みかんの知られざる効能は?栄養たっぷり便秘解消!皮まで活用しよう



昔に比べると、日本人がみかんを食べる量は減っていると言われています。
みかんを食べていたら風邪をひかないと言われてきたように、みかんはとても栄養価が高い食べ物です。
食べないのはもったいないですよね。
スーパーに行くと海外産のオレンジなど様々な種類の柑橘類が売られていますが、ここでは一般的に「みかん」と言われている温州みかんについてご紹介します。

目次

  1. 旬のみかんを食べよう
  2. みかんの美容への効能とは?
  3. みかんの健康への効能とは?
  4. みかんの皮を活用しよう

旬のみかんを食べよう


最近は温室栽培や促成栽培で一年中いつでも様々な種類のフルーツが食べられるようになってきました。
夏でも冷蔵売り場に温州みかんが並んでいることもありますよね。
ですが、やはり旬の時期のものを食べるのが最もおいしく栄養価も高いのです。
それではみかんの旬とはいつなのでしょうか?

温州みかんには4種類ある

温州みかんは収穫時期によって、

  • 極早生温州みかん
  • 早生温州みかん
  • 中生温州みかん
  • 普通温州みかん

の4種類に分けることができます。
最も収穫が早いのが極早生温州みかんで、9月頃から10月頃にかけて収穫が行われます。
年によっては8月末頃からお店に並んでいることもありますよね。
極早生温州みかんの次に収穫されるのが、早生温州みかんで10月頃から収穫が始まり12月頃まで収穫できます。
次が中生温州みかんで、11月頃から12月頃に収穫されます。
このように10月以降は収穫が重なるため、みかんの出荷量も増えていきます。
最後に、普通温州みかんは年明け1月頃から収穫が始まり、2月末頃まで出荷されます。

1年の半分はみかんの旬

早いものでは9月から収穫が始まり、様々な種類を経て2月末まで収穫することができるため、この半年間をみかんの旬と言うことができます。
みかんと言えばお正月にこたつで食べるイメージが強いかもしれませんが、実はこんなに長期間が旬なのです。
時期によって、酸味の強いものから甘みの強いものまで様々な味を楽しむことができるのも魅力ですね。

みかんの美容への効能とは?


では、みかんにはどのような効能があるのでしょうか?
まずは美容に関して考えてみましょう。

ビタミンCの美容効果

みかんの美容成分としてまず思い浮かぶのがビタミンCですよね。
ビタミンCには抗酸化作用があり、若々しい肌を保つのに効果的と言われています。
またビタミンCはコラーゲンの合成にも必要と言われています。
みかんにはビタミンCが豊富に含まれているため、2~3個で1日に必要な量を摂れるというのも嬉しいですね。

ビタミンAの美容効果

みかんのオレンジ色の正体はβクリプトキサンチンという物質です。
このβクリプトキサンチンというのは体内に入るとビタミンAにかわります。
ビタミンAには、皮膚の細胞の働きを正常に保つ効果があるため、キメの整った肌に導いてくれる効果が期待できるのです。
またビタミンAはビタミンCと一緒に摂取することで効率的に働くと言われており、みかんはそういった意味でとても理想的な食品ですね。

ヘスペリジンの美容効果

聞きなれない方も多いかもしれませんが、みかんにはヘスペリジンという成分が含まれています。
このヘスペリジンという成分には血行をよくする作用があると言われています。
血行がよくなることで、代謝の改善に繋がります。
代謝がよくなると肌のターンオーバーが正常に行われるようになり、健康的で若々しい肌へと導いてくれるのです。

みかんの健康への効能とは?


美容にいい以外にも、みかんは健康にもいいことが分かっています。
具体的にはどのような効能があるのでしょうか?

風邪予防

みかんにはビタミンCと共にシネフィリンという成分が含まれています。
この2つが一緒になると、風邪に対する免疫を高めてくれるのです。
それ以外にも風邪予防に効果があると言われる、

  • カロチン(体内でビタミンAになる)
  • ルチン(ビタミンP)
  • ビタミンE

などが豊富に含まれているため、風邪予防には最適ですね。
ただし、喉が痛い場合はみかんに含まれる酸により炎症が悪化して咳が出やすくなってしまう可能性があるため注意しましょう。

みかんの黒焼き

風邪のひき始めにはみかんの黒焼きがおすすめです。
みかんを網の上で皮が真っ黒になるまで弱火でじっくり焼きます。
そのまま食べてもいいですが、熱々のまま絞って生姜のしぼり汁を加えて飲んでもいいでしょう。
焼きみかんの体を温める効果と共に生姜の発汗作用でひき始めの風邪を撃退しましょう。

ガン予防

みかんにはβクリプトキサンチンという成分が含まれています。
この成分は非常に強い発ガン抑制作用があると言われています。
みかんを食べることでガン予防にも繋がるんですね。

骨粗鬆症抑制効果も

発ガン抑制作用があるとして以前から注目されていたβクリプトキサンチンですが、近年骨粗鬆症抑制効果もあるということが発表されました。
βクリプトキサンチンには骨が減少するのを抑制したり、増やしたりする効果があるというのです。
果物が骨と関係しているというのは、とても不思議ですね。

疲労回復

みかんのすっぱさの元となっているクエン酸には疲労回復を高める効果があります。
またみかんにはミネラル類も豊富に含まれており、血液を弱アルカリ性に保ってくれます。
疲れた時には、すっぱいみかんがとても効果的です。

