はちみつと言えば、甘くて女性なら誰もが大好きな食べ物ですよね。似ている食べ物に、プロポリスがありますがあなたは違いを知っていますか?他にもローヤルゼリーやマヌカハニーなどがありますが、イマイチ違いが分かっていない人も多いと思います。今回ははちみつに似ている食べ物や、その効果と違いについて説明していきたいと思います。
目次
はちみつとプロポリスの違いって?
はちみつとプロポリスは両方とも蜂から生まれた物質というのは知っていても、どんな違いがあるかわかりにくいですよね。プロポリスははちみつの1種と思っている人はいませんか?まずははちみつとプロポリスの違いを知っておきましょう。
はちみつとは?
はちみつは、ミツバチが食べるために作っている成分です。はちみつは、ミツバチが花のところまで飛んでいき、蜜を吸って、それを巣に持ち帰って加工して、巣の中に溜め込んだものなのです。ただし、花の蜜そのものがはちみつではありません。はちみつは、吸った花の蜜をミツバチが濃縮して作った成分なので、花の蜜よりも糖度が高くなっています。はちみつの成分のうち、80%程度は糖類で、残り20%程度は水分です。はちみつの歴史は非常に古く、紀元前から人類とともに歴史を歩んできています。
プロポリスとは?
よく耳にする「プロポリス」ですが、はちみつとは似て非なるものです。プロポリスというのは、ミツバチが飛び回って集めてきた樹木の樹脂に、自分たちの分泌液(ミツロウ、唾液など)を混ぜて作った物質であり、はちみつとは違う成分を含みます。ミツバチがよく噛んで作り出したヤニを含んでいるので、独特の香りと風味を持ちます。独特の匂いが苦手という方もいるようです。ミツバチは自分たちの巣箱をプロポリスで覆う事で守っているのですが、その抗菌力の高さは私たち人間にも応用されています。
はちみつとプロポリスの効果
はちみつとプロポリスにはそれぞれ嬉しい効果がいっぱいあります。それぞれの効果を知って、健康の維持や病気の予防に役立ててみませんか?
はちみつの効果とは?
はちみつには40%のブドウ糖と50%の果糖が含まれていますが、他にも多くの栄養素を含んでいます。ジアスターゼ、ビタミン、ミネラル、アミノ酸、ポリフェノール類などです。
エネルギーに変わるのが早いのが特徴
はちみつに含まれるブドウ糖にはエネルギーに変わるのが早いという特徴があります。食後20分で吸収されるので、消化にも負担がかかりません。また、ブドウ糖は脳のエネルギーにもなりやすいので、頭が疲れた時の栄養補給にもぴったりなのです。
すぐれた抗菌効果
はちみつには強力な殺菌作用があります。糖密度が高いことと、含まれているグルコン酸によって菌が増殖しにくくなるのです。この殺菌作用により、次のような効果が期待できます。
- 傷の治療
- 喉のケア
- 口内炎
- 食品の保存 など
保湿効果
はちみつには、優れた保湿作用があります。唇のはちみつパックという方法があるように、乾燥を防いでくれる作用があるのです。保湿効果は、喉を潤すことにもつながり、風邪の予防にもはちみつが役立ちます。
便秘解消
はちみつには整腸作用があり、便秘を改善する効果が期待できます。はちみつを食べる事で、ビフィズス菌が増えるのでお腹の調子がよくなる方もいるようです。腸内環境が整えば、肌あれの改善にも繋がります。
プロポリスの効果とは?
プロポリスはよく飴に含まれていることで知っている方も多いかもしれません。風邪予防などの効果が有名ですが、それだけではありません。プロポリスの幅広い効果をご紹介しましょう。
プロポリスの優れた栄養と効果
主に40種類を超えるフラボノイドをはじめとして、アミノ酸やビタミン、ミネラルなどの栄養を豊富に含んでいます。構成している成分は300種類以上にも及ぶとも考えられています。また、フラボノイドに含まれる物質にはアロマテラピーと似た作用もあり神経系のバランスも整えてくれるといいます。
免疫力を高める作用
プロポリスには免疫力を活性化させて、ウイルスや細菌などから守る作用が高いのが特徴です。プロポリスを摂り続けていると、免疫力が高まり、風邪やインフルエンザのような感染症にかかりにくい体を作ってくれるといいます。例えば、冬場などは続けてプロポリスを摂取していると、健康の維持に繋がるのでおすすめです。
抗酸化作用
はちみつと比べてプロポリスの特徴を言うならば、「抗酸化作用」の高さの違いが挙げられます。プロポリスには、ポリフェノールが豊富に含まれていて、体のサビつきの原因となる活性酸素を除去する抗酸化力を持っています。このサビつきのことを酸化ストレスとも言い、さまざまな病気の原因であり、老化の理由になります。プロポリスを摂取する事で、サビつきを防ぎ、さまざまな病気の予防やアンチエイジングに役立つことが期待されます。
はちみつとプロポリスはどっちがいいの?
