え事を一旦脇へ置いておきましょう。
「考えない!」と意識すると逆に考え事が頭から離れなくなってしまうので、「また後で考える!」とするんです。
すると不思議と、考え事がすっと頭から離れてくれますよ!
漢方や食べ物もストレス・イライラに効果的!
ストレスは何とかしたいけど、薬は飲みたくない!という方、多いのではないでしょうか。
そんな時は、漢方や食べ物で症状改善を試みてみましょう!
ストレスにオススメの漢方
漢方は中国で昔から使用されている、複数の生薬を合わせたものを言います。
薬の様にすぐに効く訳ではありませんが、ゆっくりと確実に効いてくる事が特徴です。
そんな漢方でストレス症状にオススメのものは、主に下記なんです!
- 黄連解毒湯
- 柴胡加竜骨牡蛎湯
- 桃核承気湯
- 抑肝散加陳皮半夏
- 半夏厚朴湯
- 加味帰脾湯
これらは処方箋がなくとも、薬局で入手可能な漢方です。
但し病院で処方してもらった方が、効き目が高く安価で手に入るのでオススメです!
ストレスにオススメの食べ物
毎日の食事を見直す事で、ストレス症状を緩和させる事も可能です。
カルシウムやビタミン、酵素等はイライラに大変効果的なんです。
- ほうれん草
- レタス
- バナナ
- ブルーベリー
- ザクロ
- 白湯
- レタス
- 梅
- カカオ
これらの食材が、特にストレス症状に効果的です。
また牛乳やココア、炭酸水、ワイン等の飲み物も、ストレスに有効です。
逆に、インスタント食品やスナックフード等はストレスを助長させてしまう事もあるので注意しましょう!
心穏やかに過ごすための3つの方法!
ストレスやイライラを予防して毎日を穏やかに過ごすためには、いくつかの工夫が必要となってきます。
1.規則正しい生活を!
ストレスは、体調不良から来る事も多々あります。
特に夜更かしや睡眠不足は、体にも心にも大きな負担がかかってくるんです。
ストレスを防ぐには、いつも元気でいる事が大切なんですね!
体が元気であれば、ストレスを抑えるホルモンもしっかりと分泌されるので安心です。
2.バランスの良い食生活!
不摂生が続くと、体の中の栄養バランスが崩れていってしまいます。
栄養バランスは、体のあらゆる機能を維持するために欠かせない要素です。
毎日しっかりとバランスの取れた食事を心がけるだけでも、ストレスは予防する事が可能なんです!
3.自分だけのプライベート時間を作る!
そして大切なのは、自分の心にも休息時間を作る事です。
自分のためだけの時間を、一日に数分でも良いので作る習慣を付けましょう。
お気に入りの音楽をかけお気に入りのアロマを焚いて、お気に入りの本を読んだりすると、心が最高にリラックスした状態になります。
こうして心もしっかりと休ませてあげる事で、ストレスに強い体を作る事ができます。
趣味の時間を持つ事も、大変有効な方法ですね!
こうした日々のちょっとした工夫が、ストレスを未然に防ぐポイントとなってくきます。
最後にイライラしてしまった時の対処法も、ご紹介します!
- まずはイライラしている事を認める
- イライラの原因を考えてみる
- イライラの原因を書き出すか、誰かに話す
イライラしてしまった時は、何よりもまず「イライラしている自分」を受け入れてあげましょう。
すると不思議とイライラが少し治まって、客観的になる事が出来ます。
そうしたら、イライラしてしまった原因を探ってみるのです。
探りながら原因を書き出すも良し、誰かに聞いてもらうのも良いですね!
こうして、何らかの形で「イライラを吐き出す」事が大切なんです。
あまりにもイライラしすぎて客観視さえできない時は、鏡を見てみましょう。
心理学では、「イライラは鏡を見ると治まる」とされているんですよ。
大変手軽な方法なので、万が一イライラしてしまった時は試してみて下さいね!
まとめ
ストレスやイライラは、誰もが避けては通れない道です。
様々な要素がストレスになり得る現代では、こうしたストレスに対抗する方法をしっかりと知っておかなければなりません。
漢方ももちろん効果的ですが、まずは日々の生活リズムを整えてしっかりとした食生活を送る様にしていきましょう。
ストレスの対処法を学び対処できる様になったら、今度はストレスを予防する方法を模索していきます。
ストレスを完全になくす事はできないかもしれませんが、努力次第でストレスに強い心身を作る事は可能なんです!
あなたに合った方法を探して、毎日を楽しく過ごしていきましょう!