便秘解消

みかんに含まれるペクチンには整腸作用があると言われています。
またみかんに含まれる食物繊維は、腸をきれいにしてくれます。
この2つは共にうす皮や筋の部分に多く含まれているため、便秘に悩んでいるならできるだけうす皮ごと、筋を取らずに食べるのがいいですね。

みかんの皮を活用しよう


普段は捨ててしまうことの多いみかんの皮ですが、実は多くの使い道があったのです。
ここではそんなみかんの皮の活用方法についてご紹介しましょう。

みかんの皮は漢方にも用いられる

みかんの皮には様々な効能があり、漢方として使われています。
その効能は、

  • 咳を止める
  • 痰を切る
  • 喉の炎症を抑える
  • 胃炎や胃もたれを緩和する

などが挙げられます。
このような効果のあるみかんの皮、捨ててしまうのはもったいないですよね。
では具体的にどのように使えばいいのでしょうか?

陳皮(ちんぴ)の作り方

みかんの皮を乾燥させて作った漢方のことを陳皮(ちんぴ)といいます。
みかんの皮を乾燥させると長期保存ができるので、まとめて作っておきたいですね。

1.まずはきれいな皮を集める

スーパーなどで売られているみかんには、農薬がかかっていたり見栄えをよくするためにワックスが塗られていることがあります。
そのため、気になる場合にはみかんを剥く前にぬるま湯や重曹で洗いましょう。
せっかく体にいい陳皮をつくるのに農薬やワックスがかかっていては台無しですもんね。

2.適当な大きさにちぎる

特に決まった大きさはありません。
同じくらいの大きさに揃えた方が、乾燥期間が統一されるのでできるだけ同じ大きさに揃えるようにしましょう。
乾燥すればかなり小さくなるため、あまり小さくする必要はありません。
皮の裏に付いている筋にもルチンなど多くの効果的な成分が含まれているため、取り除かずに使うようにしましょう。

3.乾燥させる

みかんの皮をザルや野菜を干すネットに広げます。
日蔭の風通しのいい場所に並べて1週間から10日乾燥させます。
季節によってはもう少し長くかかることもあります。
カチカチになり、カラカラと音がするくらいまで乾燥させましょう。
カビを防止するために、雨の日は家に取り込みます。
長期保存するなら、できるだけしっかり乾かすようにしましょう。

4.密閉容器で保存する

完成した陳皮は長期保存が可能です。
乾燥した状態を保つために密閉容器に入れ、できれば乾燥剤をいれて保存しましょう。

陳皮の活用方法

完成した陳皮は、粉にしておくと便利です。
フードプロセッサーやミキサーで粉砕するか、ない場合はすりこぎとすり鉢で粉状にします。
粉末にした陳皮を小さじ1/2程度コップに入れて熱湯を注ぎます。
そのまま4~5分蒸らして、飲みましょう。
出がらしもそのまま一緒に飲んで大丈夫です。
飲む時に食感が気になる場合には、お茶を出す要領で急須で入れてから飲んでもいいですね。
好みで蜂蜜などの甘みを足してもいいでしょう。
また粉にしなくても、陳皮は煎じて飲むことも可能です。
陳皮とおろし生姜を同量準備します。
各1gあたり100CC の水を加え、水が半分くらいになるまで煮詰めます。
好みで甘みを加えて飲みましょう。
咳が出る時や胃の調子が悪い時などに飲めば効果的です。

みかん風呂

みかんの皮には体を温めてくれる効果があります。
5~6個分のみかんの皮を袋に入れ、湯船に入れます。
そうすることでみかんの皮の精油成分がお湯に溶けだして、様々な効果が期待できます。
みかんの精油成分が毛細血管を広げてくれるため、体が芯から温まります。
冷え症の方には特におすすめです。
他にもみかんの皮に含まれるビタミンCによる美肌効果、リモネンによるリラックス効果も期待できます。
とても簡単なのでぜひ試してみてください。
ただしいくつか注意点があります。
みかん風呂に浸かったあとは、シャワーやかかり湯をして出るようにしましょう。
成分が肌に残った状態で日光に当たると、シミ等の原因となることがあります。
また洗濯ものを傷めたり色が付いてしまう心配があるので、残り湯は洗濯などに使用しないようにしましょう。

掃除に活用する

みかんの皮には消臭効果や汚れを落とす効果があるため、掃除にも活用することができます。

食器洗い

食器の汚れを皮の白い方で拭き取り、次に皮の方でこすります。
最後にお湯で流せばOKです。
みかんの皮があれば、油汚れも洗剤を使うことなくきれいにすることができるのです。

臭いとり

キッチンやお部屋の臭いが気になる時は、みかんの皮をお鍋に入れて煮込みます。
蒸発した成分で消臭ができ、お鍋もすっきりきれいになります。
手に付いた臭いが気になる時は、皮の部分でこするように洗いましょう。

拭き掃除

みかんの皮を乾燥させたものをエタノールに浸します。
そのまま冷暗所に置き2~3日かけて成分を抽出します。
出来上がった液体をスプレーしながら拭き掃除をすることで頑固な油汚れもすっきりととれます。
消臭効果に加え、みかんの爽やかな香りですっきりしますね。

まとめ


いかがでしたか?
普段何気なく食べているみかんに、こんな色んな嬉しい効能があったんですね。
みかんの旬には毎日みかんを食べたいものです。
そして食べたら皮までしっかり活用してみてはいかがでしょうか?

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