プロポリスは一つの巣から年間で60g程度しか採取することが出来ないと言われているほど、希少な存在です。プロポリスを含む食品が高価なのは、プロポリスが手に入りにくい物質だからなのです。普段の食生活の甘みとして使うならば、はちみつでも十分です。しかし、さらに高い効果を求めるならばプロポリスを試してみるのも良いでしょう。
はちみつとプロポリスに似た2つの食品
はちみつとプロポリスはミツバチから生まれた食品ですが、同じようなものに「ローヤルゼリー」と「マヌカハニー」があります。それぞれ、はちみつやプロポリスと何が違うのでしょうか?
ローヤルゼリーとは?
ローヤルゼリーもよく耳にする食品ではありますが、はちみつやプロポリスとは別のものです。栄養ドリンクや化粧品などにも入っていることがありますよね。ローヤルゼリーというのは、ミツバチの中でも若い働きバチが花粉や蜂蜜を食べて体内で分解して合成し、咽頭腺などから分泌される乳白色のクリーム状の物質のことです。ローヤルゼリーは女王蜂が食べるものでもあります。ローヤルゼリーを食べている女王蜂は他のハチと比べても体が大きく成長します。
ローヤルゼリーの効果
ローヤルゼリーには必須アミノ酸、ビタミン、ミネラルなどの栄養素が豊富に含まれてはいますが、特別な物質はまだ不明なところが多いようです。ローヤルゼリーの効能効果はまだ分かっていない部分も多いですが、次のような効果があることが分かっています。
- 免疫力向上
- アンチエイジング
- 体力アップ
- メタボ予防
- 不妊症 など
マヌカハニーとは?
マヌカハニーも最近よく見かける食品になってきています。高級スーパーなどに行くと、かなり高いお値段で売られていることがありますね。マヌカハニーとははちみつとはどう違うのでしょうか?
マヌカハニーですが、簡単に言えば、はちみつの一つです。フトモモ科の低木でニュージーランドに自生しているマヌカという木の蜜から作られたのが、マヌカハニーになります。マヌカハニーには、ビタミン類、ミネラル類、酵素などの成分が含まれていますが、特徴的なのが、「メチルグリオキサール(MGO)」という成分です。この成分の活性強度によってランク分けされていて、高いものでは1ビン何万円もするということもあります。UMO、MGFなどの指標を元にグレードの高さで選びましょう。
マヌカハニーの効果
マヌカハニーにははちみつと比べて優れた作用があることが分かっています。効果もさまざまで紹介しきれないほどですが、次のような効果の報告があります。
虫歯予防
歯茎に塗って寝る事で、虫歯予防にも繋がると言われています。甘いはちみつを口に塗ったまま寝るなんて信じがたいことなのですが、抗菌作用が高いため、思いのほか口の中がさっぱりして目覚めることができるそうですよ。
ニキビ予防
マヌカハニーは、優れた殺菌効果があることからニキビ予防にも効果的だとされています。直接マヌカハニーをニキビに塗るだけで、簡単にニキビをケアすることができるそうです。さらに、肌に対しては保湿効果もあるので、パックなどに使うのもおすすめですよ。
はちみつとプロポリスの摂り方と注意
はちみつ、プロポリス、ローヤルゼリー、そしてマヌカハニーなど、さまざまなはちみつ関係の食品があり、健康に良いということで注目されていますが、いくつか守って欲しい注意点があります。
乳児には与えないこと
1歳未満の乳幼児には蜂蜜を食べさせないようにしてください。いくら健康にいいと言っても、それは安全があってこそです。一般的に、はちみつは、ボツリヌス菌の芽胞(がほう)が微量混入している可能性があり、 1987年から厚生労働省では1歳未満の乳児にハチミツを与えてはいけないことになっています。
食べ過ぎに注意
健康に良いとは言ってもはちみつは「糖質」には変わりありません。過度の糖質の摂りすぎは、肥満につながるだけではなく、血糖値を上昇させて糖尿病などのリスクを高めてしまいます。適量に留めて、食べ過ぎにはくれぐれも注意してくださいね。
品質にこだわろう
マヌカハニーやローヤルゼリー、プロポリスなどは高額になりがちですが、中には質の悪い偽物のような商品もあります。原産国や製造したメーカー、成分表などをよく見て安全な物を選ぶようにしましょう。
さいごに
はちみつやプロポリスはミツバチが生み出した宝物のような存在です。私たち人類とは長い付き合いがあり、効果があることが経験的にも分かっていて、研究もどんどん進められています。未知なる部分も多いですが、適量を取り入れて、長く続けることで効果を発揮します。健康を目指すならば、ぜひはちみつとプロポリスを活用してみてくださいね。